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「溺れたい・・・」後編(観潮楼企画参加SS)

 09, 2010 12:00
<ひき続き18禁です・スミマセン>

2010-11-KEI-2.jpg


諏訪は腹の下に手を差し込みぐいっと亮太の腰を持ち上げた。
「あっ!」必然的に動物のような体勢に変えられ途端に体が強張る。
「最初はこっちの方が楽だから・・・亮太の顔は後でゆっくり見せてもらうからね」
「は・恥ずかしい・・・」
顔が見られないのはいいが、この体勢がとても無防備に後ろを曝している事は判る。

「可愛いお尻だな・・・」そう言いながら諏訪の大きな手の平が尻たぶを撫でている。
撫でる力がだんだんと強くなり、揉みしだかれるように左右に広げられていく。
「あぁ・・先輩」
恥ずかしくて恥ずかしくて・・・耳まで赤くなりながら亮太が抗った。
広げられたままの状態で諏訪の動きが止まった事に気付いた。
『見られてる・・・や・・見ないで』
言葉にしようとした途端にぬるっとした感触を恥ずかしい部分に感じた。

「ひゃーっ!」思わず飛び出した声は色気も何も無い声だった。
生き物のように動く舌先にびくんびくんと背筋が撓る。
「あぁん・・あん・・」信じられないような嬌声が零れるが止められなかった。
「そんなに可愛い声で啼かれたら私が我慢できなくなる・・」
揶揄するように言う諏訪の言葉を背中で聞いた。

諏訪はさっきのベビーオイルの蓋を開け手の平にオイルを垂らしている。
オイルを馴染ませた指先で入り口を揉み解すように触られる。
「・・はぁーっ」亮太の深く吐かれた吐息は小さく震えていた。
「怖い?」
「恥ずかしい・・」
「亮太のここに早く挿れたい・・」
「恥ずかしい・・」
「ここ触られて気持ちいい?」
「恥ずかしい・・」
何を言っても恥ずかしいとしか答えない亮太の孔に指をぷつっと押し込んだ。

「あぁ・・っ」ゆっくりと侵入する指を体を強張らせて受け入れた。
「亮太、痛い?」中で指をそろりと動かしながら聞いてくる。
「だ・大丈夫・・・」
諏訪は中を弄りながらも背中や双丘に唇を這わすのも忘れなかった。
一度抜かれた指が新たなオイルと共に増やされて侵入してきた。
「あ・・・・」言葉にならない声が漏れるがじっと我慢して堪えた。
ゆっくり中を擦られ自然と腰が揺れてしまっていたのを亮太は知らない。

「気持ちいいの?」諏訪に聞かれ素直に頷いた。
「じゃもっと気持ち良くしてあげるから」
そう言うと探るような指があるポイントを押さえた。

「やあっ!」首ごと背中が弓なりに反ってしまう。
自分の体の中にこんなに刺激的なポイントがあるとは思いもしなかった。
集中的に攻められるポイントに腰を揺らしながら、喘ぎ声を漏らしてしまう。
「先輩・・・もうイキそう・・いっちゃう」
前を触られてないのに射精感でいっぱいになってしまう。
「ああぁぁ・・・」感じ過ぎて涙がボロボロ零れてしまっている。

「亮太・・君は可愛い過ぎだ」
心なしか諏訪の声も上ずって聞こえてくる。
「先輩・・・もう・・早く・・」
このぐつぐつと煮え滾るような疼きを止められるのは諏訪だけだ・・・
指を増やされ拡張され続ける孔の疼きは諏訪を求めていたのだ。
自分がこんなに快楽に浅ましい人間だったとは思わなかった。

「亮太・・私にキスをしてきた理由をはっきり聞かせてくれないか?」
諏訪が全ての指を抜き去り、亮太を仰向けにして聞いてきた。
指だけであんなに乱れてしまった自分を恥ずかしいと思いながらも
「僕は・・先輩が好きなんです」
そうだ・・好きな人にされる事だからこんなに気持ちいいんだ・・・
「ありがとう・・私もずっと前から亮太が好きだったよ」
思いもしない諏訪の告白に驚いた顔を向けると
「やはり君は鈍いな・・」口元を緩めて微笑んだ。

そして照れたように「後ろからって言ったけど、やはり君の顔を見ながら繋がりたい、いいかい?」と聞いてきた。
黙って頷いた、亮太だって諏訪の顔を見ていたかった。
諏訪が体勢を整え、熱く太い楔の先を濡れそぼった孔の入り口に押し当てた。
労わるようにその先が孔の中に沈んでくるのが判る。
「あぁ・・っ」
「最初は少し苦しいけど我慢して」
「だ・大丈夫です・・・」
諏訪の太い部分が入り口の肉を巻き込むように埋められた。
「ううっ!」圧迫感と痛みに声が漏れるがその唇を塞がれた。

亮太の快感を引き出すような口付けは甘く長く続いた。
太い部分を受け入れた感覚に声が漏れるがそれも諏訪の唇で消される。
諏訪の唇が離れたのは殆ど亮太の中に挿入しきった時だった。
「はぁっ」小さく息を吐きながらその質感に堪えていた。

唇が離れた途端に亮太は腕で顔を覆った。
「亮太全部入ったよ・・顔見せて」
黙って首を横に振る亮太の耳たぶを甘噛みし、その耳の中に舌を差し込んだ。
「ああん」
ぞくりとする舌の感触にいつの間にか亮太の腕は下に落ち、
その手はしっかりとシーツを握り締めていた。
亮太が甘い声を漏らす度に後孔がぎゅうぎゅうと締まってくる。

「亮太・・そんなに締め付けて・・私を煽っているのか?」
揶揄するように言われるが亮太にそんな意識は無かった。
亮太の耳たぶを弄っていた諏訪がふと漏らした。
「亮太若いのにピアス付けてないんだね・・・」
そういう諏訪は係長のくせに何時も綺麗なピアスを付けていた。
そんな事を亮太に指摘され「そうだね、だから係長になって半年経つのに亮太は今でも私の事を先輩って呼ぶね?」
「あっ!」
この会社に就職してから諏訪が同じ大学出身と知った。
それ以来「先輩」と呼び可愛がってもらったのだ。

「すみません・・僕・・諏訪係長・・・」
「ふふっ冗談だよ、でもベッドの中では琢磨って呼んで欲しいな」
少し拗ねたように強請る諏訪が何だか可愛いかった。
「亮太の耳にもピアス開けようか?」
「ピ・ピアスですか?」拘って開けなかった訳じゃないが今更とも思ってしまう。
「私とお揃いのピアス付けようか?」
諏訪のその言葉が何だかとても嬉しかった・・まるで恋人の印みたいで。

「でもどうせお揃いなら、こっちに付けようか?」
「ひっ!」
そう言いながら諏訪が亮太の小さな尖りを引っ張った。
「乳首ピアス亮太になら良く似合いそうだ」
亮太の尖りを引っ張ったり、捏ねたり、転がしたりしている。
「あぁ・・・」その乳首が疼くと、連動したように貫かれた孔も疼く。

「先輩・・・」潤んだ瞳で見上げる亮太に
「そのうち開けるからね、いいね亮太?」と念を押され亮太は頷いてしまった。
亮太は乳首ピアスの意識よりも諏訪とお揃いの物を身に付けられる事が嬉しかった。
(ちょっとこれは後で後悔するのだが・・・)
そんな亮太に満足な笑みを見せた後「動くよ、私も限界だ・・」
そう言って諏訪がゆっくり腰を引いた。

「ああっ・・・」まるで波に体を持って行かれるような感覚に喘ぐ。
そしてそれは再び亮太の体に埋まった。
「ああん・・・」今度は波に押される。
何度かそれを繰り返され亮太は息をするのも苦しくなった。
『あ・・っ・・お・溺れる・・・』
亮太の不安を見てとった諏訪が亮太の指に指を絡めぎゅっと握った。

「ああっ・・・」亮太もその指に力を込めて握り返した。
「亮太・・・好きだよ」
「ぼ・僕も・・・あぁん・・」動きの止まらない諏訪に翻弄されながらも
亮太自身もどんどん高みに追い上げられて行く。
「はぁっ・・ああぁぁ・・・」
自分の下で悶える亮太が可愛くて仕方なかった。
そして亮太は諏訪に少し扱かれただけであっけなく絶頂を迎えてしまった。
ひくつく後孔の奥に諏訪のぐんと大きく膨れたモノから放出された熱を感じた。

「ごめん・・もっと優しくするつもりだったのに・・」
諏訪の言い訳も嬉しかった。
どんなトラブルも冷静沈着に対応する諏訪の理性が少し崩れた事が・・
「大丈夫です・・・僕も」乱れてしまった事を言葉にするのが恥ずかしい。
そんな亮太の髪を撫でながら「好きだよ」と、その微笑に亮太は見惚れてしまう。
「嬉しいです僕・・」
はにかむような亮太の笑顔に中に入ったままの諏訪の分身が跳ねた。
「あ・・っ」
「亮太が可愛いから・・」
それはまるで野分の後のような
爽やかで優しい風に包まれた気持ちにさせる笑顔だった。

「先輩が好き・・」

亮太の言葉に体勢を立て直した諏訪だった。
そしてその笑顔は野分の後ではなかった事を亮太に思い知らせた。
まだまだ野分の最中であったことを・・・






BL観潮楼秋企画に参加させて頂きました。
お借りしたイラストは希咲堂の慧さまの「それは野分のように」です。

慧さまの「それは野分のように」というタイトルがとても素敵で
最後に引用させてもらいました。
タイトルごとお借りした形ですねぇ^^;

10000文字と少し、私の普通の5話分を3話でまとめましたが
キスから始まりエチで終わるという構成になってしまいました。
慧さまのイラストのイメージを壊さなければいいなぁと思っています^^

読んで下さった方が最後に「にやっ」と笑って下されば幸いです。

最後になりましたが、慧さま!今回エチくて美麗なイラストを貸して下さってありがとうございました!


イラストの版権及び著作権は慧様に属しますので、
無断転写等はお控えくださいませ。


kikaku-aki.jpg




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COMMENT - 14

-  2010, 11. 09 [Tue] 13:57

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-  2010, 11. 09 [Tue] 14:09

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-  2010, 11. 09 [Tue] 15:39

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紫猫  2010, 11. 09 [Tue] 20:02

今回はずっとエチシーンばっかでしたね!気づけばによによしながら読んでしまいましたw
ピアスですか…痛そうだなぁ、でも愛があれば痛みとかそんなものありませんよね!!
最後は「にやっ」としましたよw

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kikyou  2010, 11. 09 [Tue] 23:48

鍵コメ Yさま

キスから始まってエチで終わったんだもーーん(笑)

SMいいですねぇ、一度はがっつりとした奴を書いてみたいですねぇ。
でも多分書けるような気がしない・・・
絶対難しいよね?

ううう・・でもちょっと書きたいマジで(笑)
(あ、でもイラストがあるのは無理だね、顔みたら出来なくなるもん)

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kikyou  2010, 11. 09 [Tue] 23:51

鍵コメ Cさま

テロリスト!うふふ・・・ですネ。

破壊されて下さいましたか?!
嬉しいですねぇ。

明日は穏やかな日をお迎え下さいネ。

コメントありがとうございました。

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kikyou  2010, 11. 09 [Tue] 23:53

鍵コメ miさま

いえいえ読んで下さってありがとうございます!

あまり考えずに頷いてしまった亮太・・・どうなってしまうんでしょうね?(笑)
想像で楽しみます^^

毎日が野分?(爆)


> イラストとタイトルにピッタリのお話、ご馳走様でした☆

良かった!合ってましたかホッです。
こちらこそコメントありがとうございました。

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kikyou  2010, 11. 10 [Wed] 00:18

紫猫 さま

> 今回はずっとエチシーンばっかでしたね!気づけばによによしながら読んでしまいましたw

によによ ってどんな笑いなんだろうと考えた・・・
判らないけど何か可笑しいのは伝わって来た(笑)


> ピアスですか…痛そうだなぁ、でも愛があれば痛みとかそんなものありませんよね!!

ヘソピーをしている生臭坊主はリアル知ってますが・・流石チ○ピーは知りませんネ。

> 最後は「にやっ」としましたよw

やたっ!「にやっ」としてもらえましたか!
ありがとうございます、嬉しいです、ニヤッ^^

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jun  2010, 11. 10 [Wed] 05:52

お早うございます。二人のベッド
目の前で見てるような気分。
見てるだけで、いっちゃいそう。
これじゃ仕事いけなくなる・・。
忠告通り読まないほうがよかったア。
でもピアスっていたいんでしょうね。
付けるところが、胸なんだから。

Edit | Reply | 

かや  2010, 11. 10 [Wed] 10:33

可愛いお話なのかと油断して読んでいたら・・・あれ?
野分け・・・超大型でした?∑( ̄□ ̄;)
キレイな顔して、可愛い後輩社員にキスされて少し赤らんだりしてるクセに、実はS?
愛があればサドも許される(*^_^*)
○首にピアスつけたら、人前で肌をさらせなくなるしね♪

あ、kikyouさまも単語登録にエラー出現ですか。
私も、今、同じ状態で、新規の登録が出来ません。
直し方を調べましたが、イマイチ、理解出来なかったです~(><)
IMEを入れなおすか、バージョンアップさせればいいらしいんですけどね~。゚(/д\)゚。

Edit | Reply | 

慧  2010, 11. 10 [Wed] 10:44

亮太くん、恥ずかしがってて可愛いです~~!!
可愛いお尻、わたしも撫でたい・・!(え。)
お揃いのピアスを乳/首に!!
亮太くんはこれから、どんどん仕込まれて
身体を先輩好みに開発されちゃいそうですね!
これぞずっと続く野分ラヴ(//∀//)
愛いっぱいのお乱れ最中v
もっと優しくしたいのに、余裕のない諏訪先輩もかっこいいーー(ノω<`*)

こちらこそ、イラストに素敵なSSをつけてくださって
本当にありがとうございました!!
キュンキュンvご馳走様です!!!

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kikyou  2010, 11. 10 [Wed] 17:17

junさま

> お早うございます。二人のベッド
> 目の前で見てるような気分。
> 見てるだけで、いっちゃいそう。
> これじゃ仕事いけなくなる・・。

こんばんは。
やっぱ朝読まれたのですね^^;

でもちゃんと仕事行かれたかと(笑)

> 忠告通り読まないほうがよかったア。

もう、面白いんだからぁjunさん!
でも喜んでもらえて良かったです!


> でもピアスっていたいんでしょうね。
> 付けるところが、胸なんだから。

痛いんでしょうね?
どうも身の回りにいなくて、詳細を聞けない。
ってしてても言わないよね?(笑)

今度ゆっくりネットで研究します!

朝からコメントありがとうございました(*^。^*)

Edit | Reply | 

kikyou  2010, 11. 10 [Wed] 17:37

かやさま

> 可愛いお話なのかと油断して読んでいたら・・・あれ?
> 野分け・・・超大型でした?∑( ̄□ ̄;)

こんばんはー。
へへへ(^^♪超大型でしたか?!


> キレイな顔して、可愛い後輩社員にキスされて少し赤らんだりしてるクセに、実はS?
> 愛があればサドも許される(*^_^*)
> ○首にピアスつけたら、人前で肌をさらせなくなるしね♪

予防と趣味を兼ねて・・・
あ、Sだった・・
何処かで私Mって書いた気がする^^;


>
> あ、kikyouさまも単語登録にエラー出現ですか。
> 私も、今、同じ状態で、新規の登録が出来ません。
> 直し方を調べましたが、イマイチ、理解出来なかったです~(><)
> IMEを入れなおすか、バージョンアップさせればいいらしいんですけどね~。゚(/д\)゚。

調べたら、ツールのプロパティに辞書修復ってあるので
それで修復すればいいと書いてあって、ポチっとしても固まるだけで駄目でした。
弄っていたら、顔文字の辞書があったので使えるようにしました。
(●^o^●)いっぱい出てきて嬉しいです(まるで子供か!)

何かいい手があったら教えて下さいねー。



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kikyou  2010, 11. 10 [Wed] 17:55

Re: タイトルなし

こんばんは。

> 亮太くん、恥ずかしがってて可愛いです~~!!
> 可愛いお尻、わたしも撫でたい・・!(え。)

いや、可愛いお尻なら私も撫で回したいです!(笑)

> お揃いのピアスを乳/首に!!
> 亮太くんはこれから、どんどん仕込まれて
> 身体を先輩好みに開発されちゃいそうですね!
> これぞずっと続く野分ラヴ(//∀//)
> 愛いっぱいのお乱れ最中v
> もっと優しくしたいのに、余裕のない諏訪先輩もかっこいいーー(ノω<`*)

「野分」って言葉本当に素敵ですよね。
今回はこのタイトルにすっかりヤラレテしまいましたよ。
クールな先輩が余裕なくすって私の中で萌えでした^^

乳※首ピ○スは、攻めちゃんがピアスしてたのに、リーマン設定したので
その辺のギャップを無くす事からの思いつきでした。
でも似合いそうで、にやにやしています。


>
> こちらこそ、イラストに素敵なSSをつけてくださって
> 本当にありがとうございました!!
> キュンキュンvご馳走様です!!!

こちらこそ本当に楽しく萌えながらも、ちょっとエロく書かせてもらえました。
ちょっと危ない世界も書いてみたい気になってしまう二人でした。
きっと係長席で亮太の仕事ぶりを見ながら、脳内で脱がせていそうな諏訪ですが
その視線に頬を染める亮太が想像できて、やはり最後にニヤリとしてしまった私です。

ありがとうございました!!



スパム扱いされてしまった・・・念のために乳※首と分割
適用しないに設定してあるのに・・

スパム扱いされた・・・でも今度は適用しないにしたから大丈夫!!

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