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天使が啼いた夜 堂本紫苑~16~

 21, 2010 00:43
後ろから抱き締められるように湯に浸かった。
「ねぇ紫龍・・」
「ん?なんだ?」
「僕に不満は無い?」
「何だ、ここで俺のカウンセリングか?」
「ん・・・そういう訳じゃないけど、どうなのかな?って思って」
「俺が紫苑に不満がある訳ないだろう・・あるとしたら心配だけだ」
紫龍はそう答えながらも紫苑の腿を優しく撫でている。

「そんなに心配される程僕は子供じゃないよ、もう社会人だし・・」
「だから心配なんだよ・・・」
「何だか娘を持つ父親のようだね・・・あ・・っ」
「どうした?」
「・・沖田部長代理って・・・・僕の亡くなった父さまに似ている」
「・・・そうか」
紫苑が何の警戒もなく沖田に着いて行った理由が今知らされた。

「あん・・紫龍駄目だよ・・・」
「えっ?あぁ・・・」
一緒に風呂に浸かり話をしている時にいつも無意識に
紫苑の可愛い性器を弄る癖は今も続いているらしい。

「何だ感じて来たのか?」
急に意地悪そうな顔になった紫龍に聞かれ否定する事を知らない紫苑は黙って頷いた。
『か・可愛い・・・』
自慰すら知らなかった紫苑の体をここまで開発したのは自分だ・・
それが紫龍の喜びでもあった。
「抱いて欲しい?」
紫龍の更なる問いかけに一度唇をぎゅっと結んでからまた頷く。

そんな紫苑に紫龍の体もぐんぐん成長し今はもうはち切れそうになっていた。
「ベッドがいい、それとも此処で?」
「・・・ベッド」
紫苑が答えると同時に紫苑を抱き抱えたまま立ち上がり、
ジャンボサイズのバスタオルで紫苑の体を包むとそのままベッドに連れて行こうとした。

「や、紫龍自分で歩けるから・・」
「こっちの方が早い、時間が勿体無い」
真剣に言う紫龍の首に絡みついた紫苑が耳元で「夜は長いから・・」と囁く。
『く・・・やっぱり心配だ』
紫苑の成長が嬉しくもあり、心配でもある紫龍がそっと紫苑の体をベッドに降ろし
剥いだタオルで体の湿りを拭いた。

「もう廊下ビショビショだよ・・」そう文句を言いながら、次は紫苑が紫龍の体を拭く。
もう天を向いている紫龍の下半身の湿りをそっと拭いた後、突然紫苑がそれを口に含んだ。
「し・紫苑!」
最近何故か積極的に咥えだした紫苑に戸惑いながらも嬉しかったりしている。

「紫苑、ちょっと待って」
そう言うと紫苑の口からぷるんと自分のモノを抜いてクローゼットを開けた。
紫龍が戻った時に手にしていた物を見て紫苑が唖然とした。
「白衣・・?何でピンクなの?」
「いや・・白だと一生懸命仕事している紫苑に悪いだろう?」
「だからどうして白衣?」
「俺だけのカウンセラーになって欲しいからさ」
「紫龍・・・・やっぱり何か悩みが?」
本当は自分に不満があったのかもしれない・・・紫苑はそう思ってしまった。

「着てみて」
そう言うと、裸の紫苑にピンクの白衣を掛けた。
「紫苑、良く似合う・・・」
「でも・・ピンクだなんて何だか恥ずかしい・・・」
紫苑の白く綺麗な肌に淡いピンクが映える。

紫龍に体を押し倒された紫苑が「何だかいけない事をしている気分・・」と言う。
「もっといけない事をするぞ」
そう言うと紫龍は紫苑の唇を塞ぎ貪った。
「あぁっ・・・」
背徳感が逆に快感を引き出してくる。

紫龍の手でどんどん高みに追いやられる。
『怖い・・』自分が変わっていくのが怖かった。
『もう何も知らなかったあの頃には戻れない・・』

自分の愛撫で紫苑の表情に艶が出てくるのが紫龍にも判った。
白い頬がピンクに染まり、表情が艶かしくなってくる。
天使のような昼間の顔が小悪魔のようになる。
『やばい・・・止まらない』
色気を放っている紫苑に持っていかれないように、繋げた体をもっと深く沈める。

「ああぁぁ・・・紫龍・・」
ピンクの白衣の上で紫苑の体が悶えていた。
「紫苑・・綺麗だ」
「あぁ・・っ・・はぁ・・・はぁ・・・」
甘い喘ぎ声を漏らした後に
「紫龍・・・もうおかしくなる・・・」

紫苑のこんな乱れた姿を誰が知るだろう?
自分しか知らない紫苑の艶やかな姿が愛しい。
「紫龍・・・怖い」
貫かれた後孔が熱くて、気持ち良くて・・・
何て言えばこの気持ちを紫龍に伝えられるのだろう?
「紫龍・・紫龍・・・駄目っ・・イっちゃう」
「ああイけよ・・紫苑イっていいよ」
そう促しながら紫龍は紫苑の中の良い所を突付いている。

紫苑の中が激しい締め付けで蠢いている。
「くっ!紫苑凄い締まる・・」
「やっ・・恥ずかしい・・あぁーっ」
紫苑の意思を無視するように体がドクドクと息吹いている。

どんなにベッドの中で艶かしい顔をしても、朝になったら天使に戻る紫苑。
紫苑の全てを手に入れているようで、本当は何も自分のものになっていないのでは?
と感じさせられる時があった。
紫苑が成長する事が嬉しくもあり、怖くもある。

「紫苑・・俺の大事な紫苑・・・」
呟くような声に紫苑は微笑みながら
「紫龍・・好き・・一緒にイきたい」と甘く囁き返してくれる。
紫龍もふっと口元を緩め「ああ」と答え体勢を整えた。

自分の体の下で啼く紫苑に口付けを落としながら、一緒に昇り詰めた。
仰け反る紫苑の体を強く抱き締め愛を告げる。
そんな紫龍に微笑みながら紫苑は意識を飛ばした。





「萌え」にスランプになり、ちょっとエロに逃げてしまいました^^;

日曜日・・朝から行事で大忙しです。


拍手やコメントありがとうございます。
いつも嬉しく拝見させてもらっています^^

今月いっぱい急ぎの仕事が入ってしまい、申し訳ないのですが
少しの間コメント欄を閉めさせて下さいね。
ただでさえリコメが遅いのに申し訳ないです。



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