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<注>過去作品の再アップです。
読まれている方がおられるかと思いますが・・・
タイトルも「雨の日に出逢って」に統一しました。

とりあえず、現時間で投稿します。





「ねぇ君迷子?」
「へっ?」
自分の事なのか判らなくて、キョロキョロ周りを見回した。
「君だよ、君」
少しむっとした顔で「何で僕が迷子なんだよ?」
涙で濡れているのか雨で濡れているのか判断しかねる顔を向けられた。

「あんたこそ、こんな雨の中傘も差さないで・・・変なヤツ」
「はあ?俺には充分君の方が変なヤツだけどぉ?」
「変なヤツに変って言われたくないっ!」

瀬名はガードレールに腰掛けたまま
「裸足で雨の中泣きながら歩いてるヤツに言われたくないね」
「えっ?裸足?」
その少年は自分の足元を見て、やっと自分が裸足だという事に気づいたみたいだ。

「呆れたヤツ・・・俺んち直ぐそこだから、着替え貸してやるから来いよ」
「へ・変なことしない?」
「変なヤツに変な事なんかしねぇよ」瀬名は乱暴に答えた。
瀬名が歩き出すと、その少年は黙って後を着いて来た。

『変なヤツ・・・』瀬名はポケットに手を突っ込みながら傘を小脇に抱え歩いて行く。
「な・なんで傘差さないの?」後ろから声が掛かった。
「もう濡れちまってるんだから、今更だろう?」
「ふーん・・・変なヤツ」

前を歩きながら瀬名がクックッと笑いを堪えていた。
5分程歩くと瀬名の住むマンションに着いた。
1LDKの部屋は瀬名が一人で住むには充分な広さだった。
濡れネズミの少年をバスルームに引っ張って行き
「ほらシャワー浴びて」と促した。

濡れた服は脱ぎにくいのか、肌に張り付いてなかなか脱げない。
「ほら、こっち手伸ばして」
瀬名は少年が着ていたTシャツを剥がした。
それを洗濯機に放り込み、下も全部脱ぐように促した。

少年は瀬名に背中を向けておずおずと全てを脱ぎ捨てた。
少年がバスルームに消えると、瀬名も濡れた衣服をさっさと脱いで続いて入った。
「ちょ・ちょっと・・・」少年が慌てて前を隠した。
「仕方ないだろう、俺だって濡れてるんだから、気持ち悪いじゃんか」

少年の動きが手早くなって、さっさと体と髪を洗いバスルームから出て行った。
「おい、そこにバスタオルが出してあるから・・着替えは俺が出てから貸すから待ってろ」
瀬名も手早く洗い、腰にバスタオルを巻きつけてリビングに行った。

「アハハハハ・・・お前何やってんの」瀬名が突然大声で笑い出した。
「・・・だって・・」その少年は女のようにバスタオルを胸から巻いていた。
「男だったら腰だけだろう?」瀬名は少年の前に立った。
そんな瀬名から視線を逸らした少年が言われたようにバスタオルを巻き直す。

「そうそう、それでこそ男だよ」瀬名が満足して頷きながら少年を見た。
風呂上りでピンクに染まった肌と薄く色づく胸の尖りに思わず目がいった。
そんな瀬名に「ほらっ、みんなそう言う目で見るからイヤなんだよっ」
「あー悪い悪い・・・」瀬名が我に返り奥の部屋に着替えを取りに行った。

『何なんだよアイツ・・・何かフェロモン出てるんだけど?』
それに変な事とか、みんなそう言う目で見るとか・・・言ってたなぁ・・
そう思いながらも新品の着替えを持ってリビングに行った。

「こんなもんしか無いけどいい?」
そう言いながらも瀬名が用意したのは、ブランド物のTシャツとスポーツメーカーのスエットだった。
その少年は超ビキニの下着を見て固まっている。
「こ・これ?」
「新品はそのタイプしか無いんだよ、イヤなら履かなくてもいいんじゃない?」

素肌にスエットを履く事を考えると、一時の辛抱だと思いその袋を開封した。
バスタオルを胸に巻いたまま、下着を履いている少年を瀬名がまた笑った。
「俺は瀬名、お前は?」
「セナ?女みたいな名前だなぁ・・・」
「ばーか、瀬名は苗字だよ、瀬名慎太郎って男らしい名前があるんだよ」

「・・僕は椿遥(ツバキハルカ)」
「アーハハハ・・・それこそ女みたいじゃん」笑い転げる瀬名を一瞥し
「ふん・・・慣れてるよ」と小さな声で呟いた。

「あーごめん・・・悪気があったんじゃないから、ハルカか・・可愛い名前だ」
「別に可愛くなくてもいいよ」
「そんなに剥れないでハルカチャン・・・」
「ハルカチャン言うな」遥が口を尖らしツンとソッポを向いた。

「遥可愛い・・・高校生?」
「!」
「えっ?まさか中学生って事は無いよな?」
「23歳・・社会人・・・」
「えっ!マジ?」
瀬名が信じられないという顔で金髪の遥の髪に触れた。

「本当だよ・・・僕クォーターだし・・・あんたは?」
「お・オレ?20歳大学生」瀬名も正直に答えた。
「大学生?老けてる・・・」
「別に俺は普通だよっ、お前が変なの」

「それに大学生ってこんな良いマンションに住んでるの?」
「あ、バイトでモデルやってるからな、ほらっ」そう言って瀬名は
自分が載っているファッション雑誌を投げて寄越した。

パラパラと捲り、瀬名が載っているページをじっと見たあと
「気取ってる・・・」また小さな声で呟いた。
「あははは・・一応モデルだからな、大口開けて笑ってられないだろ?」
「・・・笑ってる方がいいのに・・」小さく呟いてから、はっとして顔を上げた。

その時、遥の唇に瀬名の唇が重なった。
「ごめん・・・変な事して」瀬名が素直に謝ると
「・・・別にあんたは最初っから変なヤツだったから・・・」
「じゃぁもっと変な事しよっか?」

瀬名の唇がもう一度遥の唇に重なり、そして優しく吸った。
唇を離した瀬名が「やっぱイヤ?」と尋ねると
意外にも遥が首を横に振った。

何故イヤじゃないのか遥にも判らなかった。
ただ、自分を今日押し倒してきた先輩とは違う何かを感じた。
「男とのキス初めて?」
コクンと頷く遥の体を引き寄せ、絡めるようなキスを仕掛けた。

角度を変える合間に「あぁ」と喘ぎ声が漏れる。
Tシャツの中に腕を潜らせ、胸の尖りをそっと転がした。
「あぁぁ」塞がれた口元からも声が漏れる。
「遥・・・・・ここいいの?」そっと耳元で囁くとコクンと頷く。

『ヤバイ!可愛すぎる・・・』
「ここ舐めていい?」
遥は又コクンと頷く。
『マジ?判ってるの?』
躊躇う気持ちもあるが、止められない。

瀬名がTシャツを捲くり上げ、胸の尖りを曝した。
まだ反応していないピンクの粒が可愛いらしい。
そっと唇を付け舌先で転がす
「あぁ・・っ」ピクンと反応し、喘ぎ声が漏れた。

『マジヤバイ!』瀬名は理性を総動員して遥の体から離れた。
どうして?と言うような遥に向かって
「だめだよ、恋人じゃないヤツとこんな事しちゃ」それは自分にも言い聞かせる言葉だった。

淫らだと言われたような気がして遥の顔が強張った。
「ぼ・僕帰る・・・ごめん」恥ずかしくてこの場に居たく無かった。
『初めて会った男の部屋に上がりこみ、そしてキスしてしまった・・・』
何故自分がこの男に警戒心を持たないのか、それが判らなかった。
居心地が良いとしか言いようが無かった。

「ちょっと待てよ・・・帰るって言うなよ、俺の恋人になればいいんじゃん?いや?」
瀬名は会った時から遥に惹かれていた自分に気づいた。
ただ順番を間違えたくないだけだった。

「えっ?」遥が訝しげな顔で振り向いた。
「俺の恋人になってよ、なりたい?なる?」
否定の選択が無い言い方に遥の口元が緩んだ。
そしてコクンと頷いた。

瀬名も嬉しそうな顔で遥を抱き寄せた。


『雨の日に探し物が見つかりますよ・・・』
そう街角の占い師に呼び止められたのは3日前の事だった。




以前に「天使の箱庭」で観潮楼企画として参加した作品です。
ちょっとあほっ子ちゃんも書きたくなったので、こちらの方に移す事にしました。


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「それで探し物見つかったの?」
「えっ?」
「だって占い師に雨の日に探し物見つかるって言われたんだろ?」
遥の問いかけに瀬名は口元を緩め
「ああ、見つかったよ」と答えた。

「そう・・良かったね」
「で?遥はどうして裸足であんな所を歩いてたんだ?それも泣きながら」
「うう・・・・」遥が返事に困って唸っていた。

遥の前後の話を?ぎ合わせると、何かしら想像は付くが遥の口から言わせたかった。
「誰かに変な事でもされた?」
「えっ?何で判るんだ?」
背中合わせでベッドに座っていた瀬名の体がぐらっと倒れた。
「おい急に振り向くなよ、バランス崩しただろ」
「ご・ごめん・・・」

バランスを崩して倒れたついでに遥の膝に頭を乗せた。
「あっ!重いだろ」遥が身を捩るから
「だって俺恋人の膝枕って憧れてたんだからいいじゃん」
「こ・恋人・・・」

「ああ、さっき恋人になるって言っただろ」
「う・うん・・・・」
遥は恋人だと言われて、照れながらそっと膝に乗せた
瀬名の髪を撫でた。
『うっ!可愛い・・・このまま押し倒していいかな?』
瀬名も何か照れがあってさっきまでの
勇気が湧いて来なかった。

「遥の指気持ちいい・・・なぁ遥からキスして」
「えっ?・・・・うう・・・・」
下から見上げると、真っ赤な顔で唸っている。
「お前本当に23歳?」唸ってばかりの遥に揶揄するように言うと
「そうだよ、僕の方が年上なんだから『お前』って言うな」
「あれー遥逆切れ?」
「うう・・・」

瀬名はぴったり合わさった太ももの間に手を差し込んで腿の内側を撫でながら
「なぁ?誰に襲われそうになったんだ?」
「・・・・職場の先輩」
「どういう風に?」
「好きだって言われて抱きつかれた・・・」
「キスされた?」
遥は首を激しく横に振っている。

「キスはさっきのが初めてだって言っただろ」
『やっぱ本当だったんだ・・・』
瀬名は嬉しくなって「遥・・早くキス」と下から強請った。
「う・・」少し唸ったかと思うと瀬名の唇にほんの一瞬暖かい物が触れた。

「もっと・・」
「うっ」もう一度遥の顔が落ちて来る。
その機会を待ってたかのように、瀬名が下から手を伸ばし遥の後頭部を抑えた。
「んん・・・」
そのままの体勢で遥の体を逆に押し倒した。

今度は瀬名が上になり、そして深く遥の唇に絡めた。
「あアン・・」
調子に乗った瀬名が遥の口腔に舌を差し入れた。
「んんん・・・・」遥が下から瀬名の体を押しのけようと腕を突っ張って来た。
瀬名が上顎の裏を舌で舐めると遥の体から力が抜けたようになり
「アン・・・」と甘い声を漏らした。

瀬名はさっき途中で止めた遥のシャツの中に再び手を忍ばせた。
遥の尖りを指の腹で転がした。
「アアン・・・」
「遥・・・感度良すぎ」
「だって・・・瀬名が擽るから・・」
「へっ?くすぐったい?」
「うん・・むずむずする」
「ばーか・・・それを感じてるって言うんだよ」

こんな無自覚じゃ抱きついた先輩を責められないなぁ・・・
瀬名はその先輩に同情しそうな気分だった。

「なあ、さっきみたいに此処舐めてもいい?」
遥がさっき同様にコクンと頷いた。
瀬名は遥の尖りが見えるまでTシャツを捲り上げた。
「遥のここピンクで綺麗だな・・・・」溜息が出る程綺麗な色だった。
「へ・へんな事言うな・・・」

瀬名は舌先を尖らせてそれをツンツンと突付いた。
「ヤアン・・」
「遥エロッ・・」
「アアーン」舌で転がされ吸われる度に甘い声を漏らした。
「エロ過ぎ」

『ダメだ・・止まらない・・・』
だけど今はゴムも無いし、ローションも無かった。
遥を傷つけたくは無い・・・・

その時耳の近くで「キュルキュルッ」と音がした。
「へっ?何腹減ってんの?」
恥ずかしそうに赤い顔をして「だって昼から何も食べてなかったんだもん・・・」

瀬名はそれが合図のような気がした。
「うちには何も無いから、ファミレスに飯食いに行くか?」
「うう・・・・僕財布も持ってきてない」
「飯くらい俺が奢るし・・・腹が減っては戦が出来ぬって言うだろう」

『ドラッグストア開いてるかな?』丁度良いタイミングだ・・・

遥にサンダルを履かせて、一緒にファミレスに向かって歩きながら
「帰ったら続きやろうな?」と声を掛けると
遥は黙ってコクンと頷いた。
「遥可愛い」
「可愛いって言うなぁ」
「遥・・好きだよ」
「うう・・・」

「あっ!いつの間にか雨上がってる」瀬名が気づいて夜空を見上げた。

「・・僕雨嫌いじゃない・・・」
「ん?何で?」
「・・・瀬名に逢えたから・・・・」

「俺も雨好きかも・・・」
「僕も・・・瀬名が好き」


何年一緒にいても結ばれない恋もある
直ぐに恋に堕ちる出逢いもある。

瀬名はあの雨の中何人かの男や女に
声を掛けられたが無視した。
だけど、瀬名から声を掛けたのは
遥だけだった。


俺たちの出逢いは偶然のようで必然だったんだ。
「遥・・・好きだよ」何度でも言いたかった。
「うん・・」遥はコクンと頷くだけだが、瀬名は口元を緩めそんな遥を優しく見つめていた。




以前に「天使の箱庭」で観潮楼企画として参加した作品です。
ちょっとあほっ子ちゃんも書きたくなったので、こちらの方に移す事にしました。

時期が終わっているのと、過去記事の移行ですのでイラストは使えませんので
美麗なイラスト込みのお話は「天使の箱庭」でご覧下さいね。

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この金髪の少年・・に見えるが正真正銘の23歳、椿遥 職業公務員
そしてその隣に肩を並べて歩く青年、瀬名慎太郎 20歳 職業大学生でモデル

このペアは歩いているだけで目立ってしまい、すれ違う主に女性が振り返る。
瀬名は超売れっ子とまではいかないが、ファッション雑誌に良く載るようになっていた。
そしてクォーターの遥もすれ違う女子高生が「キャーッ可愛い」と騒いでいる。

「瀬名・・・少し離れて歩いてよ、目立つじゃないかぁ」
「遥の方が目立ってるんだよ」
あの雨の日に出逢ってからふた月
恋人同士だが、まだ肉体関係は無い。

キスをして、遥の尖りに悪戯するだけの関係だった。
あの日ファミレスで食事をした帰りにドラッグストアでゴムとローションを買った。
だけど帰宅すると「眠い」と直ぐに瀬名のベッドで寝てしまった遥を起こしてまで抱く事はしなかった。
何だか純真無垢な遥につい手を出しそびれていた瀬名だった。

週に3回程の頻度でデートを重ねてはいたが、お互い一人暮らし
とは言っても遥は社宅暮らしだったから、必然的に瀬名の部屋で逢う事が多い。
「何食う?」瀬名が遥に声を掛けるが
「豚骨ラーメン!」
「ったく又ラーメン?相変わらず色気ないなぁ・・」
呆れた声で瀬名は言うけど、「豚骨かぁ・・・」と考える顔になっている。

「僕日本のラーメン大好き!」
遥の笑顔が見たくて猛暑の中あまりクーラーの効かない店で熱いラーメンを食べた。
「あぁ美味しかった」
「あぁ・・・凄い汗・・・家帰って早くシャワー浴びようぜ」
「うん・・気持悪い・・」
どうしてこんな暑い時にもラーメンなのか瀬名は合点が行かなかったが
それ程ラーメンが好きなのだろうと半分諦めて付き合っていた。

「あーさっぱりしたぁ」
最初の頃はバスタオルを胸から巻いていた遥も最近では慣れたのか
腰にだけ巻きつけて出て来る。
「じゃ俺もシャワー浴びてくるから」
「う・うん・・」

もう何回これを繰り返したんだろう?
ラーメンばかり食べたがる遥に付き合って、その後は瀬名の家でシャワーを浴びる。
瀬名がシャワーを浴びて出て来ても遥はバスタオルのままでテレビを見ていた。
「あれ?着替え置いてあったよな?」
「う・うん・・・まだちょっと暑いから」

「そう」瀬名はタオルで髪を拭きながら冷蔵庫を開けてミネラルウォーターを2本取り出す。
これもいつものパターンだった。
ペットボトルを遥に渡しながら、遥の隣に座った。

「遥、明日休みだろ?何処か遊びに行く?」
「う・・休みだけど・・暑いからいい・・」
「ふーん?何か元気なさげだけど、何かあった?」
「へっ?べ・別に何も無いけど?」遥が慌ててペットボトルのキャップを開け口に含んだ。

慌てて飲むから、口端から水がつーっと咽を伝って流れた。
その遥の咽を濡らした水をぺろっと舐める。
「あっ!」
「えっ?感じちゃった?」
「ば・ばか・・・・そんなんで感じないよ」目を逸らしながら言う遥を揶揄するように
「じゃここは?」と薄いピンク色の尖りを舐める。

「あっ・・・そこは感じるから駄目」
「駄目じゃないだろ?」ちゅーっとその粒を吸い上げる。
「やぁっ・・・瀬名」
『やばっ!』
名残を残したまま瀬名は勢い良く立ち上がった。
「何か面白いビデオでも借りに行く?」瀬名の言葉に遥が

「瀬名の馬鹿っ!」いつもと違う遥にちょっと驚いた瀬名が
「どうして俺が馬鹿なんだ?」と聞き返した。
「だ・だって・・・いつも僕の胸の先っぽ・・・」
「あ、ごめん・・・遥のが可愛くてつい・・イヤだったらもうやらないよ」

「い・・イヤじゃないのに・・・いつもそこで終わりで・・・・」
「えっ?」遥が何に対して怒っているのか、まだ良く判らない瀬名だった。
瀬名だって我慢してるのに、簡単に乗り越えてくれちゃう遥に
「遥・・それ以上やっちゃってもいいのか?」
瀬名は自分の欲だけで突き進む事が遥を汚すようで、戯れの愛撫しか出来ないでいた。

「もうずっと前からいいって言ってるし・・・」
「だって・・・遥・・お前ん中に挿れちゃうんだぜ?」
この高校生でも通用する遥が本当の意味を判ってるとは思えなかった。
「だ・だからいいって言って・・・・でも瀬名が嫌だったらいいし・・」

「俺が何時嫌って言った?」
「うう・・・言って無いけど・・だって(恋人になって)って言ったのに、SEXしてくれないし・・」
「おいおい、ちょっと待てよ・・遥自分が何言ってるのか判ってるのか?」
「うう・・・ん」

「マジ止まんないよ?」
「うん・・・・」
「俺と本当にSEXしたい?」瀬名の問いに
「うう・・・・」と唸りながらコクンと頷いた。

瀬名は今まで自分に火を点けないようにして来た。
ぽわんとしている遥がそこまで考えてるとは思いもしなかった。
ソファの上で膝を抱えている遥を後ろから抱きしめながら耳元で
「遥・・・これから本当にSEXするよ」と囁きながら項に唇を寄せた。

「あぁん・・・・くすぐったいよぉ」
そのまま背骨に沿って唇を這わした。
「あ・・・っ」遥のその声は今まで我慢し続けて来た瀬名に火を点けるには充分だった。

瀬名の愛撫が今までと違う事に安心した遥が独り言のようにこぼした。
「良かった・・・これでもうラーメン食べなくてもいいや・・」
「えっ?」遥の言ってる意味が判らない。

「何でここでラーメンが出て来るんだ?」
遥の背中に向かって問いかけた。
「だ・だって・・・ラーメン食べると・・・汗・・」
遥の言葉に背中への愛撫を止め、遥の向きを変え自分に向かせた

「遥?それってまさか?」
「うう・・・・うん」ばれたか・・というバツの悪そうな顔で答える。
「はぁっ・・・」瀬名は呆れて深い溜息を吐いた。

まさかこんな単純な誘いの罠を張っていたとは・・・

「遥可愛いなぁ・・」まじまじと遥の顔を見つめると
「可愛い言うな・・僕の方が年上なんだから・・・」精一杯の遥の抵抗だった。
「ふーーん?年上ねぇ・・じゃ年上の遥さんにリードしてもらおうかな?」揶揄する瀬名に
「うう・・・・僕・・バ・バージンだから無理っ」遥が顔を赤くしながら答える。

一瞬でも考える所が又可愛くて
「じゃぁ、その遥さんのバージン俺が貰ってもいいですか?」としおらしく聞くと。
「う・・・はい・・貰って下さい」と遥が頭を下げるから、
瀬名はその頭ごと抱きしめながら「遥・・・愛してるよ」とそっと耳元で囁いた。





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「じゃぁ、その遥さんのバージン俺が貰ってもいいですか?」としおらしく聞くと。
「う・・・はい・・貰って下さい」と遥が頭を下げるから、
瀬名はその頭ごと抱きしめながら「遥・・・愛してるよ」とそっと耳元で囁いた。

「遥・・ベッド行く?」瀬名が尋ねると、遥はコクンと頷いた。
「お出で」瀬名に手を引かれて、奥にあるベッドに向かった。
「せ・瀬名・・・緊張してきた」
縺れるように歩く遥をベッドにそっと座らせ
「本当に大丈夫?今ならまだ止めれるけど?」瀬名が優しく聞いてきた
「やだっ!止めなくてもいいから・・」

必死の顔で言う遥に口元を緩めながら
「遥、可愛い・・」
「可愛い言う・・・んん・・」
最後まで言わせてくれないのは瀬名の唇だ。

今までキスは何度も交わした。
舌を絡めるキスも何度も交わした・・・だけど熱さが違う気がした。
何処かで瀬名がセーブしてたのだろう。
それが今は、そういう躊躇いも遠慮も無い、欲望を隠さないキスだった。

「んん・・・あぁ・・・瀬名・・」
呼吸が出来なくて、瀬名の胸を押した。
「ばか・・鼻で息すればいいだろう?」瀬名が揶揄するように言うが
「だ・だって・・緊張して・・」
そんな遥の頬にちゅっとキスして、その瀬名の唇が耳たぶから項へと降りていった。

「あぁん・・・瀬名」
瀬名の唇が、胸の尖りの周りを嘗め回す。
肝心の尖りに触れようとしない瀬名に遥がシビレを切らした。
「ん?何?」
「・・・せなぁ・・・」
「そんな甘えた声出しても無駄だよ、自分でちゃんと言って」
「うう・・・・せな・・・ここも」
「ここって?」
「瀬名って意地悪だ・・・あぁん・・・早くぅ・・・」
そんな遥を無視するように、瀬名は尖りを避けて舌を這わした。

「瀬名ーっ・・・僕の・・ち・乳首もー舐めてぇ」
恥ずかしそうに顔を逸らしながら言う遥に
良く言えましたと言うように、瀬名が待ちわびている遥の尖りを唇で挟み
ちろちろと舌で舐めあげた。

「あぁぁん・・・・瀬名気持ちいいぃ・・・・」
「噛んでいい?」
「あん・・・噛んでぇ」もう瀬名の思うツボだ。
かりっと甘噛みする瀬名の頭を抱きしめるように
「あぁぁぁ・・・・っ・・・瀬名ぁ・・・気持ちいいよぉ」
「・・本当に遥って此処感じるんだなぁ」
呆れたような、でも嬉しそうな瀬名の言葉に
「だ・だって瀬名なんだもん・・・」

「じゃ俺じゃないのだったらどうなる?」
瀬名が意地悪そうな声で聞いた。
「えっ?」意味が判らない・・・
瀬名はベッドのサイドテーブルから小さな袋を出した。

そしてその袋の中から、蚕みたいな白い物を取り出した。
そういう物を見た事もない遥は「な・何それ?」と少し怯えた声を出した。
「これ?遥をもっと気持ち良くする物さ」
そう言うと瀬名は、又遥の尖りを口に含み、
そして片手でその白い物を寂しそうにしている片方の尖りに当てスイッチを入れた。

小さい機械音と共に遥の「やぁーーん・・・な・なに・・・あぁん」
遥の甘い喘ぎ声が部屋に響いた。
遥の反応の良さに気を良くした瀬名が、もうひとつ袋から取り出し
もう片方の尖りに触れさせた。

両方の乳首にローターを当てられた遥は堪ったもんじゃない・・・
「あっ・・・ああぁん・・・やぁん・・・・せなぁ・・・気持ちいいよぉ・・」
遥は、とっても可愛い反応を見せてくれる。
ふたつのローターをサージカルテープで留めた。
「あああん・・・瀬名・・・イっちゃうよぉ・・」

瀬名は腰に巻いたバスタオルの上から、遥のペニスを握った。
「やぁっ・・・触ったら駄目だよぉ・・・直ぐに出ちゃうから・・」
それでも瀬名はタオルごしに、何度か遥のペニスを扱いてやった。

「ああっ!瀬名ぁーイクッ・・・イっちゃうぅ・・・」
タオルごしに遥のペニスがピクンピクンと痙攣し、タオルにシミを作った。
「えっ?マジ・・イったの?」
瀬名は遥のあまりの反応の良さに、ついそんな言葉を吐いてしまった。

「瀬名の馬鹿ぁ・・・イクって言ったのにぃ・・」
早い射精は瀬名のせいと言わんばかりに、涙目で瀬名を見ている。
瀬名はテープを外さないでローターのスィッチだけを切った。
怒ったような遥が「これも取って!」と命令口調で言うから
「取ってもいいけど、取ったらこれ何処に入れるか判る?」
「うう・・・・・どこ?」

「痛くないように準備しないとな・・」

「ジミーは痛くないって言ってた・・・」
「へっ?ジミー・・誰それ?」
「僕の従兄弟のジミー」
「そ・そのジミーもゲイなの?」
「そうだよ、バリバリのゲイだよ」
バリバリのゲイ?その言葉に驚くが当の遥は至極真面目な顔だ。

「そのジミーもクォーターなの?」
「違うよ、ジミーはスリークォーター」
「?」
「僕の母ちゃんとジミーの母ちゃんは姉妹でハーフだけど
ジミーの母ちゃんはアメリカ人と結婚したからっ」
面倒くさそうに遥が説明する。

「はぁ・・そういう事、でも母ちゃんって・・・何だか遥に似合わない呼び方だな」
「だって、母ちゃんがそう呼んでって・・・」

「ふーーん・・・でそのジミーが痛くないって言ったの?」
「うん、痛くないし、凄く気持ちいいって」満面の笑みの遥が答える。
「・・・最初は痛いと思うけど・・」そういう瀬名に
「えっ?どうして?」

そんな遥を見て、瀬名はますます不安になって来た。
遥の手を引いてきて、瀬名は自分の元気なペニスに触れさせた。
「あ・・っ・・・瀬名・・・」
「遥、判る?僕のこの大きくなったペニスを遥のアナルに入れるんだよ」
「ええーーーっ?」

その反応に、やっぱり・・と瀬名が肩を落とした。





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「瀬名!僕の携帯取って」
遥の慌てたような声に驚きながらも、ソファの前のテーブルから携帯を持って来てやった。
携帯を受け取ると焦ったように、誰かに電話を掛けている。
電話が繋がったと思った途端に早口で捲くし立てている。

流暢な英語だがあまりの早さに瀬名は上手く聞き取る事が出来なかった。
だが、最後に遥は怒ったように電話を切った。

「やっぱり本当だった!」
「はい?何?」
さっぱり意味が判らない瀬名が問うと
「ジミーに聞いたら、やっぱりアナルに入れるんだって!」

「はい?わざわざその従兄弟のジミーに電話して確認したわけ?」
「そう!」
「だから怒ってた訳?」
「ち・違う・・・・ジミーが・・・ジミーが日本人のは固いから良いよ、って
ジミーが今度瀬名とSEXしたいって言うから・・・・」
「はぁ?」呆れて物が言えない。
「ねぇ・・瀬名ぁジミーとなんかしないよね?」
「俺ジミー知らないし、それに遥ともしてないのに何でジミーが出てくるんだよ?」

瀬名は少し怒っていたが「良かった」と安心そうに言う遥に
怒りよりも笑いがこみ上げて来る。

「でも俺、遥に挿れるとか言ってたよね?それに遥だってバージンだとか言ってたし・・」
それなのに、何でアナルSEXに繋がらないのかが理解出来なかった。
「うう・・・挿れるって・・・僕のく・・口の中だと・・・
だらか、僕まだ誰のも口に・・・だからバージンなのっ!」
最後は逆切れの遥だ・・・・

呆れながらも、瀬名はにやっと笑って
「じゃ遥なりのSEXしてよ」と腰のバスタオルを外した。
「ひゃーーっ」遥が驚いて変な声を上げた。

こんだけイチャイチャしてても、瀬名のシンボルを見るのは初めてだった。
さっきまで元気だった瀬名のペニスも一連のやり取りで、すっかり普通の状態だった。

瀬名はベッドに上がり、仰向けに寝転ぶ。
「ほら、遥・・・宜しく」
そう言われても、遥もどうしていいか判らない。
瀬名を見ると、目で「早く」と促され、渋々瀬名の横に座った。

諦めたように、瀬名のペニスに手をかける。
「ふっ」小さい失笑を漏らした遥に
「おい、今笑わなかった?」瀬名が少しムッとして聞くと、
「だって・・僕のとあまり変わらない・・」
何故か遥は嬉しそうだ。
「バカ、膨張率の問題だ」

「ふーん?」やはりバカにしたままの遥だった。
遥の手が瀬名のペニスに触れた。
その動作は恐る恐るという表現がぴったりだと瀬名は思った。
『くそっ、遥の顔が見たい』そう思ったけど、仰向けに寝た状態では良く見えない。

「遥ちょっと待って、やっぱ座るから遥はベッドの下」
「えーっ?」
瀬名は改めてベッドに腰掛けると、遥を自分の正面に座らせた。

「う・・・何だか恥ずかしい・・・」
「バカ、俺だって恥ずかしいよ」
初めての行為に二人で照れてても始まらない。
思い切って瀬名が「遥・・俺のを咥えて」と強請ってみた。

「うん!」何故か元気な遥だったが・・・余ほど瀬名のサイズを見くびっているのだろう。
遥が再度瀬名のペニスを手にし、そしてぱくっと咥えた。
一度咥えると遥は、一生懸命に舌や唇で奉仕した。
「遥・・・上手いな・・・」瀬名の少し上ずった声に満足したように

「うん、練習したから」と答える
「れ・練習?」どうやって?と聞きたいが聞く前に遥は嬉しそうに
「バナナで・・」咥えたまま答えた。

バナナ・・・ちょっと想像してしまった瀬名のペニスがピクと振るえる。
「んん・・・んん・・」だんだんと大きくなる瀬名のペニスに遥が呻く。
遥のふあふあの髪を撫でながら「はるか・・・」と声を掛けると
上目使いで「ふぁーに?」と聞いて来るから
「遥・・・気持ちいい」そう言うと目がにっこりと笑う。
その笑顔に又瀬名のペニスはぐんと嵩を増した。

「んんん・・・・・」涙目で遥が見上げた。
「何?」と聞くと、口を離して
「瀬名・・・ウタマロ!」
はぁ・・・1/4の血がそう言わせるのか?

遥の舌先が瀬名の鈴口を突付く。
「うっ!遥・・・気持ちいいよ」
遥の髪を掴む手に力が入った。
「んんん・・・」
「遥・・・もうイクから、放して」
「んんん」咥えたまま遥が首を振るから、瀬名ももう我慢の限界だった。
「遥!イクからっ」
そんな瀬名を無視するように、遥がちゅーっと鈴口を吸い上げた。

「うっ!」瀬名はそのまま遥の口腔に吐精してしまった。
「遥!ごめん・・・大丈夫?」
「・・・・・・・・」何も言えないまま首で頷く。
「遥、ほらタオル・・・出して」手元にあったバスタオルを瀬名は渡すが
遥はそのままゴクンと瀬名の出した精液を呑み込んだ。

「・・・はるか・・・・・・」
「だって瀬名のだもん・・・」
その顔が可愛くて、頭をぎゅっと抱きしめた。
「遥、今度は俺が遥をすっごく気持ち良くしてやるから・・・こっちお出で」

遥を立たせ、ベッドに座らせた。
その唇にキスを落とす。
自分の精液の味だろう・・・青臭い味がするが

「遥・・・可愛い・・大好きだよ」
「うう・・・僕も」
「遥の口のバージンは貰ったから、今度はアナルのバージン貰うよ」
「う・・・・・うん・・全部瀬名にあげる」





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「せ・瀬名・・・・ちょっと怖いかも・・」
「大丈夫、俺に任せて」
「せ・瀬名・・・・・やっぱり痛いの?」
「大丈夫、優しくするから」
「せ・せなぁんんん・・・」

五月蝿い唇は瀬名が塞いだ。
そっと唇を吸い、遥の口が少し開いたのを見逃さずに
口腔に舌を差し入れていった。
もう呼吸はちゃんと出来てるようだ。

遥の歯列をなぞり、口裏を舌で舐めると
「あ・・ん」小さく遥が喘ぐ。
フェラする前に遥が自分で外してしまったから
何も付いてない胸の尖りを口に含み、そして甘く噛んでやると
「あぁぁ・・・・あっ・・・瀬名・・気持ちいい」と甘えた声を出す。

今度は焦らさないで、遥が気持ちいいと感じる所は全部愛してやる。
片方は指でゆるゆると捏ね回す。
「あ・・っ・・・あん・・・・」
何とも可愛い声で啼く遥の尖りを爪でカリカリッと引っ掻くと
「ああっぁぁ・・・瀬名ぁ気持ちいいよぉ」と又遥が可愛い声で喘ぐ。

瀬名はキスしながら、下へ下へ向かう。
臍の周りを舐めてやると「あぁん・・・瀬名くすぐったい・・」
遥が身を捩って逃げようとする。
この時点ではまだ体を重ねていなかった。

「遥・・足開いて・・」
遥の耳元まで戻ってそっと囁いた。
ビクンと体を震わせ「瀬名・・・やっぱり恥ずかしい・・足開かないとダメ?」
などと聞いてくる。

「駄目だよ、遥が足開かないと、遥の前に来れないだろう?」
「うう・・・・」呻きながら、ほんの少しだけしか開かないから
横からそっと太腿の辺りを押し開いた。
「やぁっ・・・瀬名ぁ・・・」
情けない声で甘えるが、それは無視してやっと遥の体の間に身を置いた。

瀬名の体の幅に足を開いている事が凄く恥ずかしいらしくて
一生懸命に足を閉じようとするが、瀬名の体があるから閉じられる筈もなく・・
「ジ・ジミーが・・・」
『またジミーですかっ!』
「ジ・ジミーが初めての時は後ろからの方が痛くないって・・」

そういう遥に瀬名は口元を緩めながら、
「いいよ、じゃうつ伏せになって」と遥に答える。
ほっとしたように遥がうつ伏せになるから、その腰を掴んで引いた。

「やぁーーっ!やっぱりダメ・・全部見えちゃう!」
自分がとんでも無い提案をしてしまった事に今頃気づいても遅い。
遥の白い尻を両手で押し広げると
「やだぁーーっ」と抵抗する声が聞こえる。

「遥・・・これからアナルSEXするんだから、覚悟いいよね?」
「うう・・・・うん」
それを聞いた瀬名が遥の色素の薄い蕾に舌を這わせた。
「ひゃっ!せ・瀬名・・・何?」
蕾の皺をなぞるように舌先で突付くように舐めあげる。
「ああーーーん」

その蕾に舌を突き刺した。
「あああっ・・せ・・せ・・せなぁ・・・いやぁ・・・何かへーんー」
唾液を絡めながら、舌を出し入れすると
「ああぁぁぁ・・・・気持ちいい・・・せなぁ・・・・気持ちいいよぉ」
遥はジミーの言った通り本当に気持ちいいと思っていた。

瀬名はローションを手の平に採り冷たくないように暖めてから
その指で蕾の周りを解すように、撫で回した。
「あぁぁ・・」遥の喘ぎを聞きながら
その指をそっと埋めて行った。
「あぁぁ・・・な・何?・・瀬名ぁ・・・何?」
「遥、俺の指だよ・・・判る?」
「あぁ・・・指?・・・瀬名のペニスかと思っちゃった・・・」
安心した遥に瀬名が
「俺のか指かくらいは判るだろう?」ちょっとムッとして答えた。

「ご・ごめん・・・瀬名のはもうちょっと大きいよね・・・」
『ちょっとですかっ!』
瀬名は苦笑しながら、その指を奥へと進めて行った。
「あぁぁん・・・何か入ってくるよぉ・・・」
『だから指だって!』

狭い遥の後孔もローションで滑りを良くした指なら苦痛なく受け入れられたようだ。
その指をゆっくり抽送すると
「ああ・・っ・・あぁぁ・・」遥が気持ち良さげな声をあげた。
「遥気持ちいい?」
「う・うん・・・何か変な感じだけど、気持ちいい・・・」
何に対しても素直な遥だった。

「遥、指2本に増やすよ」
一瞬体をビクンと振るわせるが
「う・・うん・・・どうぞ」
遥の『どうぞ』に失笑しながら、瀬名は指を増やした。

「ああーっ・・・はぁん・・・」なかなかの反応に瀬名は口元を緩めた。
手首を回しながら指を奥まで挿入する。
「はぁっ・・んん・・あぁ・・っ」
「大丈夫?」
「だ・大丈夫・・・・・あぁん・・・瀬名ぁ・・・・」

瀬名は探るように指を動かした。
中に少し盛り上がった部分を見つけて、そこを2本の指できゅっと押した。
「あああーーーっ!やぁーーっ!変・・・あぁぁぁ」
瀬名は集中して良い所を攻めた。
「あああぁん・・・瀬名ぁ・・・そこだめぇ・・・出ちゃうからぁダメぇ・・・・」
前立腺を圧迫されて、射精感がつのるのだろう。

「遥、ここが遥が一番気持ち良い場所だよ・・・」
甘く囁くと「せなぁー気持ち良過ぎるよぉ・・」
泣きそうな声が返って来た。

そして瀬名は指を3本に増やした。





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「うっ・・・あぁ・・」
「遥・・苦しい?」
「うっ・・・大丈夫・・・・・」

やはり2本から3本に増やすのはキツイらしい。
遥の体が強張るのが判った。
瀬名は遥の中で、指をばらばらに動かし、そして前立腺を刺激してみた。

「はぁ・・・っ・・・ぁぁぁ・・・」苦しいのか気持ちいいのかが判らない声に
「気持ちいい?」と尋ねると
「ううん・・・いい」と苦しそうに答える。
多分本人にも判らないのだろう。

瀬名は手を前に回して、遥のペニスを握り込んだ。
そこは、少し元気がないが、まだ硬さを無くしてはいなかった。
ゆっくりと扱いてやると、「あぁぁ・・・せなぁ・・・」
遥の声が甘くなって来る。

「遥・・・もうお前の中に入りたい」
背中に口付けした後、耳元で囁いた。
「う・・うん・・・どうぞ・・・」
緊張しまくってる遥が可愛いくて仕方なかった。

瀬名は充分に指で中を広げてから、ゆっくりと指を引き抜き
その蕾に自分のペニスの先を宛がった。
「あ・・・っ!」
その熱を感じたのか、遥が小さな声を出した。

「遥・・・挿れるよ・・・」
瀬名は片手をペニスに添え、ぐっと狭い入り口に押し付けた。
「ああーーっ!」遥の背中が仰け反った。
ぷつっと瀬名の先っぽが中に埋まった。

「やぁーーーっ瀬名ぁーーいったーい!」
体中で拒絶するから、全ての筋肉が硬直してしまう。
「くっ!」先だけ収まったペニスも千切れるように締め付けられる。

「は・遥・・・力抜いて」
「で・・できない・・・ジミーのうそつきぃー」
遥の瞳からはぽろぽろ涙が零れているのだろう、シーツに涙の痕が出来ていた。
瀬名はもう一度ローションを自分のペニスに垂らし、滑りを良くした。

そして、腰に力を込め、ゆっくりと挿入させて行った。
「ああーーん・・・瀬名ぁーだめぇ・・・」
「大丈夫、もう太い所は入ったから、もう少し我慢して・・・」
「うっうっ・・・・瀬名のうそつきぃー」

嘘つき呼ばわりされたって、此処まで来たら最後まで挿れるしか無い。
瀬名は遥の腰を掴んで、残りを全部沈めた。
「ああーーーっ・・・ああああぁぁ・・・」
「はぁっ・・遥・・・全部入ったから・・・」
瀬名も荒い息を吐きながら言う
「うう・・・・本当に?」
「うん」
「本当に・・全部?」
「そうだよ・・・遥と全部で繋がった・・・」
「うう・・・・僕本当に・・アナルSEX出来てるの?」

瀬名はそっと、目いっぱい広がった遥の入り口の薄くなった皮膚を撫でた。
「あ・・・っあぁ」
「ほら、こんなに遥のここ拡がって、俺のを全部呑み込んでるよ」
「うう・・・・見えない・・・破れてない?」

「大丈夫だよ、破れてないよ」
遥の不安を消してあげるように優しく言う。
「ぼ・僕も見たい・・・繋がってる所」
「じゃ少し馴染むまで待ってて、体勢変えるから」
「ど・どの位?10数える?」

遥の言葉が可笑しくてつい、くくくっと笑ってしまった。
「あぁぁ・・瀬名ぁ・・・笑ったら瀬名のペニスも笑うからダメぇ・・・」
瀬名が笑う事で遥の中のペニスが動いてまだ嫌らしい。

暫く馴染むのを待ってから、遥に声を掛けた。
「ほら、向きを変えて」
瀬名はうつ伏せになった遥の足の中に潜るように体勢を変えた。
「あぁ・・・っ」
遥の体の中で瀬名のペニスがぐるっと回った。

「やっと遥の顔が見れた・・」瀬名が微笑みながら言うと
「僕も・・・でも繋がってる所が見えない」
『あぁそうですか・・・』
「遥、じゃ起こすよ、俺の手に掴まって」

瀬名は対面座位に変える為に、遥を引き上げた。
「やぁぁぁぁーーっ」
その体位のせいで繋がりがより深くなった。
「大丈夫?痛かった?」
「ね、何処?」痛いより先に繋がっている所を見たいようだ・・・

呆れた恋人だ・・と思いながら少し体を反らすようにして
「ほら、見える・・遥の体の中に入ってるのが?」と言うと
自分の目で確認した遥の瞳にみるみるうちに涙が溜まってきた。

「は・遥?」
その涙はぼろぼろと頬を伝って零れた。
「うっ・・うっ・・・嬉しい・・・やっと瀬名と本当の恋人になれた」
「馬鹿だな・・・SEXしなくたって恋人だろ?」
遥の涙を指で拭いながら囁くと
「うん・・・瀬名・・・もし今雷が落ちたら僕達繋がったままずっと一緒だね」

『その例えはあまり嬉しくはないが・・・』

「そうだな」そう言って、遥の顔を両手で挟んでキスした。
絡めるキスを何度も交わした後、遥の耳元でそっと囁いた。
「遥・・・愛してるよ」と。

そのお返しのように遥が瀬名の耳元に唇を寄せて来た。
そして「せなぁ・・・いつ気持ち良くなるの?」と甘くて小さな声で囁いた。




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「せなぁ・・・いつ気持ち良くなるの?」

「・・・遥・・・慣れてないんだから、挿入して直ぐに気持ち良くはならないよ・・」
瀬名の言葉に明らかに落胆の色を見せた。
暫くして瀬名が「遥動くよ・・」と声を掛けた。

「えっ?う・動くの?」
「そう・・動いて俺のペニスで遥の中を擦らないと、二人とも気持ち良くはならないよ」
その言葉に遥が顔を赤くして
「瀬名のエッチ・・・」と言う。

「遥の方がエッチだよ」揶揄するように言うと
「うう・・・僕エッチかもしれない・・・」
「どうして?」
「だって動かなくても・・だんだん気持ち良くなって来た・・」

そういう遥の中がぎゅっと瀬名のペニスを締め上げた。
「本当だ・・・遥の中喜んでる」
「ひゃぁー恥ずかしい・・・」
そんな遥を下からずんと突き上げた。

「ひゃーっ瀬名ぁ奥に何か当たるよぉ・・」
「俺のペ・ニ・ス」
「あぁ・・びっくりしたぁ」
「これからよーく判らせてやるから、遥覚悟いい?」
「うう・・・・・うん」

そう返事する遥を押し倒しベッドに寝かせ
遥の両脚を肩に担ぐような体勢をとった。
「やっ!何?変な格好イヤッ!」
だが瀬名はもうそれに返事はせずに
腰をゆっくり抜き差しし始めた。

「ああん・・・あん・・・・」
遥の喘ぎ声に「気持ち良くなって来た?」と聞くと
「う・・何か変・・・恥ずかしい」
その言葉に満足して、抽送の速度を少し早くした。
「ああ・・・っ」
自然に喘ぎ声が出てくるようだ。

「遥・・可愛いよ」
「う・うん」
瀬名はペニスの先で遥の前立腺を捜した。
少し盛り上がった箇所を捜し当て
そこをぐりっと擦ってみた。

「やあーーっ・・・・いいっ」
『いいんですかっ!』
「遥ここ気持ちいいだろ?」
「いやぁ瀬名の馬鹿ぁ・・・・」
どうしてそこで馬鹿とくるのか判らないが
瀬名はせっかく見付けた前立腺を攻めない手は無いと思って
擦り付けるように抽送を繰り返した。

「あっ・・あっ・・・あぁぁ」
遥のペニスもしっかり勃ち上がって来ている。
「ほら、遥のここも気持ち良さそうだな」
瀬名が遥のペニスを見ながら言うと
「あっ凄い」と自分自身にご満悦のようだ。

その凄い遥のペニスを瀬名が握った。
「あっ!ああぁぁん瀬名ぁ・・・何するの?」
「前も後ろも可愛がってやるんだよ」
「えっ?・・・あああ・・・・っ瀬名凄い・・・」

遥の先走りで扱くとぐちゃぐちゃと音がたつ。
「ああぁぁぁ・・・・瀬名ぁ・・・僕もうダメッ!」
「イク時はちゃんとイクって言うんだよ」
「う・・ん・・・ああぁ瀬名ぁイクよもうイクよぉ」
「ああいいよ、先に1回イッておいた方が・・・」

瀬名はそう言うと激しく腰を叩き付けた。
「あああああーーーーいくぅ・・・せなぁ・・・いっちゃうよぉ・・・」
そして遥は瀬名のペニスを締め付けながら、自分の腹の上に射精した。

「あぁ・・・・・・・・」ビクンビクンと小さく痙攣しながら遥が脱力した。
瀬名は遥の中で、その締め付けをやり過ごした。
「ぁぁ・・・・せなぁ・・・・・気持ち良かったぁ・・・」
一度の射精で満足したのか、瀬名が潤んだ目で瀬名にそう言った。

「そうか・・・気持ち良かったか・・・」瀬名が微笑みながら遥を見ると
「瀬名も気持ち良かった?」と聞いてくるから
「俺も気持ち良かったけど、まだ出してないから・・・」
「ま・また動くの?」恐る恐る遥が聞くから
「動きたい・・・駄目?」と聞くと
「うう・・・・・うん」
『それはどっちの うん ですか?』と聞きたかったが
駄目と言われても止めるつもりは無い。

「遥・・後ろから遥を目一杯突き上げたい・・」
瀬名が遥の耳元で熱く囁いた。
「あ・・・」その言葉に遥のペニスがぷるっと揺れた。
「瀬名・・・後ろからどうぞ」
そう言って遥自ら四つん這いに体勢を変えようとした。

それに瀬名も協力して、体勢を変える。
「ああん・・・」動きながら遥がひと啼きする。
「すげぇ・・・遥ん中に全部ぴっしり入ってるぞ」
「う・うん・・瀬名のが僕の中にぴったり入ってる・・・」
その言葉にズクンと嵩が増した。

「ああ・・・っ・・・ウタマロォ・・・」
瀬名は抜けそうな箇所までペニスを引いた。
「あっ!取れちゃう・・・・」遥が残念そうな声を出すが
瀬名は抜き取る事はしないで、遥の最も深い場所を目掛けて
一気に突き上げた。

「ああああぁぁぁぁ」遥が白い背中を仰け反らしながら嬌声を上げた。
瀬名は勢いを止めずに、何度もそれを繰り返す。
「もっ・・・もう駄目っ・・・瀬名ぁ・・・凄い・・・」
「ああ・・・遥気持ちいい」瀬名の限界も近づいていた。

「ああーーーーー出ちゃうぅーー」
遥のペニスも瀬名の突かれる度に自分の腹に当たる。
でも自分が両手で体を支えてるから触る事が出来なかった。
「ああっ・・・瀬名ぁ・・・触れないよぉ・・・」
もうイキたくて泣きそうな声で遥が訴える。

「瀬名ぁ僕の前も可愛がるって言ったのにぃ・・・瀬名の嘘つきー」
又嘘つき呼ばわりされてしまった瀬名が前に手を回した。
「はぁん・・・あぁぁ・・・気持ちいい・・・」
瀬名の手が早くなり、遥も一気に登りつめて来た。
「ああーーん気持ちいいよぉジミーーーッ!」
その瞬間に遥がドクドクと白濁をシーツに向けて吐き出した。

イク瞬間にジミーの名を呼んだ遥の後孔の蠢きに
瀬名も遥の中に全てを吐き出した。
「はぁ・・はぁ・・・」肩で呼吸を整える。

瀬名も荒い息を吐きながら
「遥・・・お仕置きだからな・・・」と言う。
「えっ?どうしてぇ・・・」
遥はどうして自分がお仕置きされるのか判っていなかった。




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「最後にひとついいですか?」
女性週刊誌のインタビューを瀬名は受けていた。
「はい、何でしょう?」
「SENAさんは今恋人は?」
「募集中です」瀬名は営業スマイルで答えた。

最近こういう質問が多くなった。
恋人が男であろうが、女であろうが関係ない
こういう時は「いない」と答えるのが、こういう世界で生きる者の術だった。

今夜は遥が部屋に来る日だ。
恋人が居るなんて答えたら、絶対に写真誌がスクープを狙って待ち構えてしまう。
ファンに夢を持たせるようにと事務所に言われなくても
「恋人が居る」なんて言えるはずも無かった。

モデル仲間でゲイが居ない訳では無かった。
芸能関係者にはカムアウトしている者も少なくは無い。
だが瀬名はカムアウトする訳にはいかなかった。

瀬名の恋人椿遥は公務員。
それも警察関係だ、運転免許更新センターで職員として勤務していた。
まさかお堅い公務員がゲイモデルの恋人だと世間に知られたら大変な騒ぎになってしまう。
週刊誌の格好の餌だという事は勿論瀬名は判っている。

それにモデルは学生だけのバイトのつもりでいる。
こんなに割りの良いバイトは無い。
最近何故か雑誌に載る機会も増え、忙しくはあったが
出来たら金を貯めて、遥と一緒に安心して暮らせる部屋を借りたかった。

着ていた服を急いで脱いでスタイリストに渡すと
「瀬名君随分急いでるのね?」意味ありげにスタイリストの女性が笑っている。
返事はせずに肩を竦めるだけで留めた。
ちょっとした事でも洩らす訳にはいかなかった。


「お疲れ様ー」そう声を掛けて控え室を後にした。
時計を見ると予定の時間を1時間もオーバーしている。
「やっばい!遥怒ってるかな?」

遥と本当の恋人同士(遥が言うには)になれたのは最近の事だった。
遥のあの甘い喘ぎ声を思い出しただけで下半身が反応しそうでやばかった。

瀬名はドアをそっと開けた。
シーンとした部屋に『やっぱ寝ちゃったか・・・』と残念な気分でベッドを覗き込んだ。
横向きで寝ている遥の頬にちゅっとキスをしてから、シャワールームに行った。

さっとシャワーを浴びて戻って来てもさっきと同じ姿勢で眠っていた。
起こそうかどうしようかと迷いながら遥を見ると
何と遥の左手がパジャマのズボンの中に入っていた。

瀬名が遥のズボンを伸ばして覗いてみると、やはり遥は自分の物を手にしたまま眠っていた。
瀬名は悪戯心を起こし、遥が目を覚まさないようにそうっとズボンと下着を脱がせてみた。
それから、わざとトンと音をたてて、携帯をベッドのサイドテーブルの上に置いた。

「んん・・・あぁ瀬名・・・おかえり~」
寝ぼけ眼の遥が嬉しそうな顔で言った。
「うん、ただいま。悪かったな遅くなって・・・で、遥ひとりで何してたの?」
わざとらしく聞いてみると「えっ?寝て・・・・・ああーーー!」
やっと自分の状況に気づいたらしい。

「ふーーん?遥我慢出来なくて、ひとりで遊んでたんだ?」
「う・うん・・・」『やっぱそうなんですかっ!』
そう答えながらも、自分はいつ下着まで脱いだのだろうと、少しだけ不思議に思った遥だった。

「で、気持ち良かった?」揶揄する瀬名に向かって
「それが・・・あまり上手に出来なくて・・」遥が困った顔で答える。
「ふーん・・じゃ俺が見ててやるから、もう一度やってみたら?」
瀬名の提案に「う・・・うん・・じゃ見てて悪い所があったら教えてね」
そう言って、遥がゆっくりと自分のペニスを扱きだした。

「や・やっぱ・・見ないで・・恥ずかしい」
「今更そんな事言ったってダメだよ、ほらちゃんと手動かして」
瀬名がベッドの縁に腰掛けてそんな遥を見ていた。

「遥キスしようか?」
瀬名の言葉に、キスしたら少しは上手に出来そうな気がして
「うん・・キスして」と強請った。

遥がそっと目を閉じ瀬名のキスを待っていたが・・
瀬名がキスをした場所は遥の手の中のペニスの先端だった。
「ひやっ!やーん・・・・そこじゃない・・」
だけど、瀬名にちゅっとされただけで、ピクッとペニスが揺れた。

遥の頬がポンと赤く染まった。
「あはは・・僕のペニス瀬名にキスされて喜んじゃった・・・」
照れたように言う遥に覆いかぶさりたい衝動を抑えながら
「ほら、続けて」と誘導する。

目を瞑る遥に「ダメだよ、ちゃんと俺の顔見ながらやって」と瀬名が声を掛けた。
「う・・うん」遥が瀬名を見つめながら手を動かしている。
「あ・・っ」時折甘い声を洩らしながら、遥のペニスはだんだんと育ってきた。

そして何故か、遥の瞳からぽろっと涙が零れ落ちた。
「・・遥?」
辛い事をさせてしまったのか?と思いながら声を掛けると。

「瀬名ぁ・・・目が・・・痛い」
まばたきもせずに見つめていたらしい・・・
「はぁ・・いいよ目瞑っても」瀬名が吐息混じりに言うと
遥が素直に目を瞑った。

そんな遥に気づかれないように、瀬名は遥のペニスに顔を近づけて行った。





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「天使の箱庭」からの転載で申し訳ございません^^;

瀬名の唇が遥の先っぽをちゅっと吸い上げた。
「ひゃーっ!瀬名ぁダメぇ・・・・邪魔しないで」
遥のクレームに瀬名の動きが止まった。
『えっ!邪魔ですかっ?』

そんな遥に少しむかついた瀬名は無視して
今度は舌先で鈴口を突付いてやった。
「あぁ~ん・・・・瀬名ぁ・・・・もっと・・」
邪魔者扱いした舌の根も乾かないうちに強請る遥に苦笑しながらも
「どっち?邪魔?それとも続けていいの?」と聞くと

「う・・・仕方ないなぁ・・・」全くもって上から目線の遥だ。
「遥、今度ひとりでも上手に出来るようにオモチャ買ってやるよ」
と瀬名が言うと
「オモチャ?僕オモチャで遊ぶ程子供じゃないよ?」
遥は少し憮然として言う。

「違うよ、大人のオモチャ、ウィ~ンって電池で動くやつ」
「・・電池で・・ウィ~ン?」
遥には全く想像できないようだった。
「ウィ~ン・・・・・・?」
まだその言葉を繰り返している、遥のペニスを口腔に含んだ。

「あ・・・っ」
口腔の熱さと、裏筋を舐め上げる舌の感触に遥が小さく喘いだ。
「ああっ・・・瀬名」
遥は気持ちの良い感覚に瀬名が慣れてる事に気づいた。
そう思った途端遥の胸にチクンと針が刺さったような気がした。

「あ・・・せな・・・上手だね・・・・」
遥の声のトーンが気になって、顔を上げると
遥は目をうるうるさせて瀬名の顔を見ていた。
「・・・はるか?」

「ご・ごめん・・・・瀬名が他の誰かにもこんな事をしたんだ・・と思うと切なくて」
「馬鹿だなぁ・・・正直に言って、してもらった事はある。
だけど俺がしたのは遥だけだから」
「・・・してもらったんだ・・・・」
「遥と出会う前の話だよ」

「もしかしてSEXもした?」
「・・・したよ」
「な・・何回?」
「えっ・・・何回と聞かれても・・・・」
「去年半年だけ付き合った・・・回数までは覚えてないよ」
「覚えてない程沢山・・・・」
落ち込む遥に向かって
「終わった事だし、今もこれからも遥だけだから・・・」

「これからは僕だけ?本当に?」
「ああ、だから遥も浮気したら駄目だからな・・」
「う・浮気なんかする筈ないよ」
「イク時に他の男の名前呼ぶのも駄目だからな・・」
「そんな・・呼ぶ訳ないよ」

やはりあの時にジミーの名前を呼んだ事など判っていなかった遥だ。
「遥この前ジミーって言ったの覚えてないだろ?」
「僕が・・・ジミーの名前を?そんな筈ないっ!」
そう言ってはみたものの、あの時
ジミーが言った通り気持ち良いと思ったから・・・・もしかして・・・・そう内心で思い直した。

「瀬名・・・・もし・・もしもだよ?僕がジミーの名前を呼んだとしたら・・・どうするの?」
「だからお仕置きするって言っただろう?」
「いやぁ・・・もしかして押入れに閉じ込める?」
「押入れないし・・・」
「じゃ・・・食事抜きとか?」
「子供じゃないんだから・・・・恋人同士のお仕置きだよ」

「恋人同士・・・」
遥はその言葉が嬉しくて、顔が緩んでしまう。
「じゃいいよ・・・恋人同士のお仕置きなら」
「本当に?じゃ今度色々道具揃えておくから・・遥に拒否権は無いからな」
「・・・道具?」
その言葉に顔が強張ってしまう・・・
「ギ・・ギロチンとかは使わないよね?」

そんな遥に溜息を吐きながら
「遥・・・そろそろ挿れたいんだけど・・・・」
遥と話していると、色事からどんどん遠ざかってしまうような気がして瀬名が切り出した。
「あ・・・挿れ・・・・」
瀬名のその言葉にピクンと体が反応してしまう・・・

「遥、上も脱いで」
今の遥は下だけを寝ている間に瀬名に脱がされ、ちょっと間抜けな格好だ。
遥が恥ずかしそうにパジャマのボタンを外した。
「じゃ、ここに寝て・・・両膝を立てて」
瀬名の言葉の通りに遥が動いている。

「あん・・・これ恥ずかしいよ・・・」
「恥ずかしくないよ、ほらもっと脚開いて」
おずおずと、少しだけ脚を開く遥の両膝をぐっと押し広げた。
「ああん・・・・」
瀬名に見られていると思っただけで、遥の体は熱を帯びてくる。

「遥・・・感じてるんだ・・・」
「う・うん・・・・だってこれから瀬名のペニスが僕の中に入って来ると思ったら
凄く嬉しくて・・・興奮しちゃう・・・」
「俺も嬉しいよ、遥の中ぐちゃぐちゃにしたい・・」
瀬名の目も色に染まって来た。

「あぁ・・・ぐちゃぐちゃにして・・・」
「遥・・可愛い」
そう言いながら瀬名が遥の内腿を唇でなぞって行った。




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