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鳴海君と僕 8

 16, 2011 00:00
「あ……鳴海君どうしたの?」
「キスしたいって言っただろう?」少し不機嫌そうに鳴海君が僕の頬に手を触れる。その指先が熱くて僕は『僕の法則』のせいで自然と目を瞑った。
鳴海君とキスをするのは二度目だ。屋上でした時よりも深く重なっているような気がする。
「あん……」鳴海君の指が僕の胸を弄り、僕の乳首を触ったものだから、僕は条件反射のように声を上げた。
「気持いい?」僕の反応に鳴海君がとんでもない事を聞いて来た。男の僕が乳首を触られて気持ちいい筈など無いだろうと思う。

「あん……」鳴海君はせっかちだ……僕が返事をする前に僕の乳首をこりこりと抓るように弄る。今度は条件反射ではない声が漏れた。鳴海君だから許される行為だと鳴海君は気づいているのだろうか?

「潤也可愛い。ここ吸うよ」
「いや……駄目です」鳴海君は意地悪だ。言葉に出された後のほんの僅かな時間で僕は、覚悟を決めなくてはならないんだ。もう少し考える時間を与えて欲しかった。
鳴海君の熱い舌が、僕の小さな乳首に吸い付く。初めての経験に僕は体がビクンと震えてしまうが、イヤでは無かった。
だって、僕は鳴海君が好きなんだもの。鳴海君の望む事なら叶えてやりたいと思うのが普通だと思っている。

そして鳴海君は魔法使いだと思った。
何時の間にか僕は下着とチノパンを脱がされて下半身を剥き出しにされていた。僕は知らないうちに腰を上げて脱がせやすいように協力していたみたいだ。
「じ、甚平を……」僕は甚平のズボンを履こうと手を伸ばしたけど、鳴海君はそれを無視するように僕の腰を抱え込んでいた。

「鳴海君。こんな体勢じゃ甚平を履けません」
「だって潤也……キスと乳首を弄っただけでこうなってるんだろ?甚平なんか履けないから」
僕は自分の性器を見るのが怖かった。きっと半分くらいは元気になっている気がする。

「鳴海君……恥ずかしいですから」一度見られて触られ、その上射精させられた。僕は心の隅で……いや嘘です。心全部で同じ経験をしたいと、して欲しいと思っていた。だけどそれを正直に言う事は恥ずかしい。僕は鳴海君が好きだ、でも鳴海君の気持ちを知らない。

鳴海君の大きな手が僕の性器に触れた。
「あん……」気持ちいい。
「潤也、気持ちいい?」
「はい……」僕は正直者だ。そんな僕に鳴海君は嬉しそうな顔を見せてくれる。
鳴海君がゆっくりと数回手を上下に動かすから、僕は腰が揺れてしまった。気持ち良くて仕方ない。言葉では恥ずかしいから態度で示した、もっとと。

「本当に可愛いな……」そんな僕に鳴海君はまたそんな言葉を投げかける。
そして中途半端だった僕の性器は完全に上を向いて、次の刺激を待っていた。どうやら僕は快感に弱いらしい。
「続けていい?」どうしてそんな事を聞いて来るのだろうか?僕は返事に困ってしまう。
「僕だけ脱いでいて恥ずかしい……鳴海君も脱いで」
あぁ僕は正直者過ぎる。自分で何を言っているのか、自分が思っている以上に僕は動揺していたらしい。

でも、僕の提案に鳴海君は嬉しそうな顔をして甚平の紐を解き、脱ぎ捨てた。逞しい体が僕の意識をまた狂わせる。甚平のズボンのゴムに手を掛けこれも?という顔で僕を見ているから僕は黙って頷いた。鳴海君は甚平のズボンと下着を一気に……え?下着……鳴海君は自分だけ下着を履いていた……。
そして鳴海君の立派な性器が目の前に露わになった。大きいそれは僕のと同じように天を向いていた。

「潤也のその顔、堪らないな……最後まで行くよ?いい?」
最後まで?……僕も射精したかった。
頷いた僕の絡まった上を上手に脱がしてくれた。僕たちは二人全裸のまま見つめ合った。

「あの……鳴海君。鳴海君はどうして僕とこんな事をするんですか?」
「はい?」本当に分からないという顔で僕に問いを返してくる鳴海君の視線を、僕は逸らした。聞かなければ良かったかもしれない……。

僕は鳴海君の立派な体躯と立派な性器にごくりと喉を鳴らした。
「俺のを舐めてくれる?」僕はあまり舐めるのは得意でも好きでも無かったが、鳴海君が望むのならしてもいいと思った。コクンと頷く僕に鳴海君は優しくキスをしてくれた。


―――僕はどうして今、こういう状況にいるのか分からなかった。
とっても奇妙な体勢で僕は鳴海君の性器を口に咥えているのだ。嫌がっても鳴海君は許してくれずに、僕は鳴海君の顔の上に跨ぐようにしている。
僕の顔の前には、鳴海君の性器が……そして鳴海君の顔の前には僕の子供のような性器があるはずだった。僕の物が鳴海君のに比べたら小振りだからだろうか、鳴海君はとても上手に僕に快感を与えてくれる。
僕もぼやぼやしていられないのだけど、鳴海君の舌が気持ち良くてつい作業が疎かになってしまう。

「本当に最後までするぞ?」さっきと同じ言葉を鳴海君は念を押すように繰り返した。
僕だって、とても気持ちいいのだ。このままされたら射精するのは必然だった。
鳴海君も、もう射精したくなったのだろうか?

「やあ―」僕は驚いて大きな声を上げてしまった。だって鳴海君が両手で僕のお尻を広げるようにしているのだもの。
「うわっ!」次に僕は驚いて変な声を出してしまった。な、鳴海君の舌が僕おお尻の周りを舐めている。
あーもしかして鳴海君はセックスした事あるって言っていたけど、あれは見栄を張ったのかなと思ってしまう。だってお尻じゃセックス出来ないもの。

「な、鳴海君……そこは舐める所じゃないですから……」僕は鳴海君に教えてあげた。
「潤也のなら舐められるよ」はぁ……やっぱり鳴海君は知らないんだ。
「な、鳴海くーん、そこ舐めたら汚いですよ。それに……」ぞくぞくしてしまうなんて言えない。
「それに?」それなのに鳴海君は聞き返してくれる。
「いえ……何でも……あん」
「潤也、ここ気持ちいい?」
「変な感じです」
「待ってろよな、直ぐに気持ち良くしてやるから」
「ま、待って下さい……何か勘違いをしているんじゃありませんか?」
でも、鳴海君は何かどろっとした冷たい物を僕のお尻に塗り付けて来た。


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