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俺、武藤駿平 12

 13, 2011 00:00
「那月さん!ちょ・ちょっと何して」
「僕がしてあげるって言ったでしょう?」
そう言うと那月は目の前の駿平のペニスに舌を這わせた。
「う……っ」

駿平の知っているSEXは、高校生同士の好奇心と欲望を、満たすためだけのものだった。
勿論嫌いな女子としていた訳ではなかったが、今思えば幼いSEXだった。
そして駿平は那月を意識しだしてからは、誰ともそういう関係を持っていなかった。
本当に好きな人がいると言って、簡単な繋がりを持とうとしない駿平の事を、大学の仲間は勿体無いとか硬いとか言ったが、それでも駿平は自分の考えを変えようとは思わなかった。

「あぁ……那月さん」
熱い口腔に包まれ舌先でくびれを舐め回されると、恥ずかしいと思っていた意識が簡単に飛んでしまった。
(那月さん上手い……)でも言葉に出すと、那月が傷つきそうだから駿平は口を噤んだ。
まだ体を繋げた事が無いという那月は、きっとこの行為で相手を満足させていたのだろう、と思う程に上手かった。

「那月さん、気持ちいい……」
駿平はそう言うと、手を伸ばして那月の柔らかい髪を撫でた。
そして指で耳朶を弄り、耳の中を弄んだ。

一度顔を上げた那月の唇が、裏筋を舐め根元まで下りて来た。
やわやわと袋を弄るように刺激した後、また全部を咥え激しく吸い上げた。
「う……那月さんそれヤバイから」
中に溜まったものを吸い出されるような感覚に、駿平の睾丸がせり上がった。
那月の手や舌の動きが、駿平を達かせようとする動きに変わった事は、駿平は身を持って感じていた。

「駄目だ、那月さん離して」
駿平は那月の肩を引いて離そうとするが、那月はそれを許さず手と口で駿平を追い上げた。
「あっ那月さん、出るっ!」
駿平は自分の神経が全部ペニスに集まっているような、痺れるような感覚の中ドクドクと白濁を放出させた。
(気持ちいい……)
他人の口腔に吐き出す事など初めての経験だったが、その気持ち良さに暫くは茫然としていた。
最後の一滴まで吸い尽くされている。

駿平が我に返ったのは、目の前に那月の顔が見えた時だった。
「ああ―――っ!那月さん!ごめん。俺あんまり気持ち良くて……」
慌てて謝る駿平に那月は「平気」と微笑んだ。
「も・もしかして……飲んじゃった?」
那月の目が苦しい思いをした時のように潤んでいたのを見て駿平は、今度は焦った。
「那月さん、もしかして?」
「うん……平気。あ……ごめんイヤだった?」
いきなり精液など飲んで引かれたかもしれないと、内心那月は不安になった。

「いや……何か……感動している」
その言葉に那月は安心したように目尻を下げた。
「那月さん来て……今度は俺が気持ち良くしてあげる」
「本当に大丈夫?今ならまだ……」
駿平が本来のゲイでないのは、初めから判っていた。
もし自分の影響を受けているのなら、この先へは進むべきでは無いのだろうと、那月は思っていた。

でも何よりも不安なのは、一度関係を持った後それを否定される事だった。
「那月さん、怖い?」
そういう精神的なものを考えたら、一時の悦楽よりも怖い方が大きいような気がして、那月は黙って頷いた。

「俺も怖いよ。那月さんが本当に俺の事受け入れてくれるかとか、飽きられたらどうしようとか?それと……下手だからイヤだと思われないかとか……怖い事沢山あるよ」
「駿平君……」
「だからそんな不安そうな顔をしないで」
「そうだね、僕の欲しい言葉をくれる駿平君が好きだよ」
「な・・那月さん。俺凄く嬉しい」

駿平は那月の唇に優しく触れた。
那月も駿平のキスに応えるように、駿平の背中に腕を回す。
キスをしている間に駿平の手が那月の胸を弄り、ゆっくりと那月のペニスに伸ばされた。
「あ……っ」
一瞬開いた那月の瞳が静かに閉じられた。
もう全てを駿平に委ね、キスに神経を集中させるように舌を絡ませた。
那月の舌を受け入れながらも駿平は、那月のペニスを上下に扱き始めた。
「あぁ」
重なった唇の隙間から那月の甘い吐息が漏れ、その声は駿平の脳に色を付けていく。

数回扱いただけで那月のペニスからは、先走りの密が溢れだしてしまう。
「気持ちいい?」
聞かなくてもペニスの硬さを知れば判っているのに、駿平は那月の言葉で聞きたかった。
「気持ちいい……」
「うん、いっぱい濡れているね」
「恥ずかしい……」
「あ、俺なんかもっと恥ずかしい事を那月さんにされたんだけど?」
駿平の揶揄する言葉も、何故か愛撫のひとつに思えてくすぐったい気持ちだった。

「俺も咥えたい。舌で舐めまわして、那月さんをもっと気持ち良くさせたい」
歯に衣を着せぬ駿平の言葉に、那月は顔が熱くなるのが判った。
紅い顔の那月の頬にちゅっと音をたてキスをしてから、駿平は那月のペニスを包み込み、そして深く咥えた。
「あぁ……っ、しゅ……駿平君」
慄く那月の腿を癒すように撫でながら、駿平は口淫を続けていた。

駿平の撫でる手が、だんだんと内側に回りとうとう腿の付け根で止まった。
咥えていたペニスを離し、その脚の間に身を置き直し那月の脚を押し拡げた。
「あ……」
「ちゃんと見せて」
「恥ずかしい」
「康二には見せたんじゃないの?」
2年前の事は、駿平にとってとても悔しい出来事として忘れられなかったのだ。

「み・見せてはいない……指だけ」
あの時は指で燻った欲望を掻き出し満足させてもらった。頼る相手は康二しかいなかったのだ。
「くそっ、康二め」
駿平はそう呻くと、2年前に自分は許されなかった那月の小さな蕾に唇を寄せ、舌を這わせた。
「あぁっ!そこっだめ……駿平君」


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COMMENT - 2

ちこ  2011, 05. 13 [Fri] 06:31

おはよーございます(*^□^*)
朝エロありがとうございますm(__)m←早朝から読むなっ(笑)
(//∀//)エヘエヘッ
那月さんって、今までどんな恋愛をしてきたんだろう?と、?が100個くらい浮かぶような・・・那月さんはツライ思いを繰り返して来たんでしょうか(涙)
これまで那月さんが流した涙の分まで、駿平と幸せ掴んで欲しいですね~(*^□^*)←お~真面目(笑)

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梨沙  2011, 05. 13 [Fri] 14:09

(//・_・//)カァ~ッ…

もう あまりに甘~い2人に((((o゚▽゚)o))) ドキドキ♪です
那月のは昔の嫌な事を乗り越えて幸せをつかんで欲しいです(*^.^*)
でも 駿平は良かったですね!! 那月さんの初めてを頂けるんですから(*^-^)ニコ といっても怖いとおもう気持ちはあると思いますが p(´∇`)q ファイトォ~♪ 

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