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雨の日に出逢って 13

 23, 2010 19:56
遥は一度部屋に戻って、昨日毛利が買って来てくれた段ボールを抱えた。
ゴトゴト中で音がしている。
歩いて行くのも遠いから、遥はタクシーを拾って瀬名のマンションへと急いだ。

ドライバーが嬉しそうに段ボールを抱えてる遥に声を掛けた。
「お客さん、彼女へのプレゼントですか?」
本当は彼氏と言いたい所をぐっと抑えて
「そうなんです、大人のオモチャです」

「へっ!」ドライバーは思わずアクセルを踏み込んでしまいそうだった。
「ウィ~ンって奴です。」余りにも遥があっけらかんと言うからドライバーは
「ああ、wiiね・・・・」内心勘違いしそうになったと、逆に勘違いしたドライバーに
「へぇ運転手さんも遊ぶんですか?」

「いやぁ私は・・・息子がいつも遊んでますよ」
「あぁ息子さんですか?」
「ええ、もう毎晩遅くまで何やら頑張ってますよ・・・
あれで翌朝学校に行けるのかね?って思いますがね」

その言葉に毛利が有給取った方がいいと言ってた事を思い出し納得した。

噛み合ってないようで、噛み合ってる会話を交わしているうちに瀬名のマンションに着いた。
「あぁ此処で、有難う御座いました」
「はいどうも、お客さんもあんまり夢中になり過ぎないで下さいよ」
「はーい、じゃあ」気分良く遥はタクシーを降りて、瀬名の部屋に向かった。

下から見上げると部屋の灯りが点いている。
急いで、エレベーターで部屋に上がりチャイムを鳴らした。
「おぉ早かったな」瀬名がドアを開けながら、遥の持つ段ボールを見て
「何それ?随分大きい箱だな・・・」

「ふふふ・・・瀬名へのプレゼント?」
「俺に?」
「そう、瀬名欲しがってたでしょ、大人のオモチャ」
「はい?」
瀬名は自分の耳を疑った。
「今、何って言った?」
「瀬名が欲しがってたって・・・」
「違う、その後」
「あぁ?大人のオモチャ、今夜これで一杯遊ぼうね」

「そ・それ・・・自分で買いに行ったの?」
「ううん・・職場の先輩に頼んで買って来てもらった」
「はい?先輩?」
しつこい瀬名に口を尖らせながら
「もぉぉ五月蝿いなぁ瀬名・・・毛利さんが買って来てくれるって言うから頼んだの!」

「で・・遥・・その中身見たの?」
「どうして?瀬名へのプレゼントなんだよ、僕先に見る訳ないじゃない」
「・・・そう」瀬名は本当は中に何が入ってるんだろうか?と気になったから
「開けていい?」と遥に聞いてみた。

「どうぞ~」満面の笑みに何だか嫌な予感がしてしまう。
「あーちょっと待って、開ける前に約束しろよな、絶対これで遊ぶって!」
念を押すように言う瀬名に
「ふふん・・・瀬名って子供だねぇ・・」揶揄するように答える遥に瀬名の口元が緩む。

そっとラッピングを外し、蓋を開けてみた。
一緒に箱の中を覗き込んでいる遥の顔を見ると
「何?」って顔でまだ理解してないようだった。

「何だか一杯入ってるね」そう言いながらその1つを手に取った。
「ぎゃーっ!」悲鳴と共にそのオモチャを放り投げた。
遥が手にしたのは、薄いパープルのバイブだった。
「すっげぇ・・・・」予想はしていたものの、その数と種類に瀬名も驚きの声を上げた。

「やだーーっ!何これっ?何処で間違ったの?」
遥が予想した物と全く違う事に、誰かが間違ったのだと思った。
「毛利さんに聞かなくっちゃ」携帯を手にする遥を慌てて止めた。
「遥、これが大人のオモチャなんだよ」諭すように言うと
泣きべそを掻いたような顔で「へっ・・・・これがオモチャ?大人の・・・・・」

「そうだよ、恋人同士がこれを使って、もっと感じるように楽しむんだよ」
「こ・恋人同士・・・・・」
どうもこの言葉に遥は弱いようだ。

「遥、シャワー入ってきた?」
「・・・まだ」
職場から部屋に寄り荷物だけ取って急いで来た遥だった。
「じゃシャワー入ってきなよ、俺はもう済ませたから」
遥をシャワーに追いやって、中の品を確認していた。

「全くどんだけ買ったんだよ・・」瀬名が通販で買った物など不要のようだ。
瀬名はその中から数点取り出し、残りはまたその箱に仕舞った。
そうこうしているうちに遥がシャワーを済ませ、バスタオルを巻いて出て来た。

「遥お出で」瀬名はベッドに座り隣をポンポン叩いて遥を呼んだ。
「う・・・・うん」まだ決定的に納得はしていなような遥だ。
「遥、両手を前に出して」
言われるがままに遥が両手を前に差し出した。

するとその手首にピンクのファーの付いた手錠が填められた。
「やぁーっ!僕何も悪いことしてないっ!」
「遥、落ち着いてオモチャの手錠だから」
「あぁ良かったオモチャ・・こんな可愛い手錠だったら、悪い人も改心するかな?」
流石警察関係、目の付け所が違う・・・いや違い過ぎる。

手錠で固定された両手が頭の上に来るように遥を押し倒して行った。
抗う間も無く遥の唇が塞がれる。
啄ばむような口付けから、だんだんと深い口付けに変わってくる。
「あぁん・・・」
長く絡める口付けの後、遥の胸の尖りに舌を這わせ、指で摘んだ。
「あぁ・・瀬名ぁ・・・」

「遥・・乳首気持ちいい?」
「う・・うん」頬をピンクに染めながら遥が頷いた。
「じゃこれは?」瀬名が手にした物を見て遥が怯えた。
「やっ!やだっ・・・何するの?」
瀬名が手にしてたのは、小ぶりのペニスの形をした物で、その前には
カニの爪みたいな物が付いていた。

そのカニの爪で乳首を挟むようにされた。
ウィーーンその音と同時に「やあぁぁぁ・・・・」と遥が嬌声を上げた。
本来は女性向きのバイブなのだろうが、
乳首が感じやすい遥にはもってこいの品だった。

「あぁぁぁぁん・・・あああぁぁ・・・・瀬名ぁ気持ちいい~」
もう片方に当てる頃には遥のペニスはすっかり立ち上がり、先走りの露を光らせていた。
「遥気持ち良さそうだね」
「あぁぁん・・・やぁん・・・・」

「瀬名ぁ・・これ外して・・・」
遥が手錠を填められた両手を差し出しながら強請る。
「だめ、遥自分で触るから」
「さ・触らないよぉ・・・ちょっとだけしかぁ・・・・」
オモチャの振動で、乳首がビリビリして来る。
「あぁぁぁ・・・せな・・・お願い・・・・」

「まだ駄目、次はこれな」
今度瀬名が手にしたのは、丸い粒が沢山付いている長い棒のような物だった。
「えぇ・・・それどうするのぉ?」
「これ?遥のアナルに入れるの」そう囁かれ遥が真っ赤になる。
「ぼ・僕のアナルに・・・・その丸いのを・・・?」
「そう、これがぷつっぷつっと1個づつ中に入ると・・・遥どうなるかな?」
「ぁぁぁぁ・・・・どうなるのぉー?」
遥自身も想像付かなくて、期待と不安で震えるような気分だった。

シリコン素材のアナルビーズに瀬名がローションを垂らし滑りを良くしている。
そんな光景を遥はただ、固唾を飲み込みながら見守っていた。
「ごくっ」
「遥凄い目が厭らしくなってるよ」揶揄され否定するが
本当はかなり自分が厭らしくなってると思っていた遥だった。




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「天使の箱庭」からの転載で申し訳ございません^^;



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