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太陽が見えない 12(観潮楼参加SS)

 02, 2011 21:00
本日2話目の投稿です。前話(11話)です。
あまり進歩ないので、早めの投稿としました^^;






「馨、ちょっと指を離すよ」
そう告げられ強く絡み合った指を解かれた。
たったそれだけ、指が離れて行くだけでも馨は寂しいと感じてしまった。
そんな馨を見てくすっと太陽は笑みを零す。

太陽はそんな馨の尻を膝に抱え上げ、腰を高く上げさせた。
「やあっ太陽・・ダメ・・見ないで」
太陽の目の前に自分すら見た事のない恥ずかしい場所が容赦なく曝け出されている。
「・・・・」
太陽の沈黙が馨は怖かった・・・
「お願い・・太陽・・・恥ずかしいから」
本当は見られているという恥ずかしさの中に疼くような気持ちが湧いているのだが、
それを太陽に告げるのは自分が淫ら過ぎに思え言えなかった。

「ひゃーっ!あぁっ・・・何・・?ウウン・・」
抗いながらもゾクゾクする感触に皮膚がピリピリと粟立ってしまう。
太陽の舌が恥ずかしい場所を這い、その舌先が狭い入り口をこじ開けるように突き刺さる。
「あん・・やっ・・あ・・っ」
肩で息を吐きながらもバクバクする心臓の音が鼓膜に響いてくるようだった。

つつーっと粘着質な雫が馨の胸の辺りに落ちる、その感触にさえ馨は怯えたように目を閉じる。
「馨・・ちゃんと見てて」
残酷な言葉を太陽が吐き、そしてまた元の場所に戻っていく唇。
「あぁっ!」ビクンと馨の身体が跳ねてしまう。
「馨!」少し強い言葉でもう一度目を開けろと促された。

恐る恐る目を開けて視線を下に向けると、自分の股間に顔を埋め後孔に舌を差し込む太陽の姿があった。
とても恐ろしい光景を目にしたようで、馨は声を震わせて「太陽・・」と声を掛けた。
名を呼ばれて上目遣いの太陽と視線が絡み合った。
そんな太陽の顔を見ただけで、馨は舐められている場所が疼いてしまう。
「馨・・そんな誘うような顔をするなよ・・」
「さ・誘ってなんか・・・」
言いかけて馨は次なる刺激を身体が待っているような気がして言葉を止めた。

太陽の手が伸び、枕元のローションを取りポンと蓋を開ける音が聞こえた。
それと同時に馨の身体が小刻みに震え始める。
それでも太陽は次の作業を止めようとはしない。
手の平にローションを垂らすと指で掬うようにとり、後孔に塗り始めた。
そのローションの感触にビクンと身体が波打った。

自然と馨の目尻に涙が溜まってしまう。
溜まった涙が零れ落ちると判っていたように太陽の唇が吸い取っていく。
「馨・・・」甘く名を呼ばれ「ん・・」と小さく答えた時にプツンと指が孔に挿入された。
「あっ!」身体や心と裏腹にイヤイヤをするように馨は頭を振ってしまう。
「大丈夫だよ、力抜いて・・・」

ふと、馨は太陽が慣れている事に疑問を持った。
いや疑問というか不安を覚えてしまったのだ。
もしかして、今までに他の男ともこういう関係になった事があるのかもしれない・・・
だが馨は太陽を責める資格は無い、そう思うとそれを問う事など出来ない。

そんな間にも太陽の指が内壁をなぞるようにゆっくり先を目指して進んで行く。
「あぁぁっ・・太陽・・・」
「怖い?大丈夫だよ・・・気持ち良くしてあげるから」
「太陽・・・」潤んだ瞳は何か言いたそうに太陽を見つめる。

「ああっ?その目は疑ってるな?」馨の聞きたくて聞けなかった事を太陽は察した。
「そ・そんな・・僕には聞けない・・・」
「馨・・お前は2年前に強姦でもされたのか?」
とんでもない事を太陽が尋ねてきた。
思わず馨はフルフルと被りを振ってその質問を否定する。
あくまでもあの時の行為は合意の上だった・・・・

「だろ?無理矢理とかそんなんじゃないだろ?だったら俺は何も言わない。
もし強引な行為だったら、俺はそれが何年前であろうと探し出して容赦しない・・
俺が気付かなかった馨の寂しさを一時でも埋めてくれたんだろう?
皆俺が悪いんだ・・馨に寂しい思いをさせて。
だから消したい過去だなんて思うのは止めてくれよ、お前が思い出に傷つくのは俺も辛いから・・」

その代わり二度と他の男とそんな事はしないと約束させられた頃には、中を蠢く指が2本に増やされていた。
「怒らないで聞いてくれる?」前置きしてから太陽が語り始めた。
「高校生の頃から俺の夢精の相手は馨だった・・・だから勉強した。
勿論ネットとかその手の本だけでだ・・・」
「む・・夢精って・・・」恥ずかしいのか呆れたのか判らないような馨の言葉に
「俺は・・夢の中で何度も馨を抱いていたんだ・・・俺って結構汚いだろ?」
太陽は悪戯が見つかった子供のような笑顔を見せた。

「ああっ・・はぁっ・・」
太陽の笑顔に見惚れている間に2本の指が根元まで収まってしまった。
太陽は手首を回すように中をゆっくりと擦っている。
「やあっ・・た・太陽・・・んぁぁっ・・」
まだ一度も開放されてない小穴から又プツリと膨らんだ露が溢れた。

どこもかしこもズグズクと疼いている。
「ぁぁ」だけどまだ声を抑える冷静さは残っているようだった。
だが、もしかしたら一生使わないかもしれないと思っていた太陽の頭だけの知識が、馨の身体を弄りながらパズルのように合わさっていく。

「いや――ぁ・・・あ・・っだめっ・・たいよ・・」
馨が生まれて初めて知る感覚に意識を持っていかれそうになり、思わず太陽の胸に縋り付いた。





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COMMENT - 8

ちこ  2011, 02. 02 [Wed] 21:26

太陽くん!実はペーパーで勉強していたんですね~ふむふむ、ベビーローションは使いました、とφ(.. )メモっとこ・・・
これはもしや、北の大地に飛び立つ前に馨くんを先に眠らせて、復習するつもりだな~(≧▼≦)
勉強熱心でよろしい♪
でも太陽くんにそこはかとなく感じるSっ気ヽ(´▽`)/・・・私だけ?
Sさまレーダーがピコンピコンと反応してますが・・・(笑)
そうそう、全く関係ないんですが、ここに来る前に『あなたの理想の彼を診断します』ってヤツやりました!
結果「あなたにピッタリな彼は、超ドSなエグゼクティブな彼」
やっぱりね・・・Mなちこにはピッタリすぎるよ・・・(笑)

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-  2011, 02. 02 [Wed] 23:04

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甲斐  2011, 02. 02 [Wed] 23:33

勉強熱心な太陽くんでした

長い長い片想いの果てようやく願いがかなうわけですね
お互い本当の気持ちを伝えてはいけない相手として
大切にし過ぎて遠回りしました

太陽くん、残念ながら馨くんの初めてはもらえませんでしたが、
それでも、嫉妬や独占欲は押しかくして
寂しさを埋めてくれた相手として認めてしまう度量があるんですね、カッコいい

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kikyou  2011, 02. 02 [Wed] 23:39

ちこさま

こんばんは。

はい、太陽勉強熱心です(笑)何の勉強だ?

Mちこさまは、Sレーダーお持ちと( ..)φメモメモ

どうしても、北海道で、と思っていたのに、先走ってしまった10話を修正する為に
2話も余分に書いてしまいました^^;

あぁ明日は最終回に持って行けるのだろうか?

魔法かけられる前に頑張ります!!

コメントいつもありがとうございます。

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kikyou  2011, 02. 02 [Wed] 23:45

鍵コメ Yさま

こんばんは。Yさまと読んで宜しいでしょうか?

始めまして、ずっと読んで下さってありがとうございます^^

あぁ・・・そうか!
村の新着記事から入られたら一番下まで行くか、戻ってブログタイトルから入る事になってしまいますね。

気がつきませんで、教えて下さって有難う御座います。
今12話の話の最初に11話のリンク貼りました。
これだったら、大丈夫ですよね?

もし、数話分だったら、申し訳ないのですが「天使の箱庭」のブログタイトルから入って、
プロフィールの下の最新記事から入って下さいますか?

ま、1日2話更新はめったに無い事ですが・・^^

もし又不便な点があったら、言って下さいね。
良い方法を考えます(*^_^*)

今日はコメントありがとうございました。

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kikyou  2011, 02. 02 [Wed] 23:49

甲斐さま  勉強熱心な太陽くんでした

こんばんは。

ちょっと格好いいですよね?太陽^^

いい男じゃん!って感じで、そこを判って下さって嬉しいです。

明日最終話書けるかなぁ?
そろそろ予定が詰まって少々焦っています。
何せ、1周年まであと10日・・・

少しはお礼SS書きたいのに・・・
まだどの話にするか決まっていません^^;

間に合うように頑張りたいです(半泣)

コメントいつもありがとうございます。

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-  2011, 02. 03 [Thu] 17:32

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kikyou  2011, 02. 03 [Thu] 23:09

鍵コメ Yさま

こんばんは。

大丈夫そうですね^^良かったです。
私も本当に勉強になりました。

こちらこそ、これからも宜しくお願い致します。

わざわざコメントありがとうございました。

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