2ntブログ

スポンサーサイト

 --, -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

罪よりも深く愛して 6

 22, 2011 00:01
**注意**

えっと……2部制にしようと努力したのですが、
少しくらい今回を修正しても、歪が出てきてしまい断念しました。


地雷の方は、今回はスルーして下さいますか?
(千夜が速水以外と繋がります)
すみません、宜しくお願い致します。
(この回を読まなくても、大筋には影響はありません)














突然に息が吸いやすくなった。剛が千夜の口腔から抜けて行ったのだ。
肩で息を大きく吐き顔を上げると、剛の体が目の前から去ったために、千夜の正面に速水が座ってグラスを傾ける姿が見えた。
何故かこんな姿を速水に見られたくないと思い、千夜は上げた顔を又落とした。

「千夜、顔を見せろ」速水の抑揚のない声に促され、また顔を上げた。
オイルが尻に垂らされ、左右それぞれの尻の膨らみを撫で回される。
2本の指が蕾の周りをゆるゆると解していくのを感じ、千夜は眉間に皺を寄せ堪えた。

「ああ……っ」2本の指が同時に挿入される衝撃に千夜は声を上げた。
それぞれ勝手に動く指に意識が持っていかれそうになる。
「――――あっあっやめっ」千夜の抗いも関係なさそうに、二人は指で中を拡げている。
「剛、そっち側だよ、2本に増やせば?」
「ああ、どうせなら一緒に増やそうぜ」剛の言葉に千夜は慄いた。
「やめっ……無理だから」
「大丈夫、千夜君力抜いて」シロが尻を撫でながら千夜に助言するが
「――――無理っ」千夜は首を横に振る事しか出来なかった。

後孔にオイルが足され、剛の2本目の指がゆっくりと挿入され始めた。
「うっ」小さく呻くが3本は受け入れた事がある孔は、オイルの力も借り挿入を果たした。
「千夜君、挿れるね」シロが優しく囁く。
二人合わせて4本目の指が入り口に押し付けられた。
「はぁ――――っ」
千夜の体には無意識に力が入るが、その時剛の指が千夜のポイントを探し当て強く押した。
「ああ…………っ」艶の乗った喘ぎ声が千夜の口から零れる。
その瞬間を狙った4本目の指が千夜の孔に全て収まった。

さすがにキツイのかシロは指を動かすことなく、じっとしていたが剛は違った。
千夜のポイントを攻める動きを止めようとはしなかった。
「うっ……駄目だ」急速に登りつめそうになり身を捩るが、剛の動きは容赦ない。
「はっはっはっ……」千夜の、孔の中はギチギチで苦しいのに腰が動く。
千夜は快感を貪ろうとする自分の体が恨めしく、そして惨めに思えた。

ぎゅっと閉じていた瞳を開くと、相変わらず無表情な速水と目が合った。
(――――許して)千夜の目はそう訴えていたが速水は、口を開こうとはしなかった。
「あああっ」
シロの指が再び動き出し4本の指は、それぞれ違う意思を持った触手のように、千夜の体の中で蠢き始めた。

動きの違う4本の指に翻弄されながら、千夜の体は急激に昇っていく。
「あぁはぁ……」自分の口から零れる声にも耳を塞ぎたくなるが、体は正直に反応し続けた。
「凄い指が食い千切られそう」シロがそう言いながら背中に唇を這わせ「ああ」と頷き剛も空いた手を、千夜の胸に伸ばした。

「あっ……」四方八方から伸ばされる新たな触手に千夜の体が慄き、孤立した己自身からは甘い蜜が零れ落ちシーツを濡らす。
何故か二人は、その触れられる事を待ちわびている所には手を伸ばさない。
(いやだ……)このままでは3日前と同じに後ろで、イってしまいそうだ。

初めて逢った2人の前で、そうなってしまうのには激しい抵抗があった。
もう速水の顔を見る余裕も今の千夜にはなかった。
もう何も考えたくは無い――――千里
「ああっ!!」剛の指が千夜に悲鳴を上げさせる、ドクドクと孔が伸縮を繰り返し千夜の胸の動悸も激しくなった。
「いやだっ!あぁぁ――っ」
これでもかと締め付ける孔の中で、4本の指が身動き出来なくなったのか静止している。

「凄い……挿れたらもたないかも?」その声はシロなのか剛なのかさえ千夜には、区別つかなかった。
判ったのはその声が、上擦り掠れ気味だった事だけだ。
ひくつく孔から2本抜け、そしてまた2本……孔は空洞になった。
「あぁぁ」指が抜け出す感触にも濡れた声が、千夜の口から漏れる。
そして蠢く孔の入り口に熱い塊が押し付けられた。

どちらのものか判らない……どっちでも関係ない……千夜の頬に涙が伝った。
「待って……」今は受け入れる自信が無かった
――――心が壊れる。
ぐりっと入り口を広げた熱が一気に奥まで千夜の体を貫いた。
「ああっ!うっ……ぁぁぁ」
脳天まで突き抜けた痛みと快感に、千夜は一瞬意識を飛ばした。
その間部屋の中にいる人間は、誰も指1本動かさずに固唾を呑んでいる。

(俺はいったい千夜をどうしたいんだろう?)
千夜が貫かれた瞬間の顔を見て、速水は心臓を鷲掴みされたような気がした。

「すげぇ……半端ない締まりだ……」
剛が感嘆の声をあげながら、横に膝立ちするシロのペニスに手を伸ばして扱きだした。
「あぁん……剛……」シロの喘ぎに勢いついたように剛は、片手で千夜の腰を掴み自分の腰をスライドさせ始めた。
体の中に湧き上がる熱さと振動で千夜は覚醒した。

(まだ地獄の途中なのか……)
腰を捻りながら千夜の中を掻き回す肉棒は、千夜の良い所を攻め続ける。
「ああぁぁ……達かせて」
「もう何度もイっているだろう?」その声に今自分の中を蹂躙しているのが剛だと判った。
「……」イってはいるが射精を伴わない絶頂の余韻は、苦しいものだった。

蕩ける視線を速水に投げた。
そんな千夜の視線を外さないように、速水がベッドに近づいた。

「―――」

速水から受ける初めての口づけに、千夜の全細胞が騒ぎ出した。
そのあまりの締め付けに、剛があっけなくもって行かれた。
中に飛沫を感じなかったのはゴムを付けているからなのだろうと、千夜は今頃気付いた。

剛が抜けると同時にシロが挿いって来た。
だが千夜の唇を塞ぐ速水は離れることなく、まるで軟体動物のように千夜の口腔を貪った。
(……イカセテ)
声にならない懇願は、速水に通じたのだろうか?

「速水さん、そろそろイかせてやらないと、おかしくなるぜ」
剛が速水に向かって言っているのが遠くに聞こえた。
「千夜イキたいか?」速水はそれでも焦らすように千夜に聞いてくる。
「イ……イカセテ下さい」見栄も恥も今は粉砕している千夜が、呻くように懇願した。

以前の速水はこんな事はなかった、最近速水はおかしい……いやこれが本性なのかもしれない。
千夜の腰を掴んでゆっくりと抽送しているシロは、単純な動きのように見せているが、それでも千夜の中の敏感な場所に当たるようにポイントを絞っていた。
「うっあぁぁ……」これが玩具である自分への戯れなのだろうか?

「シロ……」速水がシロを呼び目で何か合図している様子は判ったが、千夜にはその内容を察する事は出来なかった。
突然シロが千夜の中から出て行く。
「あ……っ」崩れる体を支えられ仰向けに変えられた。
(イキタイ……)今なら両手は自由だ、だが千夜はその手を伸ばす事をしなかった。
唯一残ったプライドの欠片がそれを阻止する。

「僕たちシャワー浴びて来るね」突然明るくシロが千夜に声を掛けた。
勿論千夜は返事をする気力が残っていなかったし、シロも返事を求めているとは思えない。
剛と千夜が一緒に浴室に向かったようだ。
千夜はただ黙って仰向けに寝かされたまま微動だにしなかった。
速水も口を開こうとはしない、二人の間をし―――んとした時がただ流れていた。



日本ブログ村とFC2のランキングに参加しています。
ポチっと押して下されば嬉しいです(*^_^*)
にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村



関連記事

COMMENT - 3

梨沙  2011, 06. 22 [Wed] 00:30

(;´д`)トホホ

速水の訳のわかんない気持ちに振り回されて千夜にはお気の毒な気もしますが…
相手に対するきちんとした気持ちを理解しないと前へはなかなか進めませんから(; ̄ー ̄川 アセアセ
千夜何とか頑張ってこらえてね((((* ̄ー ̄*)†~~~ 速水は早く自分の気持ちに折り合いをつけて欲しいものです!!

Edit | Reply | 

kikyou  2011, 06. 26 [Sun] 20:20

梨沙さま  (;´д`)トホホ

こんはんは。

速水つかめない奴です……
この話を書いた時には、意外と止まる事なくすらすらと
書けたんですよ。

きっとエロ神様が降臨していたのだと思いますヽ(゚∀゚)ノ

お返事遅くなりました。
ありがとうございました!

Edit | Reply | 

-  2012, 01. 27 [Fri] 20:16

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Edit | Reply | 

WHAT'S NEW?