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雷鳴 3

 22, 2010 23:12
忍はそんな事を考えながら、ただ揺さぶられ続けた。
それでも何度も中の感じる部分を擦られれば体は自然と反応してしまう。
半ば勃ち上がった忍のペニスに彬はポケットから出した細い紐を巻きつけた。
「うっ……」
彬の意図は判ったが、もう口を利くのも面倒な気がして忍は噤んだ。

そんな忍の態度も気に入らないのだろう、彬は激しく奥に欲望を何度も叩きつける。
「うっ、あぁっ、あっ、あぁぁっ……」
忍は揺さぶりに合わせて自然と声が漏れてしまうのも止めるつもりはなかった。
本当にもう全てがどうでもいい……忍の目尻から涙が筋を作って零れる。

殆どレイプのような繋がり……
彬と付き合う切欠になったのも、レイプだった。

あれはまだ、ふたりが高校2年になったばかりの5月。
雷鳴が轟く激しい雨の中、同じクラスになったばかりの男子生徒3人に忍は、体育館倉庫に連れ込まれてしまった。
まさか自分がそういう目で見られていた事など、忍はその日まで気付かなかった。

制服のブレザーとズボンは簡単に剥ぎ取られてしまった。白シャツのボタンは、千切れないように丁寧に外され、制服と一緒にひとつ所にまとめて置かれていた。
あっという間に全裸にされた忍は湿ったマットの上に押し倒される。
まだ現実を受け入れられなかった忍の上半身は抑えられ、もうひとりには右足を押さえつけられていた。
「止めろ」と叫びながら身を捩っても華奢な忍が3人の力を撥ね退ける事など、到底出来なかったのだ。

2年になって初めてクラスメイトになった3人だったが、こんな酷い事をするような奴等には到底見えなかった。
どちらかといえば、目立たなく大人しいタイプの生徒なのに、2年になった開放感がそうさせていたのだろうか?

「女みたいな顔してたけど、付いてるもんは付いてたんだなぁ」
「へえ……乳首ピンクだよ」
ごくっと誰かが飲み込んだ唾の音に忍の身が慄く。
そして忍の脚を大きく広げ奥の窄まった箇所を覗き込んだ生徒が、本当にこんな所に入るのか?などとも聞いていた。

その言葉を聞いて忍はまた激しく暴れだしたが、叫ぶ声も外の大雨がかき消してしまい、体に疲労を与えるだけだった。
「諦めた方がいいよ」そう言う誰かの声が聞こえる。
「やだっ!やめろー、やめてっ!」
忍が固く閉じた蕾に誰かの指を感じて叫んだ時、倉庫の扉がガタガタッと音を立て開かれた。

「おい、お前等そこで何やってる?」
3人の力が一斉に抜けた瞬間、忍は恐怖が安堵に変わりそして意識を手放した。
その後3人がどうなったかは判らない。
意識を取り戻した時、優しい顔で「大丈夫か?」と声を掛けて来た彬しかそこには居なかったからだった。

そしてその時助けてくれた彬が今は乱暴に忍の体を貫いていた。



「忍、目開けろよ」
自分を貫いている彬から執拗にそう言われ、観念したように忍が目を開いた時に、カシャという携帯カメラの音がした。
「な、何?!」
暫くその携帯を弄っていた彬がにやっと笑って「よく撮れてるよ」とその画像を忍の目の前に持って来た。

そこには、男同士繋がっている部分から、勃ち上がったペニス、そして忍の顔までがはっきりと写っていた。
「すっげぇ卑猥」満足そうに言う彬を見て忍が顔色を失くした。
「何で……こんな?」
「保険さ、もう別れるなんて言わせない為のな。お前が俺から逃げたら翌日にはこれを大学の掲示板に貼るし、ネットにも流出させるからな」
何でも無い事のように、彬が怖い事を言う。

「そんな……」
愛されもしてないのに、ただ都合のよいように利用されるだけの体なのに……どうしてそんなに執着する?と忍は聞きたかった。
「お前は俺のもんだって言っただろ?」
そう言いながら彬が再び律動を始めた。

「うっ、うっ、あぁぁ、もう止めっ」忍の懇願も空しく、彬は腰を動かしている。
「もっ、やだよぉ彬ぁ……」忍は零れる涙を拭う事も出来ずにそう訴えた。
「なぁ忍、夕べ何回イかされた?」
「そ、そんなの……知らない」
実際忍は、自分が何度達したかなど覚えていなかった。北村の体でもバイブでも何度もイかされた。

「そろそろ北村さんとは終わりだな……」
彬は北村の麻雀の打ち方はあまり好きじゃない、などと勝手な事を言っていた。
「忍だって、もう北村さん飽きただろ?そろそろ面子変えるぞ」
その言葉にまた自分が負けの代償に体を差し出されると判って、忍は身を固くした。

だらだらと蜜を零すペニスには触れてもらえず、後ろの感じやすい箇所だけを狙って彬は中を擦る。
「やっ彬……そこばっかヤダ」
昨日散々バイブで擦られ敏感になっているその場所を擦られると、もうイきたくて仕方ない。

自然と腰が揺れてポタポタと零す蜜が自分の腹や胸に落ちて来る。
下から睨みつけるように彬の顔を見ると、ふっと視線が絡み、そして外された。

ぐるっと体を回転させられ、四つん這いにされた。

しっかりと腰を掴まれ、何度も打たれた。
心では抗っていても体は正直に解放を求めて膨れ上がる。
「やぁぁぁ……お願い、彬ぁイかせて……」
「後ろでイけるだろ?遠慮せずにイけよ」
無情な声にまた涙を零し、蜜を滴らせる。

彬は大きくスライドさせながら、忍の奥を何度も突き上げてくる。
「あぁぁぁ、あきらぁイクッ!」
5年も体の付き合いを続ければ心は通じ合えなくても、相手が達する気配は判った。
「くっ!」そして彬が小さく呻いて、忍の中に飛沫を飛ばした。
ドライで達した忍の孔はその飛沫を零さぬよう、締め付けてしまう。

他の男には必ずゴムを着けさせるが彬は一度もゴムを使ったことなどなかった。
そんな彬の吐き出した精を奥に感じながら忍は何度もドライで達し続ける。
「すっげぇ」吐精しても絡み付いて来る忍の中から彬は出て行く様子は無い。

「忍の中厭らしいなぁ、まだビクビクしてるぞ」
揶揄しているのか喜んでいるのか、苦しくて身悶えてる忍には、その真意は測れなかった。
「イきたいか?忍」彬の問いかけに忍はコクコクと頷いた。
「明後日、板野さん達と麻雀やる、お前も必ず来い。ちゃんと約束できたらイかせてやるよ」
彬が忍の背中に向け恐ろしい事を囁いた。

『板野……』
忍はその名前を聞いただけで、体中の血管が凍り付いてしまいそうな気分になった。
彬の知り合いで何度か構内ですれ違った事はあったが、その度に舐めるような視線を投げ掛けて来ている男が板野だ。
「イヤだ……」まだ負けて自分が差し出されるとは決まっていないのに、忍は抗った。
「ああ、アイツはちょっとヤバイからな、俺も精々負けないように頑張るよ」と無責任な言葉を彬は吐いた。



そしてその麻雀の当日、彬は板野に完敗した。



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