天使の箱庭＜eternity＞

もし身体を繋ぐ事で秀人が何かに目覚めるのならば・・・それはそれでいい。
心が壊れないように自分が支えてやればいい事なのだ、蓮は心に誓い秀人の身体に手を伸ばした。
「秀人・・とっても感じてるね？」
硬く立ち上がった秀人のペニスを軽く手で扱きながらそう言った。
「は・・恥ずかしい、自分でもどうしてか分からない・・」
自慰をした事は無いとは言わないが、その時でもこんなに感じて痛い程硬くはならなかった。
「僕、変？」今の自分が信じられないのか秀人が下から見上げて聞いてきた。
「そんな事ないよ、俺と一つになりたいって・・ここが求めてるんだよ」

蓮はそう教えると、硬くなった秀人のペニスに唇を近づけていった。
「やぁっ・・何？いや・・・駄目・・汚い」
「秀人のだ、汚くは無いよ。とても美味しそうだ」
自分の恥ずかしいペニスを美味しそうと言われて秀人は羞恥で眩暈がしそうだった。
「蓮さ・・ん・・お願い止めて」
「蓮でいいよ・・・食べるよ」まだ性に幼い秀人に教えるように舌先でぺろっと先走りをひと舐めして見せた。

「やあっ！美味しくないからっ！だから止めて・・・あぁぁ」
抗う気持ちと裏腹に蓮が舌を這わせた箇所が熱くて気持ちよくて身体が震えてしまう。
「美味しいよ秀人の、まるで花の蜜みたいだ」
そう賛辞を送った後、蓮は再びその蜜を掬い上げ飲み込んだ。

「あぁぁ」初めて人の手が触れ、そして熱い舌も触れた秀人のペニスはしとどに濡れそぼってしまった。
舐められるだけだと思っていたペニスに人の肉の柔らかさが触れてきた。
「えっ？やあ――っ」いつのまにか蓮の口腔に自分のペニスが呑み込まれているのを知り、秀人は激しく身体を捩り逃げようとした。

ジュバジュバッと唾液の絡まる音が卑猥に秀人の耳を侵している。
「あっ駄目っ・・出ちゃう・・止めて・・恥ずかしい」
今は秀人のどんな懇願も蓮は聞き入れてくれそうもなかった。
それほどまでに激しい口淫だった。秀人は生まれて初めて他人の口腔に己の牡の部分を咥えられ、驚愕したが、気持ち良い方がだんだんと大きくなり、その抵抗も小さくなってきた。

「駄目っ！出ちゃうよ・・・」秀人は全神経と血液が自分のペニスに急激に集まっていくのを震える身体で感じていた。
だが秀人が達するより早くに蓮はその根元をぎゅっと握った。
「ああぁぁっ・・・ど・どうして・・？」吐き出せなかった精が根元で蠢いているようだった。
「もう少し我慢してね、もっと気持ち良くしてあげるから」
端正な顔で優しい言葉を蓮は吐いたが、今の秀人にはとても辛い言葉だった。

蓮は秀人のペニスの根元を指で抑えたまま、今度は唇と舌を使ってその幹を舐めだした。
裏の張り詰めた筋を舐められる事がこんなに気持ちいい事だとは秀人は知らなかった。
今は何をされても身体が悦んでしまう。
自分がこんなに淫らだったとは知らなかった・・身悶えながら秀人は朦朧とする頭でそう思っていた。

蓮は秀人の可愛い袋も口に含み吸い上げた後、口腔で転がしている。
暫くそれを繰り返した後、会陰を舐められ秀人は大きく慄いた。
「やっ・・やっ・・・あぁ・・」
そして、とうとう蓮は秀人が自分でも見た事のない場所に唇を付けた。
「やあああ――っ！」ぞくりとする感触よりも今はまだ羞恥の方が大きかった。

「秀人、大丈夫だから俺に任せて・・」
「ど・・どうしてそんな汚い所舐めるの？」
恥ずかしさに顔を真っ赤にした秀人が泣きそうな顔でそう聞いてきた。
「汚くないよ、秀人のここ凄く綺麗だ・・それにね、ここをよく拡げておかないと・・」
「・・・どうして？」秀人はまだ何が何だか理解していなかったようだった。

「秀人のここに、俺のこれを挿れるから、ちゃんと拡げようね」
「そ・そんなの・・無理・・・」
秀人は蓮が『これ』と言った物に視線を投げた。
「無理・・・そんな大きいの・・挿いらない・・」
蓮の腹の上に反り返っているそれは、秀人の物とはだいぶサイズが違うようだった。
秀人の言葉に口元を緩めた蓮は「秀人なら大丈夫だよ、もっとって言うようになるから」

何を根拠にそんな事を蓮は言うのだろうか？
自分の知らない自分のそこは、あんなに大きな物でも挿入出来るくらいに大きいのだろうか？
「ぼ・・僕、見たことないから分からない・・」
「そうだよね・・・じゃ先に指入れてみるよ？」
いつの間にか何かを塗ったような蓮の中指は濡れたようにてらてらと光っていた。

「ちょっとくすぐったいけど我慢して」蓮に言われ『くすぐったいのか？』などと納得した時秀人の身体から自然と強張りが抜けた。
皮膚の皺を伸ばすように、そこに当てられた指がゆるゆると擦られた。
「あぁぁ・・」くすぐったいけどゾクゾクする感触に秀人は小さく喘いだ。
「秀人可愛いよ」
蓮はそう囁いてから、ぷつっと中指を孔に差し込んだ。

「やあっ！いやっ！駄目・・・痛いっ抜いてぇ」
肉体的には指１本なら痛みも感じずに受け入れられる筈だったが、秀人は痛みを訴え涙を零している。
精神的なものが大きいのだろう・・そう思った時に秀人がうわ言のように訴えた言葉を聞いて蓮は愕然とした。。

「ああ・・うっ！上様・・・痛い・・・・苦しい・・・上様もう止めて・・」

その言葉を聞いた蓮の背中を冷たい汗が一筋流れ落ちた。

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◆【詩の宝箱】という頁を作りました。
頂き物の詩を飾らせていただこうかな？と思っております。
カテゴリの「贈り物」からも入れます。


秀麗の初夜の様子を忘れたので＾＾；久しぶりに「裏・大奥」を少し読み返しました。
表現が拙くて恥ずかしかったですが、何かエロかったです（笑）

◆今「僕の背・・」の修正をしていますが、本編だけで１５０Ｐくらい行きそうで、
ちょっとビックリ、そしてちょっと焦っています。
「雅」も収録したいし、未公開番外も入れたい。
そしてら何Ｐになるんだぁ？とちょっと不安です。

まだ「天使・・」は全然手をつけていませんが、こっちも本編だけで同じくらいですねぇ。
番外分はどれを入れようと迷っています。
深田と広海の話か、山口と千秋の話？
あと、未公開番外も書いて載せなくては・・・
野望は大きいです(#^.^#)

先日は「僕の背・・」の表紙でしたが、今日は「天使・・」の表紙です。

この表紙を眺めて頑張ります！
（本当に間に合うのか？と自問自答している作者でした！）






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