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雨の日に出逢って 3

 20, 2010 22:24
この金髪の少年・・に見えるが正真正銘の23歳、椿遥 職業公務員
そしてその隣に肩を並べて歩く青年、瀬名慎太郎 20歳 職業大学生でモデル

このペアは歩いているだけで目立ってしまい、すれ違う主に女性が振り返る。
瀬名は超売れっ子とまではいかないが、ファッション雑誌に良く載るようになっていた。
そしてクォーターの遥もすれ違う女子高生が「キャーッ可愛い」と騒いでいる。

「瀬名・・・少し離れて歩いてよ、目立つじゃないかぁ」
「遥の方が目立ってるんだよ」
あの雨の日に出逢ってからふた月
恋人同士だが、まだ肉体関係は無い。

キスをして、遥の尖りに悪戯するだけの関係だった。
あの日ファミレスで食事をした帰りにドラッグストアでゴムとローションを買った。
だけど帰宅すると「眠い」と直ぐに瀬名のベッドで寝てしまった遥を起こしてまで抱く事はしなかった。
何だか純真無垢な遥につい手を出しそびれていた瀬名だった。

週に3回程の頻度でデートを重ねてはいたが、お互い一人暮らし
とは言っても遥は社宅暮らしだったから、必然的に瀬名の部屋で逢う事が多い。
「何食う?」瀬名が遥に声を掛けるが
「豚骨ラーメン!」
「ったく又ラーメン?相変わらず色気ないなぁ・・」
呆れた声で瀬名は言うけど、「豚骨かぁ・・・」と考える顔になっている。

「僕日本のラーメン大好き!」
遥の笑顔が見たくて猛暑の中あまりクーラーの効かない店で熱いラーメンを食べた。
「あぁ美味しかった」
「あぁ・・・凄い汗・・・家帰って早くシャワー浴びようぜ」
「うん・・気持悪い・・」
どうしてこんな暑い時にもラーメンなのか瀬名は合点が行かなかったが
それ程ラーメンが好きなのだろうと半分諦めて付き合っていた。

「あーさっぱりしたぁ」
最初の頃はバスタオルを胸から巻いていた遥も最近では慣れたのか
腰にだけ巻きつけて出て来る。
「じゃ俺もシャワー浴びてくるから」
「う・うん・・」

もう何回これを繰り返したんだろう?
ラーメンばかり食べたがる遥に付き合って、その後は瀬名の家でシャワーを浴びる。
瀬名がシャワーを浴びて出て来ても遥はバスタオルのままでテレビを見ていた。
「あれ?着替え置いてあったよな?」
「う・うん・・・まだちょっと暑いから」

「そう」瀬名はタオルで髪を拭きながら冷蔵庫を開けてミネラルウォーターを2本取り出す。
これもいつものパターンだった。
ペットボトルを遥に渡しながら、遥の隣に座った。

「遥、明日休みだろ?何処か遊びに行く?」
「う・・休みだけど・・暑いからいい・・」
「ふーん?何か元気なさげだけど、何かあった?」
「へっ?べ・別に何も無いけど?」遥が慌ててペットボトルのキャップを開け口に含んだ。

慌てて飲むから、口端から水がつーっと咽を伝って流れた。
その遥の咽を濡らした水をぺろっと舐める。
「あっ!」
「えっ?感じちゃった?」
「ば・ばか・・・・そんなんで感じないよ」目を逸らしながら言う遥を揶揄するように
「じゃここは?」と薄いピンク色の尖りを舐める。

「あっ・・・そこは感じるから駄目」
「駄目じゃないだろ?」ちゅーっとその粒を吸い上げる。
「やぁっ・・・瀬名」
『やばっ!』
名残を残したまま瀬名は勢い良く立ち上がった。
「何か面白いビデオでも借りに行く?」瀬名の言葉に遥が

「瀬名の馬鹿っ!」いつもと違う遥にちょっと驚いた瀬名が
「どうして俺が馬鹿なんだ?」と聞き返した。
「だ・だって・・・いつも僕の胸の先っぽ・・・」
「あ、ごめん・・・遥のが可愛くてつい・・イヤだったらもうやらないよ」

「い・・イヤじゃないのに・・・いつもそこで終わりで・・・・」
「えっ?」遥が何に対して怒っているのか、まだ良く判らない瀬名だった。
瀬名だって我慢してるのに、簡単に乗り越えてくれちゃう遥に
「遥・・それ以上やっちゃってもいいのか?」
瀬名は自分の欲だけで突き進む事が遥を汚すようで、戯れの愛撫しか出来ないでいた。

「もうずっと前からいいって言ってるし・・・」
「だって・・・遥・・お前ん中に挿れちゃうんだぜ?」
この高校生でも通用する遥が本当の意味を判ってるとは思えなかった。
「だ・だからいいって言って・・・・でも瀬名が嫌だったらいいし・・」

「俺が何時嫌って言った?」
「うう・・・言って無いけど・・だって(恋人になって)って言ったのに、SEXしてくれないし・・」
「おいおい、ちょっと待てよ・・遥自分が何言ってるのか判ってるのか?」
「うう・・・ん」

「マジ止まんないよ?」
「うん・・・・」
「俺と本当にSEXしたい?」瀬名の問いに
「うう・・・・」と唸りながらコクンと頷いた。

瀬名は今まで自分に火を点けないようにして来た。
ぽわんとしている遥がそこまで考えてるとは思いもしなかった。
ソファの上で膝を抱えている遥を後ろから抱きしめながら耳元で
「遥・・・これから本当にSEXするよ」と囁きながら項に唇を寄せた。

「あぁん・・・・くすぐったいよぉ」
そのまま背骨に沿って唇を這わした。
「あ・・・っ」遥のその声は今まで我慢し続けて来た瀬名に火を点けるには充分だった。

瀬名の愛撫が今までと違う事に安心した遥が独り言のようにこぼした。
「良かった・・・これでもうラーメン食べなくてもいいや・・」
「えっ?」遥の言ってる意味が判らない。

「何でここでラーメンが出て来るんだ?」
遥の背中に向かって問いかけた。
「だ・だって・・・ラーメン食べると・・・汗・・」
遥の言葉に背中への愛撫を止め、遥の向きを変え自分に向かせた

「遥?それってまさか?」
「うう・・・・うん」ばれたか・・というバツの悪そうな顔で答える。
「はぁっ・・・」瀬名は呆れて深い溜息を吐いた。

まさかこんな単純な誘いの罠を張っていたとは・・・

「遥可愛いなぁ・・」まじまじと遥の顔を見つめると
「可愛い言うな・・僕の方が年上なんだから・・・」精一杯の遥の抵抗だった。
「ふーーん?年上ねぇ・・じゃ年上の遥さんにリードしてもらおうかな?」揶揄する瀬名に
「うう・・・・僕・・バ・バージンだから無理っ」遥が顔を赤くしながら答える。

一瞬でも考える所が又可愛くて
「じゃぁ、その遥さんのバージン俺が貰ってもいいですか?」としおらしく聞くと。
「う・・・はい・・貰って下さい」と遥が頭を下げるから、
瀬名はその頭ごと抱きしめながら「遥・・・愛してるよ」とそっと耳元で囁いた。





以前に「天使の箱庭」で観潮楼企画として参加した作品です。
ちょっとあほっ子ちゃんも書きたくなったので、こちらの方に移す事にしました。


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COMMENT - 2

夕華  2010, 11. 20 [Sat] 23:24

ああ~またUPされてる~

一回りしてる間に3話目がUP
アホっ子ちゃんの気分ってどんな気分だろう?ww
アホっ子って結構難しいですよね、私にはきっと中途半端なのしか書けないわ~
まぁ私自身が知的だから、書き難いってのも・・・イテっ!
久々の寒天玉!? 私自身がアホだからの間違えでした。乙

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kikyou  2010, 11. 21 [Sun] 01:37

夕華

こんばんは。

なんだかワンパターン化した話の流れに上手く乗れなくて^^;

違う子を探したら、うちの子で唯一のあほっ子ちゃんが居ましたねぇ。

新規で書く前に話しを移しておこうと思って。

一通り読んだけど、修正しなくても大丈夫そうなのでアップは早いです。


寒天玉(笑)久しぶりですねぇ(>_<)


コメントありがとうございました。

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