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この温もりを知ればいい・後編(観潮楼参加SS)

 08, 2011 01:21
昨夜から何も食べてないけど、食欲は無く珈琲だけを淹れた。
廉也はカップ片手にパソコンの電源を入れ、マンスリーマンションの検索を始めた。
なるべく早くに此処を出て行こう。
先ずはマンスリーマンションを借りて、それからゆっくり探せばいい。
普段は決断力に欠けると言われる廉也だが、こういう時の行動は早かった。
一刻も早く諒を自由にしてやりたかった。
今まで3年間一緒に暮らし、そして2年愛し合った諒へのせめてもの恩返しみたいなものだった。

言い訳にしていた一緒に暮らす事のメリットは、本当にあった。
一人暮らしするよりもはるかに節約出来た。
諒は料理も上手かった、将来喫茶店を開くのが夢だと語ってくれた事がある。
お洒落なカフェじゃなくて、ほっとするような、ちょっと古風な喫茶店がいいと。
それが諒に合っていると廉也も思っていた。
『古時計も欲しいな・・・大きなのが』夢を語る諒は普段の数倍格好良かった。
諒の拘りの豆で淹れた珈琲は美味しかった。
―――調合ちゃんと聞いておけば良かったな、そしたら何時でも諒を感じていられる。

一番安い1Kで6万くらいだ、通勤するには1時間ちょっと掛かるが、
それ以上は予算が厳しかった。
廉也は取扱店に電話を入れ、もし契約する場合の必要書類等を聞いて、
来週早々部屋を見に行く約束をして電話を切った。

『これでいい・・・』

1日の用事を済ますと廉也はカレーライスを作り始めた。
あまり料理の出来ない廉也が一番得意とし、そして諒が一番好きなメニューだった。
契約が取れたとか、部長に褒められたとか・・・良い事があった日に作る廉也のカレー。
そして一番つらい日に作る最後のカレーだ。
うんと美味しいのを作ろう、諒が一生忘れないようなのを・・・
中くらいの玉葱を丸々2個みじん切りにして、焦がさないようにゆっくり炒める。
そして何よりもカレーライスの日は必ず諒が優しく廉也を抱いてくれる。
『いい事があった日は、もっといい事しよう』照れたように笑う顔も見納めかもしれない。

部屋中にカレーの独特の香りが広がる頃、玄関のドアが開いた。
充満する香りに意外そうな顔を諒が見せた。
「ただいま・・・ごめん夕べは連絡しないで・・・」
「ううん、いいって諒だって付き合い色々あるだろうから・・それよりお腹空いてない?」
「この匂い嗅いだら我慢できるわけないだろ?」
甘い香水の残り香が、また一つ廉也を傷つける。

「先お風呂入れば?もう少し煮込みたいし・・」
「ああ、そうしようかな?」
何も聞こうとしない廉也に諒も何も話さない。

廉也は諒が風呂に入っている間に簡単なサラダを作り食卓の準備を整えた。
『最後の晩餐?にしてはちょっと寂しいかな?』
随分とぼうっとしてたのだろう、背後から「何かいい事あったんだ?」
と諒に声を掛けられ驚き振り向くとタオルで髪を拭いている諒が立っていた。
「う・うん・・ちょっとネ」特上の笑顔を返す廉也に不可解な顔をするが、
直ぐに「腹減った」と諒は雰囲気を変えた。

「やっぱ廉也の作るカレー最高だな」目を細めるその顔には満足の笑みが浮かんでいる。
「うん、ありがとう」
結局諒は2杯もお代わりをしたが、あまり食の進まない廉也に怪訝な顔を向ける。
「昼いっぱい食べちゃったから・・・」と言い訳をする廉也にそれ以上言う事はしなかった。

食後テレビを観ながら、二人とりとめも無い話をしながらも、
諒の外泊の事にはどちらも触れなかった。
「僕もお風呂入って来る」立ち上がる廉也に「肩までちゃんと浸かれよ」
といういつもと変わらない言葉を諒は掛けた。

廉也はゆっくりと風呂に浸かり、丁寧に体の手入れをした。
諒に『綺麗だ』と言われた体に隅々までに磨きをかけ、そして自分で解した。
いつでも諒を受け入れられるように・・・でももう求めて来ないかもしれない。
だが風呂から上がった廉也を待ち受けるように諒はベッドに連れて行った。

「今日の廉也、少し変だ」
「そ・そんな事ないよ・・・」
「俺が夕べ帰らなかった事何故聞かない?」
「別に・・・お互いに大人なんだから・・いちいち聞かないよ、それより諒・・」
そう言いながら廉也は自らパジャマのボタンを外して胸を肌蹴け諒を誘った。
こういうふうに積極的に誘う事など今まで無かった。

廉也の白い肌は風呂上りで火照り、いつもよりも艶かしく諒の目には映った。
最後だと言う気持ちが廉也に妖艶さと哀愁を漂わせていたのだろう。
「いっぱいして・・」
「煽るな加減出来なくなる・・」
廉也の色に染められた諒の声も心なしか上ずっているような気がした。

全てを脱ぎ捨てた廉也は自ら脚をМ字に開き、半ば勃ち上がったペニスに手を添えた。
「廉也・・・」ごくと喉を鳴らす諒に微笑みながら
「お願い直ぐ来て・・・もう大丈夫だから」
本当は2本の指で解したぐらいでは諒の物を受け入れるには厳しいのだけど
それでも・・・無理にでも刻んで欲しかった。
傷が残るくらい自分に諒の印を付けて欲しかった。

「廉也・・・」諒は視線を外さずに自分も服を脱ぎ捨てた。
こんな廉也は今までに見たことが無かった・・・
多分自分の外泊が廉也を追い詰めているのだろうとは思ったが
今はもう少し淫らな廉也を見てみたい気分だった。
それが、どんな結果を生んでしまうのか諒は考える余裕がないほど廉也に魅せられてしまっていた。

いきり立つ諒の中心にちらっと目をやり『良かった・・まだ感じてくれてて』
廉也はそんな事を考えながら、一方では早くそれが欲しくて仕方なかった。
初めて大胆に誘う自分の淫らさが更に自分を淫蕩にしてしまう。

大丈夫だと言うのに、諒は丁寧に指を使ってきた。
「凄い・・・廉也の中熱くて蕩けそうだ」
「はぁっ・・ぁぁ・・だからお願い・・早く挿れて・・」
「くそっ」普段より多めのローションを垂らし、自身にも塗り付けた。
その切っ先をひくひくと誘う廉也の秘所に押し付け、少し撫で回した後にぐぐっと押し込んだ。

「ああぁぁぁっ!」悲鳴のような廉也の声は諒の欲望に火を点ける。
止まる事なく一気に奥まで貫き根元まで挿入しきった所で諒は動きを止めた。
ねっとりと絡んでくる廉也の内壁の熱を感じそれだけで達してしまいそうだった。
荒い息を整えながら馴染んでくるのを待った。
諒がゆっくりと抜き差しを始めると堪えきれないような廉也の喘ぎ声が零れる。

「廉也・・・凄くいい」
「あぁっあぁぁ・・諒・・気持ちいい・・」

激しく求める廉也に戸惑いながらも一緒に昇りつめ一緒に吐き出す。
その夜それは何度も繰り返された。
『朝が来なければいい・・・』
そう思いながら何度目かの吐精の後廉也はとうとう意識を手放してしまった。
そして昨夜小夜子に振り回された諒もさすがに体力が尽き廉也に覆いかぶさるように眠りに落ちていった。

朝方諒の腕の重みで目覚めた廉也は、その腕にそっと唇をつけてから、浴室に向かった。
熱いシャワーは余韻も諒の吐き出した物も全部洗い流してくれる。
湯船に浸かり手足を伸ばすと、体が軋むような感じだった。
「あっ」太ももの内側や胸の辺りに鬱血痕を幾つも見つけた。
何時の間に付けられたのか全く覚えていない、どれだけ自分が乱れていたのだろう?
とひとり湯船の中で赤面してしまう。
「諒・・ありがとう、今まで愛してくれてありがとう」
指で胸についた痣をなぞりながら廉也はそう呟いた。

そうしているとバタンと勢いよく浴室の扉が開いた。
「あぁ風呂か・・・」安心したような諒の言葉に
「うん・・結構凄かったから」廉也は揶揄するように言い軽く諒を睨んだ。
「あ、ごめん・・・俺も寝ちゃった。俺も風呂入る」
元々全裸だった諒はそのまま浴室に入り込みシャワーを使い出した。
「僕先に出るよ、朝食食べるでしょ?」
トーストと珈琲くらいなら料理の苦手な廉也にも支度は出来る。

「ああ悪いな・・・」
諒の脇をすり抜けようとする廉也の腕が掴まれた。
「えっ?」
「廉也・・ごめん、いっぱい付いちゃったな、俺の印」
『俺の印・・・』「うんビックリ」おどけたように返事をして廉也は浴室を出た。

その後一緒に朝食を摂っている途中で諒が「俺午後から出掛けるから」と言う。
「うん、僕も出掛ける用事があるから」廉也もそう言った。
お互いに何処に出掛けるのか?
などとは聞かないのは一緒に暮らし始めた頃からの暗黙の約束事だった。
お互いに社会人なのだから、いちいち干渉はしない事が長く一緒に暮らす為の秘訣でもあった。
「6時頃には戻る予定だから」「うん」
だが廉也は戻る予定の時間を諒に告げる事はなかった。

1時頃に出かけた諒を見送ってから、廉也は必要最低限の荷物をバッグに詰めクローゼットに仕舞った。
そして身軽な格好で部屋を後にした。
廉也が電車で向かった先はここ1年間ひと月に一度は通った時計屋だった。
「おじさん、こんにちは」
「おお、連絡しようと思ってたんだ」
すっかり顔馴染みになった時計屋の店主は眼鏡をずらしながら廉也の顔を確認すると
安心したような笑顔を向けた。

「昨日な飛び込みで腕時計の電池交換に来た娘さんの連れが・・
あの時計をいたく気に入ったようでなぁ・・・」
そう言いながら店の奥に飾られたアンティークの柱時計に目をやった。
「えっ!それで?」
「大丈夫だ、値段の確認だけで又来るって言っておったから」
「良かった・・・これ僕今日買って帰ります」
「無理しなくてもいいんだぞ、本当に買うつもりがあるのなら予約済みの紙を貼っておくから」
店主の優しい言葉に礼を述べてから廉也は財布から時計の値段の札を取り出した。

7万円という金額はこれから金が掛かる廉也にとって結構痛手だったけど、
今買っておかないと絶対後悔するのは判っていたから惜しみなく金を払った。
「そうか・・?」と言いながら店主はその時計を外し最後の調整をするから待ってなさいと言った。
その間廉也は店主の指先をずっと眺めていた。

店主は振り子を外し柔らかい布で包んでくれた。
「時計の命だからなこれは、傷つけたりしたらダメだぞ」
「はい・・・ありがとうございます」
明治時代頃にアメリカで製造されたというアンティーク時計だった。
時計の周りに施された流線形の幾何学模様が温かくて一目惚れした物だった。
きっと諒の淹れる珈琲の香りにぴったりだと思った。
1年前に初めてこの時計を見た時から、いつか諒が店を開く時にプレゼントしようと思って毎月足を運んでいた。
ちょっと予定より早い展開だけど、諒の喜ぶ顔は見れないけれど・・・・

店主は廉也が持ちやすいように丁寧に梱包してくれた。
別布で包まれた振り子はコートのポケットに仕舞った。
「気をつけてな、調子悪くなったら直ぐに連絡するんだぞ、私が生きている間は永久保障付きだからな」
「ありがとうございます」
何かひとつやり遂げた感じがして、廉也は晴れ晴れとした顔で店主に挨拶を済ますと大きな箱を抱えて店を後にした。

一度部屋に戻り、諒がまだ帰ってない事を確認して外箱の梱包を解いた。
中には時計が納まるのに丁度良いサイズの箱がもうひとつ入っている。
その上に振り子の包みと短い手紙を置いて、それを諒の部屋のベッドの上に置いてきた。

「これでいい・・・」
あとは、諒が帰宅する前にこの部屋を出て行けばいい事だった。
名残惜しい気持ちに鞭を打って、廉也はボストンバッグを片手にドアの鍵を閉めた。
鍵は残りの荷物を取りに来るまで借りておこう・・・

まだ5時を過ぎたばかりなのに、外は夕闇に包まれていた。
明日有給を貰い、不動産やに行きその足で荷物を取りに来ればいい。
同じ会社で仕事をするのがつらければ転職しても良かった。
専務の娘と結婚すれば実績のある諒がどんどん出世して口も聞けない存在になるのも遠くはないかもしれないし・・・

廉也はそんな想いを胸に以前この部屋に住む前に〆の関係で数日泊まる所が無くて諒と一緒に3泊したビジネスホテルに向かった。
ここから始まったのだ・・・思い出のホテルだった。
諒と一緒に暮らせる嬉しさに幸せ一杯だったあの頃の思い出が詰まったホテルなのだ。
廉也は電話で予約を入れてから何か夕飯を食べようと思って、街を歩いた。

その頃廉也と入れ違いに部屋に戻った諒は、何となく違和感を感じていた。
何も変わっていないようで、何かがおかしい・・
何となくイヤな予感がして、部屋中の違和感を探し回った。
最初に気付いたのは洗面所の廉也の歯ブラシが無い事だった。
「廉也?!」
廉也の部屋に入ると、特別に変わった様子はないが何もかも整頓され過ぎた部屋に逆に違和感を覚えた。
あまりにも生活感を感じさせない部屋になっている。

そして最後に自分の部屋に行くとベッドの上に見慣れない箱が置いてあった。
一緒に添えてあった手紙を読んだ諒は「ふざけるな」と呻くような声を上げた。

諒へ

今までありがとう。僕はここを出て行きます。
会社にはちゃんと行くから心配しないで下さい。
明日からは普通の同僚として接してくれたら嬉しい。

いつか諒が新しい時を刻む時に使って下さい。

                        廉也

「廉也っ!!」
諒は白い布をポケットに捻じ込むと部屋を飛び出し廉也の行きそうな所を探した。
携帯に電話を掛けても繋がらない。
焦る心で走り回っても廉也を見つける事など出来ない。
「いったいどうして?」
夕べの廉也は確かに少し変だった、きっと自分の外泊が原因かもしれない。
出ていくくらいなら何故責めない、何故理由を聞かない?!
諒は知らなかった、小夜子と会っているのを廉也が知っていた事を。

「何処に行った?」もう2時間も探し回っていた。
仕事にはちゃんと行くというメモを思い出した。
「まさか?」
諒は3年前今のマンションに引っ越す前に廉也と3泊したホテルを思い出した。
会社に近いビジネスホテルを見つけそこから会社に通った。
楽しかった・・・

諒は急いで携帯のアドレス張からホテルの番号を探し電話を掛けた。
廉也の名前で予約が入っている事を知り胸を撫で下ろし、そしてホテルに向かった。
逸る気持ちでタクシーを飛ばしてもらった。
3年前と何も変わっていないホテルの前で諒はタクシーを降りた。

「廉也っ!!」
片手にボストンバッグを持った廉也が今ホテルに入ろうとしていた。
「廉也っ!行くなっ」諒は走りより廉也を後ろから抱き締めた。

「どうして此処が?・・いやっ離して、離して諒」

頭ではこの腕を振り解かなければならないと思っているのに

2011-1-6-ueki-2.jpg


「行くな廉也・・行くな」
「うっううっ・・諒先輩・・離して」
抗う言葉とは裏腹に、この心が・・・その腕に縋りついてしまう。
廉也の溢れる思いは嗚咽となりボロボロと零れ落ち諒の背広の袖までも濡らしている。

「廉也お前は何か誤解している」
「今は誤解でも・・・諒は普通の人生を歩いた方がいいから・・
今が・・今がいいチャンスなんだから・・」
自分がいなくなれば小夜子と結婚して普通の人生を歩いて行けるだろう。

苦しそうな顔で廉也がそう言ってきた。
「さ・・小夜子さんがいる・・・」
「やっぱりそうか・・・小夜子にはちゃんと話した、勿論お前の事も打ち明けたよ」
「え・・っ?どうしてそんな馬鹿な事・・」
「大丈夫だ彼女は聡明だ、俺が彼女の想いを受け止められないのも判ってくれた。
勿論口止めの代償に一晩飲みに付き合わされたけどな」

「廉也こっちを向いて・・」
「駄目だよ、諒はちゃんと真っ当な人生歩いて行かなくっちゃ・・」
「お前は俺に一人で新しい時を刻めって言うのか?」
そう言うと諒はポケットから布に包まれた物を取り出した。
「そ・それは・・・」
廉也の体から力が抜けた瞬間に諒は廉也の体の向きを変えて胸に抱き寄せた。

「どんないい時計だって、これがなきゃ動かないんだぞ、お前は俺に永遠に時を刻むなって言うのか?」
「違う・・違うよ諒、諒の・・・あっ!」
諒が包んである布を取り去り裸の振り子を真上に振り上げた。
「何してるのっ!?」
「お前が俺の元に戻らないっていうなら、今すぐにこれを地面に叩きつけて俺の時を永遠に止めるだけさ」
「諒・・諒の馬鹿っ」

「今日、店の仮契約を済ませて来た。半年くらいかけてゆっくり準備をして夏には会社も辞めるつもりだ・・・俺と一緒にあの古時計の似合う店を作ってくれないか?」
「え・・っ僕でいいの・・僕で?」意外な展開に廉也は戸惑いながら諒の顔を正面から見上げた。
「お前しかいない、お前じゃなきゃ駄目なんだ」
「諒・・本当に?」
「廉也・・いい加減手がだるいんだけど、どうする?」
「・・・その手を下ろして僕をもっと強く抱き締めて」
諒の胸に改めて顔を埋めた廉也はその温かさにまた新たな涙が溢れ出した。

「諒・・あったかい・・」
「ああ、お前だけだから俺の胸の温もりを知ってるのはお前だけだから・・」
廉也は諒から振り子を受け取るとまた布に包み直し頬を寄せバッグに仕舞った。
諒と一緒に新しい時を刻む大事な振り子。
右に揺れ、左に揺れながら時を刻む。
時には調子が悪くて動かない日もあるかもしれない、
その時はどちらかがネジを巻けばいい。



――――あの日から半年後

『pendulum』と言う名のアンティークな雰囲気の喫茶店が開店した。

「お疲れ様」「ああお疲れ」そう言いながらカウンター越しにキスを交わす。

古い時計が10時を奏でる頃、それが合図のように二人は唇を離し
「邪魔したな?」って顔をしながら、そっと時計を睨む。
この時計は、これからもふたりの幸せな時を刻んでくれるのであろう。







零時には更新出来る予定でしたが、思った以上に長くなり・・・
今まで最長の1話7000文字超えです。
さすがに長かった・・・

半分に分けようかとも思いましたが、諒も一気に行ったので私も!(笑)スミマセン下品で^^;


途中で飽きてしまわれたかもしれませんね(笑)
すみません。
そして最後まで読んで下さり、有難う御座います。


今回使わせていただいたイラストは「UEKI-YA!」さまの「君だけが・・・」です。
今回のイラストだけでは無く、今まで拝見させていただいた植木屋さまの
数々のイラストからいつも感じていた『温もり』を今回のお話で
表現できたらいいなって思っていました。

イラストを貸して下さった植木屋さまには心から感謝致します。

読み終えた後に口元が緩む・・・度々言っていますが、これが私の小説の目標なんです。

最後の一文字まで読んで下さり本当にありがとうございました!



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1日掛かりっきりになってしまい、コメントのお返事が遅くなっております。
すみません、少し休憩したら、お返事入れていきます。
毎度毎度、亀レスで申し訳ございません^^;


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COMMENT - 28

-  2011, 01. 08 [Sat] 02:00

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jun  2011, 01. 08 [Sat] 09:29

新年明けましておめでとうございます。
今年初めて読みに来て前・後編合わせて一気に読みました。
諒と廉也、ラブラブだからこその反対行動なんですね。
でも廉也の気持ち切ないですね。
キキョウさん、僕に廉也(のような恋人)くださーい。

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みー  2011, 01. 08 [Sat] 14:30

可愛くてうるうるしちゃいました。
これからも楽しみにしていますー

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柚子季 杏  2011, 01. 08 [Sat] 15:27

はぁ~~~読んでしまった……。
読んだら絶対自分の書けなくなる……と思いつつ、我慢出来ませんでしたよーー!!!!
やっぱり思ったとおりに……゜+.゜.(⊃Д`*)゜+.゜
自分、どうしよう(苦笑)

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けいったん  2011, 01. 08 [Sat] 17:47

「pendulum」

素敵な名前の喫茶店ですね。思わず 意味を調べちゃいました!

”振り子”のように 揺れ動いていた廉也の心も 諒の揺るぎ無い想いに しっかりと導かれて 幸せな日々を 送ってるようで ホッ(*´0`*)
こんな素敵な喫茶店が 近くにあったらなぁ~。゚(゚´ω`゚)゚。...byebye☆

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梨沙  2011, 01. 08 [Sat] 18:43

(T-T) ウルウル

もう 涙が… もちろん嬉し涙です(^_-)-☆
諒も きちんと将来を考えてたんですね!! 喫茶店開く予定だったなんて(^.^) でも 結構思い切った行動ですね!
お互いに話し合うことは大事ですね 一歩間違えば大きなすれ違いを起こすところですから( ̄ー ̄; ヒヤリ
幸せな2人を見られて本当に良かったです(☆Д☆)キラリーン♪

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tukiyo  2011, 01. 08 [Sat] 20:17

はぁぁぁ

健気なぁ~~~廉也~。
こういう子に弱い私です。
と~っても好きぃこのお話。
kikyouさんありがとうございます~。ええもん読んだぁ。

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kikyou  2011, 01. 08 [Sat] 22:08

Re: 7000字!

鍵コメ さま

こんばんは。
エチシーンをだいぶ省略しましたから(笑)
それでも短くしたくらいです。

相変わらず笑える誤字・・・ありがとうございます。
訛ってしまいました(つ∀`*)っ))⌒☆きゃはは

コメントもありがとうございます。
嬉しいです。

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kikyou  2011, 01. 08 [Sat] 22:10

junさま

こんばんは。

こちらこそ今年も宜しくお願い致します。

廉也・・・好きだからこそ身を引く
ワンパターンだとは思ったのですが、切ない話好きなので^^

お、廉也のようなタイプが好みですか!
本当にこんな可愛い子いないでしょうかね?
こちらこそ紹介してほしいです。
直ぐに、インタビューに行きます。

今年は素敵な恋人を作って下さいネ。

コメントありがとうございました。

Edit | Reply | 

kikyou  2011, 01. 08 [Sat] 22:12

みーさま

こんばんは。

読んで下さってありがとうございます。

そして楽しみ、って言ってもらえるのが何よりも嬉しいです。

これからも書いて行きますので、読んで下さいね。

コメントありがとうございました*:.。☆..。.(´∀`人)

Edit | Reply | 

kikyou  2011, 01. 08 [Sat] 22:15

柚子季さま

こんばんは。

おおっ!杏ちゃまも予定されてる!
楽しみですねぇ。
良かった・・・先で(笑)

杏ちゃまの視点での話も是非読ませて下さいネ。

私は実は植木屋さまとは初面識でして^^
そして以前杏ちゃまの所で間に入ってもらって会話したのが最初なの
その節はお世話になりました(*^_^*)

読んで下さってありがとうございます。
そして杏ちゃまの話も楽しみにしています。

コメントありがとうございました。

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kikyou  2011, 01. 08 [Sat] 22:18

Re: 「pendulum」


けいったんさま

こんばんは。

喫茶店の名前、話の流れで意外に早く決まりました。
実は正確な発音はわからないんですが(゚ω゚;)。o○(ぇ!?)
二人の時を刻む大事な振り子・・・

こんな店があったら私も毎日通いますとも!
その時はご一緒にいかがですか?(笑)

コメントありがとうございました。

Edit | Reply | 

kikyou  2011, 01. 08 [Sat] 22:21

Re: (T-T) ウルウル


梨沙さま

こんばんは。

良かった嬉し涙で^^

途中色々あっても、最後には微笑んで欲しいです。
嬉し涙最高です!ありがとうございます。

長い前後編になってしまいましたが、
読んで下さってありがとうございました。

コメントありがとうございます*:.。☆..。.(´∀`人)

Edit | Reply | 

kikyou  2011, 01. 08 [Sat] 22:23

Re: はぁぁぁ


tukiyoさま


こんばんは。
こういう話好きと言ってもらえてほっとしました。

読み終わった後に「良かった」と思ってもらえるのが本当に
嬉しいし、書いてて幸せです。

こちらこそ、読んでいただきありがとうございました。
これからも頑張りますネ。

いつも温かいコメントありがとうございます。

Edit | Reply | 

びび  2011, 01. 09 [Sun] 00:42

はぁー、良かった、良かった。

二人の喫茶店、行ってみたいです。
kikyou様の他の子達を集わせてみたい。
イケメン店主に、こっちもイケメン揃いのお客達。
あっちもこっちもイチャイチャ。

うーん、眼福。 ムフフッ(//∇//)

ホコッと温かいお話ありがとうございました。

Edit | Reply | 

-  2011, 01. 09 [Sun] 02:45

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-  2011, 01. 09 [Sun] 11:28

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-  2011, 01. 09 [Sun] 13:50

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せつな  2011, 01. 09 [Sun] 16:52

夜の間に二人が出会えるのか途中はらはらしながら拝読させて頂きましたが、最後の涙がほこりと胸に落ちました。素敵なお二人のこの先も知りたいような気もします、、、どきどき。

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kikyou  2011, 01. 09 [Sun] 19:23

びびさま

こんばんは。

「あー良かった」という言葉に全ての思いを感じました。

安心して、そして温かい気持ちになって下さり嬉しいです。
最後まで読んで下さってありがとうございます。

何だかこの店の中から幾つかの話が生まれそうです^^

そのうち書けたらいいなと思います。

コメントありがとうございました(*^_^*)

Edit | Reply | 

kikyou  2011, 01. 09 [Sun] 19:30

後編にもコメを・・・

こんばんは。

後編にもコメント頂きありがとうございました。
そして書き手冥利に尽きるお言葉本当に嬉しいです。
パワー漲ります!!

最後のお客が見送り、外の灯りをおとした後
充実した1日を振り返る時間がふたりにとって一番幸せな時間かと・・・
そして感謝と愛を込めてのキス(u_u*)ホ゜ッ 

リコメしながらも自分が凄く幸せな気分になりますネ♪♪

おおー!
おおー!!

あっちもこっちもおおーです(笑)

色々ありがとうございます。

こちらこそ読んで下さりありがとうございました!

コメント凄く嬉しいです。

Edit | Reply | 

kikyou  2011, 01. 09 [Sun] 19:50

鍵コメ Lさま

昨日はお知らせありがとうございました(^・^)

もう一度のもう一度読んで下さったのですかっ!
ありがとうございます。
長文で読みにくいかもしれませんが・・・ありがとうございます。

そして深く読み取って下さって、嬉しいです。

ペンデュラム おお、発音しても格好いいですね。
本当にこういう店あってほしいです!
時を刻む大事な物ですよね。

何だか我ながら、いい流れで書けてるじゃん!って思ってしまいました。

本当に皆様のコメント嬉しいですね。


あ、廉也はデザートかぁ・・・大丈夫かな?(笑)
きっといっぱい試作して、諒にダメ出しされてそうです。
それもきっと微笑ましいような気がします。

コメントありがとうございました。
嬉しかったです!

Edit | Reply | 

kikyou  2011, 01. 09 [Sun] 19:55

Re: 時の流れに

鍵コメ miさま

こんばんは。
こちらこそ宜しくお願い致します。

何だかまた続編を読んでいるような素敵なお言葉。
自分の書いた物が3割増し素敵に思えてしまいます(笑)

アンティーク時計、素人では難しい面もありますよね。
でも廉也は大丈夫!
時計屋の店主が永久保証してくれてますから(笑)

でもだからこそ、大事に時を刻んでいって欲しいですよね。
ふたりで歩く未来も幸せを大事に育てて欲しいです。

こちらこそ読んで下さってありがとうございます。
そして素敵なコメントもありがとうございました。

Edit | Reply | 

kikyou  2011, 01. 09 [Sun] 20:01

せつなさま

こんばんは。

うわっ!コメントありがとうございます☆:*・゚(●´∀`●)ホェ:*・゚

廉也と諒の幸せを喜んで下さりありがとうございます。

人を愛する事の幸せを感じて下さったら嬉しいです。
やっぱ最後はハピエンが良いですね。

書き手、そして読んで下さる方が最後に涙を零しても微笑んで下さるのが
一番好きです。

読んで下さってありがとうございます。
コメントも嬉しいです!

今後も宜しくお願い致します。

Edit | Reply | 

紫猫  2011, 01. 10 [Mon] 17:30

(*´∇`*)ホッ 読み終えたときの顔ですw
二人の喫茶店行ってみたいなぁ・・・心が温まりそうですねw

途中、どうなってしまうかと思いましたが、ちゃんと誤解が解けたので良かったです^^
やっぱり、幸せそうな二人を見たいですから!!

Edit | Reply | 

此花咲耶  2011, 01. 10 [Mon] 21:04

kikyouさま

「・・・いつか諒が新しい時を刻む時に使って下さい。」

この手紙を読んだ時の、心の叫びが聞こえたような気がしました。
廉也のいない、自分の世界で流れる時間はきっと色もなく、あせたセピア色の思い出を追うだけになってしまいそうです。
時計の振り子を大切に仕舞う所・・・君が相手にとっては振り子なんだよ。君がいないと諒くんは、時を刻むのを忘れるのに・・・と悲しかったです。
この喫茶店を訪れる人たちが、二人に癒されて勇気をもらって、時計を見つめる。いくつもの新しい物語が生まれそうです。


書いて~!

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kikyou  2011, 01. 10 [Mon] 21:59

紫猫 さま

(*´∇`*)ホッ

ありがとうございます。
可愛い顔文字
えへへ、色までつけた^^

私も行ってみたい!!
美味しい珈琲に雰囲気ある店内。
素敵な時間が過ごせそうです。
あぁ・・・・相手が・・・^^;

コメントありがとうございました。
私も幸せです(●^o^●)

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kikyou  2011, 01. 10 [Mon] 22:22

此花さま

こんばんは。

途中すれ違いもありましたが、納まる所に納まってくれました。
植木屋さんのイラストのセピアカラー大好きなんです。
今回は古時計という小道具がぴったりきまして、
うまく絡んだ話が書けたような気がします。

うん、この店を舞台に何か書けたらなぁって思っています^^

読んで下さってありがとうございます。
此花さんの番外も楽しみにしております。
コメントありがとうございました。

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