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鳴海君と僕 6

 01, 2011 00:00
「あうっ……」僕は涎を垂らしているであろう自分を恥ずかしく思いながらも、鳴海君の物を頬張り続けていた。その嵩に僕は苦しくて知らないうちに涙が滲んでいた。
「潤也……」でも鳴海君の感極まったような吐息を聞くと、僕も少し嬉しくなってしまう。
「うぐぐっ……」飲み切れない唾液が僕の喉を濡らし、少し気持ち悪かった。だけど鳴海君の指がそれを優しく拭ってくれるので、僕も頑張った。

 僕の時も鳴海君はこんなに苦しかったのだろうか?それなら僕も……と考えるが、何だか鳴海君は余裕があったような気がする。
(もしかして鳴海君は慣れている?)僕は神に誓って初めての行為だ。
「うっ、ぐぐっ……」急に鳴海君が僕の頭を押さえて、腰を振り出した。
(く、苦しい……)僕は言葉が出せないから、鳴海君の腰を叩いてそれを訴えた。

「ご、ごめん……苦しかった?俺、つい夢中になって……マジごめん」少し腰を引いて僕の髪を優しく撫でてくれた。
そして鳴海君の大きなペニスが僕の口から出て行った。僕は鳴海君の前に座ったまま「どうして?」と聞いてしまった
「気持ちいいけど、もう出そうだから」鳴海君が照れくさそうに言った。僕は鳴海君の口の中に出してしまったけど、鳴海君は遠慮しているみたいだ。

「潤也には悪くて出来ないから」こんなに鳴海君が遠慮深い人だったとは僕も知らなかった。
「その代わり……」僕が感心していたら、鳴海君が交換条件を持ち出した。やはり侮れないぞ鳴海君。

「何でしょうか?」
「今度の土日に俺の家の近所で祭りがあるんだけど、一緒に行かないか?夜だけど出られる?」
「祭り」僕は小さい頃は家族で行っていたけど、中学生以降行った事は無かった。とても行きたいと思う。
「それでさ、出来たら土曜日に祭りに行って、その夜は俺ん家に泊まればいいじゃん?」なかなか合理的な提案に僕も興味を持った。
「兄に聞いてみます」
「兄さん?」
「はい、僕の家は両親よりも兄の方が煩いもので……」
「絶対説得しろよな、その兄貴を」
 鳴海君の口調が命令的になり、僕は少し驚いたけど祭りに釣られて頷いた。

「ところで、鳴海君それはどうするんですか?」
 僕は、まだ大きいままの鳴海君のペニスを指さして聞いた。
「手でやる」そう言うと鳴海君は僕にキスを仕掛けて来た。
「あん……」さっきまでペニスを加えていた僕の口の中に、鳴海君の舌が忍び込んで来る。
(キスは好き)僕は、覚えたてのキスに夢中になっていた。
 僕とキスをしながら、鳴海君は自分の手でペニスを擦り、そして僕と同じようにコンクリの床に精液を飛ばしていた。

 何か申し訳ない気分だったが、何故か鳴海君はすこぶる機嫌がいい。

 
 僕たちは身支度を整え、トイレで綺麗に手を洗い、僕はうがいもして6限目の授業に潜り込んだ。2人一緒に戻って来ても、クラスメイトは何も言わない。
 僕は、6限目の教科書を広げて初めて胸がドキドキしてきた。自分のとった行動と行為に今更ながら驚いたが、鳴海君と距離が縮まったようで嬉しかった。
「あっ」僕は、鳴海君がこんな事をした理由をまだ聞いてない事を思い出した。そしてどさくさに紛れて自分は告白をしてしまった。
 それを考えたら、一度落ち着いた心臓がまたドキドキと鳴りだした。



―――その夜。

「駄目だ、お祭りなんて危険だ」
「どうして?クラスメイトと一緒に行くんだから危険じゃないよ」
 兄の反対に僕も普段しない口答えをしている。僕は鳴海君と祭りに行って金魚すくいや、射的をしたいだけなんだ。
「そんなに祭りに行きたいのなら、俺が連れて行ってやる」
「兄さんはいつも忙しいでしょう?僕だってもう高三だよ?」

「そ、その鳴海って奴とどういう関係なんだ?」
「だ、だからクラスメイトだもん」
 本当は兄の質問にドキリとしたが、屋上での事は話したらダメだと僕も考えた。きっと兄に授業をさぼった事は叱られてしまうだろう。

 それから1時間の説得の後、僕はやっと兄に外泊の許可を貰えた。でも鳴海君と同じように交換条件付だった。僕は今日から3日間兄と一緒に風呂に入って、背中を流す約束をさせられた。小さい頃一緒に入って体の洗いっこをしていた僕には、簡単な交換条件で楽勝だと思った。

 僕の家は両親とも働いていた。二人でレストランを経営している。だから夜遅くの帰宅になるから、子供の頃から兄弟仲良く助け合って暮らして来た。6歳も年上の兄はまるで親のように僕を可愛がってくれていた。だから僕は兄の広い背中を一生懸命流している。
「あぁ気持ちいいなぁ」兄の声に僕は子供の頃に戻ったような気分になった。
「じゃ今度は俺が背中流してやるよ」僕は楽勝な交換条件の上に、僕まで背中を流してもらえるなんてラッキーだと思って、兄にスポンジを渡した。

 僕の父は風呂が趣味なので、浴室にはとてもお金を掛けていた。だから大人二人で洗い場に座っていても何ら支障はなかった。
「立って」
「えっ?」戸惑う僕の腕を引いて兄も一緒に立ちあがった。
「全部俺が綺麗にしてやるからな」嬉しそうに兄が言うのを聞いて、きっと兄も子供の頃に戻ったんだろうなと考えていた。

 兄の手が優しく僕の体を洗ってくれる。はらりと僕の腰に巻いたタオルが外された。
「あ、タオル……」僕が取り戻そうと手を伸ばしても、兄はそれを返してくれなかった。大人になった自分の全裸を見られるのは、とても恥ずかしい。
「あんなに小さかった潤也も18か……」まるで親父の台詞だと思うが、僕は黙って頷いた。

「潤也は母さんに似て、色が白いな」僕の胸に泡を擦りながら兄が言っている。
「僕はもう少し逞しくなりたいけどね……」
「いや、潤也は今のままでいいよ」そう言いながら兄の手は僕の性器まで伸びて来た。
「あ、兄さん……そこは自分で」流石にこの年になって、兄にそこを洗ってもらうのは抵抗があった、というか拙い気がして抗った。
「どうして?もう誰かに触らせた?」
「……あん」僕の返事を待たずに兄はぎゅっと握り込んで来た。

「兄さん、そんなに強く握ったら痛いよ」
 僕は本当は、自分ではない手に今日の事を思い出して、また大きくなってしまいそうで恥ずかしかった。


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COMMENT - 1

しお  2011, 08. 05 [Fri] 00:38

kikyoさん大丈夫ですか?
私も偏頭痛持ちなんで気持ちわかります
日にち薬かな…
ゆっくり睡眠とって休んで下さいね

次の更新も楽しみに待ってますね

鳴海君と僕おもしろいですね、お兄ちゃんが怪しいですが次の行動が気になります。楽しみ、楽しみ

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