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鳴海君と僕 5

 31, 2011 00:05
「口でってどうやるんですか?」
結局僕は答えが見つけられずに、鳴海君に聞いてみた。
「えっと……その……」鳴海君にしては、珍しく口籠りはっきり言わないので、僕はもう一度聞いた。
「ねえ、口ってこの口?」言いながら自分の口を少し大き目に開けて聞いてみた。
「うっ!」どうしてここで鳴海君が唸るのか分からないが、どうやら正解らしい。
でも僕はそれのやり方が全く分からない。見た事も聞いた事も無かった。
 僕は基本、エッチな本もビデオも見ない。時々兄の部屋にその手の雑誌が無造作に投げてあるのは知っていたけど、それを見る事はなかった。

「どうしたらいいんでしょうか?」
「えっと……俺のナニを潤也のその口や舌で舐めて欲しいと言うか……」
「お、美味しいんですか?」流石の僕もちょっとたじろいだ。普通口に入れる物では無い事くらいは僕だって知っている。

「じゃ、俺が潤也に先にしたら、真似してやってくれる?」
「ああ、お手本を見せてくれるんですか?それなら僕も出来ると思います」
これでも僕は委員長だ、成績だってトップなのだ、お手本があれば上手に出来る自信はあった。

「潤也、立って壁に背中付けて」鳴海君の命令に僕は、立ち上りコンクリの壁にもたれ掛かった。その拍子にベルトを緩めていた僕のズボンが、床に落ちて鈍い音を立てた。
 鳴海君が僕の前に回り込み、膝立ちして僕の性器に手を添えた。
「あん……」さっき射精したのに、鳴海君に触れられると気持ち良くて声が出てしまう。
「潤也、感度良過ぎ」
「だって、そういうお年頃ですから……」僕の顔はきっと真っ赤だ。

 鳴海君がさっき手でした事を繰り返した後に、僕の性器をぱくんと咥えた。
「な、鳴海君!!」口ってこういう事だとは頭では分かっていたけど、本当に鳴海君が僕の物を咥えて、本当にびっくりして僕は逃げようとした。
 でも、後ろは壁だし前は鳴海君が固めているし、逃げ道など無かった。
「鳴海くーん……」逃げようとしながらも、僕は気持ち良くて甘えてしまう。
 僕は、5時限目に授業をさぼって他人の手と口の熱さを学んでいた。もしかしたら今の僕にはこっちの課外授業の方がためになるかもしれないと、つい考えてしまった。

 鳴海君は僕の感じる所が分かるのか、唇も舌も手も使ってそこを攻めてくれる。これじゃ僕は直ぐに射精したくなる。
「鳴海君……駄目です。あん……そんなに吸わないで下さい」
僕は恥ずかしいのを我慢するよりも、直ぐに射精しそうなのを我慢しなくてはならなくなった。僕だって男の矜持ってものがある……あん。
「鳴海君、僕気持ち良くてどうしたらいいのか判りません」
そう言う僕の顔を見上げて「ちゃんと勉強してるのかよ?」と鳴海君が言って来た。

「あっ、ごめんなさい。勉強します」僕は肝心な事を忘れていた。
「俺のやる事をちゃんと見ておけよ」鳴海君はもう一度念を押して、また僕の性器を口に含んだ。
(ああ、鳴海君のように上手に出来るだろうか?)僕は少し不安になったけど、僕は委員長だ。成績もトップから落ちた事は無い。と何度も自信を付けようと言い聞かせた。

「やあ―――っ」急に鳴海君の動きが早くなって、僕の性器が嬉しそうに射精しようとしている。
「鳴海くーん、僕……もう出ちゃう、もう少しゆっくりして下さい……」
そうお願いしたのに、鳴海君は僕の先っぽに舌を突っ込み新しい刺激を与えてくれる。
「う……っ駄目……気持ちいい」
ジュバジュバッという音が卑猥な響きで僕の耳に入って来る。
(あん……もうダメ)
「鳴海君、もう駄目そうです、出ちゃうからどいて下さい」
僕は鳴海君の肩を押して必死に頼んでいるのに、鳴海君は僕の性器から口を離そうとしなかった。

「いやあ―――っ。出ちゃう」僕は涙目のまま、二度目の射精をしてしまった。
びくびくっと体と性器が震え、涙が滲む。
でも鳴海君は、僕の最後の雫まで吸い取るようにまだ咥えて離さない。
「鳴海くん……」今頃になって恥かしさで全身が震えて来た。そして僕は鳴海君の口の中に精液を出してしまった事に気づき、慌てた。
「な、鳴海君……それは口にする物ではありませんよ、早く吐いて下さい」僕は今までこんなにオロオロした事は無かった。

「飲んだから」暫くして鳴海君がそう言って僕に笑顔を見せた。
「お、お腹壊しますよ……どうしましょう?病院で胃洗浄してもらいましょう」僕は自分の顔から血の気が引くのが分かった。
「ばーか、タンパク質だろう?」それくらい知らないのかという顔をされ、僕も落ち着いて考えた。胃を洗浄する必要はない事に安堵の溜め息をついた。

「気持ち良かったか?」
「……はい、こんなの生まれて初めてです」
「そうか」満足そうな鳴海君の顔をじっと見た。
「鳴海君は、どうしてこんな事が出来るのですか?」
 僕は、もうこれが予行練習の域はとっくに超えているだろうと察した。
僕なら好きでもない人の性器など舐められない。でも鳴海君のならぱくりと出来る。入学して直ぐに鳴海君の事を好きになって、それは3年になった今でも変わっていない。いや、最初の頃よりももっと好きだ。でも鳴海君は?

 やはり答えを聞きたい。聞いてから鳴海君のをぱくりとしたい。
「鳴海君は僕の事を……どう思っているのですか?」
「はあ?何を今更」そう言いながら鳴海君は自分でベルトを緩め始めた。
「潤也、今度は俺の番だよな?」
鳴海君は、とうとう窮屈な場所から自分の性器を取り出した。
「な、なんて……」僕は、自分の物とは違うサイズに少し後ずさりしてしまった。とてもパクリと簡単に咥えられるようなサイズでは無かった。

「む、無理です。そんな大きいの……」僕の少しふっくらした唇が小刻みに震えている。
「大丈夫、まだ後ろに挿れるなんて言ってないから」
「うしろ?」僕は、また理解出来ない言葉に首を傾げた。


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