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俺、武藤駿平 11

 12, 2011 00:00
那月から仕掛けられたキスは、駿平の理性を溶かすような甘いものだった。
それはテクニックがあるとかではなく、本能だけで求めるような不思議なキスだった。
だが何度も角度を変えるうちに、いつの間にか主導権は駿平に移っている。
「那月さん、凄い色っぽい……」
そう囁くと駿平は那月の瞼に唇を寄せてから頬に、耳へと移動していった。

首筋から鎖骨へと下りた唇が、那月の胸に辿り着く頃には、お互いの息も上がっている。
弄られて赤くなった那月の胸を見てから2年……やっと駿平はその実を口に含む事が出来た。

「あ……っ」駿平の舌で転がされて、那月は小さな声を発した。
那月の薄いピンクの乳首が、ツンと尖って来るまで舌を這わせた。
もうキスだけでお互いの下半身が熱を持っているのは知っていたが、駿平は逸る気持ちを抑えて、ゆっくりと愛撫を続けていった。


「あのね、受け入れる側は体の負担が大きいんだから、絶対に焦ったら駄目だよ」
これは随分前に、嫌がる一樹から引き出した言葉だった。
だが若い駿平のペニスは、痛いくらいに固く勃ち上っていて余裕などない。
それでも駿平は、一樹が言った事を守ろうと必死だった。

(くそっ、やばい……)

「な・那月さん……ちょっとごめん、俺トイレ……」
(はぁっ、俺って格好悪い)
那月は駿平の表情を見てその意味を察した。
「僕がしてあげる……」
「い・いいよ、そんな恥かしい」

「恥ずかしくないよ、それに……僕はもっと恥ずかしい事をされるんでしょう?」
駿平に気を使わせない為に言った言葉に「ちょ……俺それだけで達きそう」と照れた顔を見せる駿平が、那月はただ愛しかった。

「全部脱いで」
風呂上りに上半身は裸だったが、下は部屋着のスェットを履いたままだ。
駿平はベッドに腰掛け、それを下着と一緒に脱ぎ捨てた。
「那月さんも脱いで……あ、駄目だ。やっぱり俺が脱がせる」
「嫌だ、それこそ恥ずかしい……」
そう言うと那月は駿平に背中を向け、パジャマのズボンに手を掛けすっと脱ぎ捨てた。
「あーあ、折角の初夜……」
駿平のボヤキを背中で聞いた那月は、黙って微笑んでいた。

那月の白い背中が薄明りに照らされ、陰影を付け艶めかしかった。
ベッドが軋み駿平の腕が那月の体を包み込む。
そして項から背中にキスを落すと、那月の体がビクンと震えた。

「背中感じるんだ?」
「う……ん、そうみたい」
「?」
背骨をなぞって下りた唇が尾てい骨辺りで止まった。
那月の口からは堪え切れないような、切ない声が小さく零れたが、その体は反射的に駿平から逃げようとしていた。

「那月さんの体って綺麗なのに何だか厭らしいね」お互いの緊張を解そうと思って、揶揄するように耳元で囁くと、上がり気味の顎が悔しそうに引かれた。
「駿平君のだって……さっきから当たっている」
「うん、もう堪らないくらい、那月さんに感じてる」
耳に掛かる息が熱くて、その熱がさらに那月を高揚させていた。


一緒に暮らすようになってから、那月が外で男と会っている様子は感じられなかった。
だが駿平は那月の過去が気になって仕方なかった。
勿論責めるつもりも、嫌いになる筈も無いのだが、那月が誰かに抱かれたと思うと、胸が苦しくて痛いのだ。

その苦しみを受け止める為に駿平は敢えて聞いてみた。
「ねぇ、聞いていい?」
「う……ん?何を?」
「俺って何人目の男?……ごめん、傷つけるのは判っているけど凄く気になる」
自分の言葉に、腕の中の那月の体が強張るのが判って、言った途端に駿平は後悔した。
「ごめん、やっぱ聞かない。本当にごめん、俺はただ……勝手にヤキモチ妬いているだけだから」

「……て」
「え?」
「ごめん、大人ぶっていたけど……指以上の経験は無い……駿平君が初めて」
那月がそう答えた途端、駿平は那月の向きを自分の方に変えた。
そして那月も、真っ直ぐ見つめてくる駿平の顔を躊躇いながらも見つめ返した。

「那月さんの中に挿れるの俺が、初めて?」
「い・挿れるって……そんなはっきりとした言い方……」
不満そう言いながらも那月の頬が、真っ赤に染まっていく。
「那月さんのそんな顔見ただけで、俺達きそう……」

「ね、触っていい?」もう慣れた風を装う必要もなくなり、那月は駿平に向かってそう聞いた。
「うん、触って確認して」
那月の手が駿平の逞しい胸板を撫でた後、そこに向かって下りて行く。
「あっ!でもあんまり動かさないでね、俺マジ自信ないから」
駿平の20歳になったばかりの、若々しい笑顔に那月も微笑みながら「僕だって……」と呟くように言った。

躊躇いながらも伸ばされた湿った掌に駿平は包まれた。
「すごい……」那月は固く漲った駿平のペニスに触れ、無意識のうちにそんな言葉を吐いていた。
「那月さんの中に早く挿れたい……」
駿平の飾らない真っ直ぐな言葉に、那月のまだ男を知らない孔がずくんと疼いた。




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COMMENT - 3

けいったん  2011, 05. 12 [Thu] 00:43

連コメっす┏○ペコ

昨日は FC2のメンテだったのでしょうか?
急に 午後から ブログに訪問出来なかったので 予定変更して サイト訪問旅へ~! で、今頃 ウロウロ~です♪

直球男・駿平の嘘偽りない言葉と態度とペ○スに 恋に臆病になっていた那月も バキューンと胸とア○ルに響いて来たのでは?
(今日は、下ネタ炸裂だぁーヽ(*`∀´*)ノ グヘヘヘヘ)

二人とも 初体験なのね~♪ 上手く、巧く、美味く 行けば いいね~d(゚ω^* )...byebye☆



Edit | Reply | 

ちこ  2011, 05. 12 [Thu] 06:35

いや~ん(//∀//)
NKさま、けいったんさま、説教リレー及び、下ネタコメありがとうございますm(__)m
そうよ、そうよ那月さん、脱がせる楽しみを奪っちゃいけないわ~(≧▼≦)
でもな~自らハラリと脱ぎ捨てるのも・・・(//∀//)
大人ぶって『教えてあげる』って言ってしまったものの那月さんもはじめてさんだったんですねっ(*^□^*)
(//∀//)エヘヘッ
で、では恋のレッスン123をごゆっくり~♪

Edit | Reply | 

NK  2011, 05. 12 [Thu] 16:31

初心者2人が、恋のレッスン1・2・3で大丈夫ですか?
救急セットを準備し、外科医を待機させた方が。。。手配しましょうか。
あわ、あわ....

こんな外野の心配をよそに
甘~い、思い出に残る一夜になると良いですね。

Edit | Reply | 

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