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鳴海君と僕 9(完結)

 17, 2011 00:00
「あぁ……」鳴海君が僕の最も恥ずかしい所を見たり触ったりしている事に、何故か僕は興奮してしまっていた。そして鳴海君の口がまた僕の性器を咥えた。だけど指は僕のお尻の入り口(出口?)から離れない。
とうとうぬるぬるする物と一緒に、鳴海君の指が1本僕の中に入って来た。
「ああーん」
「潤也、痛い?」
「いやぁ気持ち悪い、指抜いて……」
「もう少し我慢して……体勢が悪いのかな?」
何か鳴海君は独り言のように呟いて、僕の体を下ろした。
安心したのもつかの間、僕はお尻を高く上げた状態でうつ伏せにされてしまった。
そして鳴海君は僕のお尻の前に座っている。
もう目の前に僕のお尻が……アップで見られている事に僕は足がガクガクと震えて来た。でも顔はとても熱い。

鳴海君の指が再び、僕のお尻の中にゆっくりと入って来る。
「あーん」僕はどうして、こんなに甘えた声を出してしまうのだろう。
「な、鳴海君。どうするつもりですか?」
「だから最後までするって言っただろう?潤也もいいって言ったよな?」
確かに言いました。でも僕は本当の意味が判っていなかった事に気づいても、それを伝える事は出来なかった。だって僕は委員長だし……今更意味が判らなかった、などとは言えないのだ。
自分の言った事には責任を持たないと男が廃る。

「あ……ん」鳴海君の長い指がとうとう付け根まで、僕の中に入ってしまったようだ。中で指をぐるりと回されて、僕は何と表現していいのか分からない感情に苛まれた。表現方法が見つからない事は僕にとって辛い事なのだ。
鳴海君の指は回ったり、出したり入れたりで忙しいみたいだ。中でぐるっと回されると何だか気持ちいい。

僕はずっと鳴海君が好きだったけど、見ているだけで良かったのに……まさかこんな濃厚な関係になるなんて考えもしなかったのだ。
「ああん……」鳴海君が僕の中に指を2本入れようとしている。
「鳴海君2本なんて無理だから……」
「大丈夫、ゆっくり拡げていくから。やっぱ3本は入れて慣らさないとな」
「はい……」何を慣らすのだろうか?知らない事を聞くのは恥ずかしい事では無い。だけど何だか聞くのが怖かった。

「ああん!」鳴海君の指が僕のお尻の中を掻き回している。もう大変だ。
気持いいのと、悪いのと怖いのと恥ずかしいのと……どんだけの感情が入り乱れているのだろうかと思っていた時に、僕は腰が跳ねてしまった。
「ここか。潤也の弱点見つけた」鳴海君が嬉しそうに報告してくれるが、僕の弱点は鳴海君なんだから、知らないでしょう?と言ってやりたい。

でも信じられない程に気持いい。
もう僕の性器は今まで見た事が無いくらいに膨れ上がっていた(僕はそっと首を下げて自分の下半身を腕の間から覗いてビックリしたんだ)
「ああん……鳴海君。僕気持ち良くて変になりそうです」
「変になっちゃえよ、うんと取り乱した委員長を見てみたいよ」
「い、嫌です……クラスメイトの前で取り乱す事など僕には出来ません」
「クラスメイト?」尻上がりの怒ったような声が聞こえた。

「潤也はクラスメイトなら、こんな事出来るんだ?」
「出来ません。こんな恥ずかしい所など誰にも見せられませんから……」
「俺ならいいわけ?」
「な、鳴海君だけです」僕はきっぱりと言い切った。
「ふーん」何だか頼りない言葉だけど、鳴海君の声は嬉しそうだった。

「3本目入れような」僕に同意を求めているのだろうけど、僕の返事など待たないで鳴海君は指を3本に増やした。
「うう……っ」苦しくて僕は呻いた。
「やっぱキツイな……でも3本はクリアしとかないとな」
「……さ、3本が僕のノルマなんですか?」
「はあ?そんな訳ないじゃん」
一体何本の指を僕の中に入れようとしているのだろうか、僕は少し不安になって来た。
「もしかして……5本全部入れるつもりなんですか?」
「それ無理。そのうちな」
そ、そのうち……僕は鳴海君に指を全部入れられてしまうのだろうか?そう思うとかなり不安が募る。

「ああん……あん」鳴海君の指が僕のお尻の中で、ばらばらに動いたり、さっきの気持ち良い場所を擦ったりしていた。とても気持ちいいと伝えた方がいいのだろうか?
「潤也……気持ちいい?」良かった……先に聞いてもらえた。
「気持ちいいです」正直者の僕は素直に答えた。

「そろそろいいかな?」
「ま、まだ射精していません……」僕も鳴海君もまだ射精していないのだ。最後まで行った事にはならないだろうと思った。
「なあ、潤也の中で出していいだろ?」
「僕の中?」僕は動物のような格好をしたまま首を傾げた。
僕が首を傾げているのに、鳴海君は指を抜いて次に何かを押し付けて来た。
それが何か分かるまで、僕はほんの数秒時間を要した。

「だめっ!だめだめだめっ鳴海君間違っている!僕は女子じゃないから」
「はい?」鳴海君の疑問符と共に、僕はお尻に引き裂かれるような痛みを感じた。
「いたーいっ!だめぇ鳴海君。そこ違うから……」僕は痛さのあまりに滲んだ涙を拭く事も出来ずに鳴海君に必死に呼びかけた。

「まだ先っぽだけだから、潤也力抜いてよ」
「無理っ」
でも僕の抵抗も虚しく、鳴海君の大きな性器の先が僕の中に埋められた。
「あああーん。駄目ぇ……違うよ鳴海くーん」僕は痛みと闘いながらも鳴海君に呼びかける。
「違ってないよ、俺は潤也が好きだから……潤也と繋がりたいんだよ」
「……え?僕を好き?」
「全く、どれだけ鈍いのか?」
鳴海君が僕を好き?心の中で何度も繰り返した。
(僕を好き……?)

「あああーーーっ」腰を強く掴まれた僕は鳴海君の性器で、まるで磔されたように杭を打たれた。鳴海君の大きい物が僕のお尻の中いっぱいに入っている。
そして鳴海君の大きな手が僕の背中を労わるように撫でてくれる。
「あぁ……」僕の口からは安堵の息が漏れた。

「潤也好きだよ」
鳴海君の囁くような声に、僕の心は満たされていく。だけどお尻の中は痛くて涙が出てくるのは止められなかった。
「ごめん潤也、もう少し我慢して」
僕はどうしていいか分からずに、ただこくこくと頷いた。その間も鳴海君の手は僕の背中を撫で回す。
「もしかして、これがセックスというものですか?」僕は今の状況を考えるとそうなのではないかと思って聞いてみた。
「そうだよ、男同士でもセックス出来るから。潤也はこれから先も俺と、俺だけとセックスするんだぞ」
(そうか……男同士でもちゃんと出来るんだ)僕は鳴海君を満足させてあげられるのなら、何度でもしてもいいとさえ思い始めていた。

「鳴海君……気持ちいいですか?」
「ああ……潤也を抱いていると思ったら嬉しくて暴れ出したい気分だよ」
「そ、それは困ります」この状態で暴れられたら僕は間違いなく壊れてしまう。
「動くぞ、いいか?」
「えっ……困ります」僕は鳴海君がどういうふうに暴れるのか予想もつかないで、怯えて抗った。

「あぁ……っ」ずるりと引き抜かれる鳴海君の性器を逃さないように、僕の体は自然と鳴海君に絡み付く。その感覚が自分でも判ってまた甘い喘ぎ声が漏れた。
ゆっくりと鳴海君が、性器を抜いたり入れたりしている。さっきまで痛かったのが少しずつ変な感覚にすり替わってくるようだった。
「あぁ……」僕の理性は何処に行ったのだろうか?もう頭では抑えられない声が零れ続けていた。

「潤也の中、すげぇ気持ちいい」
「ああん鳴海君……」僕も気持良くなって来た。
「潤也こっちを向いて」僕はそう言われたが逆に顔を枕に埋めて隠した。恥ずかしくて鳴海君の顔が見られないのだ。
そうしたら、鳴海君は僕の脚を持ち上げ体をぐるっと回した。僕の目の前に鳴海君の端正な顔がある。鳴海君が優しく微笑んだから僕も釣られて微笑んだ。

「ずっと、潤也が好きだった。これで俺だけの潤也だ」
何だか感動したように鳴海君が言った。黙って聞いていると高校入試の時に僕を見染めたらしい。ちょっと恥ずかしいけど嬉しい。できたらもう少し早く僕に告白してくれれば良かったのに、僕だってずっと好きだったんだ。

「気づいていないのは潤也だけだぞ」揶揄するように鳴海君がそう言う。クラスの皆はとっくに鳴海君の気持ちに気づいていたらしい。というか自分から言いふらしたらしい。どうしてそんな事を言ったのか不思議だ。鳴海君は他校の女子にモテモテなのに、それはそれで勿体無いと思うけど、女子に取られるのもイヤだ。

「僕とセックスした事、クラスの皆に言うの?」少し不安になって聞くと、鳴海君は少し怒ったような顔で言うわけないと言い捨てる。
「潤也を見て喘ぐ時の顔を想像されたくないからな」
「あ、喘ぐって……」それは僕も困る。だってどんな顔をしてあんな甘えた声を出すのか自分でも知らないし、見たいとは思わないんだ。きっと変な顔をしているんだろう。

「次は潤也がイク時の顔を見せてくれよ」
そう言うと、鳴海君は腰を激しく動かし始めた。もう僕はその動きに翻弄されて、乱れて……そして自分の腹の上に白濁を撒き散らした。
生まれて初めてのセックスの相手が鳴海君で良かった、と思ったら又涙が出て来て止まらない。
「大丈夫か?」
「うん、嬉しくて。僕はずっと片思いだと思っていたから鳴海君とセックス出来て嬉しい」
「潤也好きだよ、ずっと俺と付き合うよな?」
「へっ?付き合うの?」
男子同士付き合ってもいいのだろうか?僕はそのうち鳴海君ファンの女子から不幸の手紙を貰うかもしれないと思った。それでも僕も鳴海君とずっとこうしていられるのなら構わない。
「はい。宜しくお願いします」僕はきちんと正座して鳴海君に頭を下げたかったが、未だ鳴海君の性器は大きいまま僕のお尻の中に入っているから無理だった。

「もう一回、俺の事も好きって言えよ」
「鳴海君が好き。とても好きです」
僕の新たな告白に鳴海君は優しく、そして深いキスをしてくれた。そのキスが長くてあまりに気持ちいいから……僕の性器はまた元気になってしまっていた……恥ずかしい。
でも鳴海君はそんな僕を嬉しそうに眺めている。大きくなっても問題は無いらしくて良かった。

それから僕は2回射精してしまった。鳴海君は1回なのに……


鳴海君はお祭りの屋台で買った綿菓子を僕に渡しながら、腰は痛くないかと聞いてくれる。僕は嘘を言うのは嫌いだったけど、そっと首を横に振った。
「帰ったらもう一回しような」鳴海君の悪い誘いに僕は首まで真っ赤にして頷いた。
僕はその事を想像しただけで、綿菓子に顔を突っ込みたいくらいに恥ずかしくなり、お尻の奥の方がずくんと疼いた。

そんな僕たちを少し離れた所から二人の男が見守っていた事を僕は知らなかった。

「いい加減に弟離れしろよ」
「うう……潤也が、俺の可愛い弟が……」
「もうあいつらヤっちゃってるよ、諦めろ。それにしても鳴海の奴は案外と気が長かったな」
そう言って保険医は潤也の兄の手を引いて、神社とは逆の方向に歩き出した。
「おい、祭りはあっちだぞ。何処連れて行く気だよ?」
「いい加減に弟離れしろって言っているだろ?俺だって溜まってるのっ」
最近全く構ってもらえなかった保険医が、とうとうキレて潤也の兄の冬馬に向かって怒り出した。
「悪い……和樹。これからお前の部屋に行こうか?」
だが保険医は聞こえないふりして、さっさと歩き出す。でもその脚は勿論自分の部屋の方に向かっていた。


「鳴海君、これ美味しいですよ」僕が見せた食べかけのチョコバナナを鳴海君が頬張る。そんな事がとても幸せだと思える。鳴海君はあとで食べるからと持ち帰りに、ヤキソバとお好み焼きを二人分ずつ注文している。お祭りも楽しいけど、僕も早く鳴海君と二人になりたいと考えていた。僕と鳴海君の考えが一致して良かった。
帰ろうという鳴海君と僕は並んだ。僕の嘘を見抜いているように鳴海君はゆっくりと歩いてくれていた。人が大勢いなければ手を繋いで歩きたいと思った事は鳴海君には内緒にするつもりだった。

「来年も一緒に来ような……」
「はい、でも来年は僕たちは大学生ですよ」
「大学生になっても、社会人になっても来ような……」
「……はい」
僕たちの背中で聞こえていたお囃子や人のざわめきが、だんだんと遠ざかって行く。
その分僕たちの距離は縮まりやがて二人の手が重なっていった。


          ―――「鳴海君と僕」おわり―――


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COMMENT - 4

鷹屋  2011, 08. 17 [Wed] 15:05

「鳴海君と僕」終わってしまいましたぁ~…
いつも楽しく見させてもらってます☆
ありがとうございました(^-^)/

Edit | Reply | 

けいったん  2011, 08. 17 [Wed] 16:36

委員長と鳴海くん♪ 
お幸せに~☆。+゚:.★幸(*u(エ)u人)福★.:゚+。☆
願わくば、委員長の敬語が これからも続きますように。。。

最後に登場した ブラコン兄と保険医CPーー!
面白すぎるよ~kikyou様♪(ノ∀≦。)ノぷぷ-ッ笑...byebye☆

Edit | Reply | 

-  2011, 08. 17 [Wed] 22:23

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NK  2011, 08. 19 [Fri] 10:30

こんにちは。
お久しぶりです。片頭痛の方は良くなりましたか?
オーブンの中にいるように(←娘の表現)暑いですね。

このシリーズにハマりました(笑)
優秀で品行方正で、ちょっとズレた委員長。
ズレ加減が何ともいえず可愛らしいです。

恋の方程式の解はちゃんと出たのですね。良かった。
きっと解が出ないと、委員長は勉強が足りないと
どんな方向へ進むわかりませんものね(笑)

これから鳴海くんと遭遇することは、数式の証明のように
理路整然とはいかないでしょうけど、やっぱり優等生な
委員長的思考でその証明も頑張ってもらいたいです。
煩悩の塊の私にはとーっても面白いので。
また会いたいな。委員長に。

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