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ラストダンスは貴方と 19

 19, 2011 00:53
朝目覚めると彰人の寝顔が横にあった。心も体も彰人を裏切ったという過去は玲の中から消えなかった。
義父と繋がった訳ではなかったが、玲にしてみれば同じ事。
あの手の平に吐き出した自分の白濁を忘れる事は出来ない。

「玲……?もう起きたのか?」
「あ、うん……」
「眠れなかったのか?それともまだ足りない?」
「ば、馬鹿……」
朝から彰人の厭らしい指が玲の腿を撫で上げている。その指が少しずつ中央に向かい登って来た。
「あ、彰人」
「俺はまだ……玲が足りていない」
突然消えた恋人がやっと自分の所に戻って来たのだ、簡単にはこの腕を解けないと彰人は耳元で囁いた。

「彰人……正直に答えてくれる?」
「ん?いいぞ」
「俺と会えなかった間に……誰かとした?」
こういう世界にいる上に彰人は誰が見ても格好いい、恋人がいたって不思議ではないと思った。もしかしたら現在恋人がいるのかもしれない。ましてや4年の時が流れているのだ。自分は精神的に弱くて誰かと繋がる事も出来なかった。


「したよ……男も女も抱いた」
正直に答えてくれと言ったのは自分だ。だけど彰人の言葉に胸がえぐられるように痛い。
「そう……当然だよね、気持ち良かった?……」
本当は聞きたくなんか無いのに、玲の口からはそんな言葉が零れてしまう。聞いたらまた胸が千切れるのに。

だが、今まで横で寝ていた彰人が急に身を起し玲の上に馬乗りになった。
「気持ち良かったか、だと?ああ、良かったよ。そう言えばお前は満足するのかっ?」
彰人の怒声と共に、玲のパジャマの釦が引き千切られた。

「あ……っ」
彰人は玲の項に食らいついた。その熱は項だけでは事足らず胸から腹、腿の内側と玲の柔らかい皮膚に点々と痕を残して行く。
玲は初めての痛みに慄いた。

高校生だった玲の立場を考えて決して痕など付けなかった彰人が、今は征服者のようにその印を玲の体に刻んで行く。
その痛みが熱に変わる頃に、彰人の唇がそっと重なった。
「ごめん……痛かったか?」
その言葉に、濡れた瞳の玲がゆっくりと首を振る。

「彰人……して」
玲の言葉に、一瞬驚いた彰人が直ぐさま破顔する。



「はぁ……っ」
きっと今の自分は、この前見せられた携帯の写真のような顔をしているのだろうと、玲は思っていた。彰人の触れる所全てが熱くて気持ち良い。
「彰人ぉ……」
玲の吐き出した甘い声に彰人は満足そうな笑みを見せた。


(彰人ぉ……さよなら……)


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COMMENT - 3

しろ  2011, 10. 19 [Wed] 09:02

久しぶりにラストダンス…と思ったら、最後不穏じゃないですかー(>_<)
あっちもこっちも気になりますwww

今日は一段と寒いです。腰暖かくしてくださいねー

Edit | Reply | 

ちこ  2011, 10. 19 [Wed] 17:56

ええっ!!さよなら、ですかぁぁぁぁ!!!
そんな~~~~っ!

リハビリ頑張ってください!

Edit | Reply | 

梨沙  2011, 10. 20 [Thu] 18:18

(゚∇゚ ;)エッ!?

久しぶりの「ラストダンス~」のお話…
玲~ さよなら とはなんですか!? 彰人以外に人物に触られて裏切ったと思ってしまう心も分からないではないですが…
さとならはないですよ~ (Tへヽ)(/へT) シクシク..

Edit | Reply | 

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