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愛しい人へ 20(R18)

 17, 2010 10:30
性的描写があります(DVD鑑賞、自慰)
苦手な方はスルーでお願いします!



麗は美味しい中華料理をご馳走になって部屋へと戻って来た。

「俺は付き合いがあるから少し出てくるけど、これ見ておいて」
と杉浦に大量のDVDを渡された。
表紙には訳の判らない記号とナンバーが印字されただけのDVDを。

「自分の部屋のパソコンで見ろ、ああテッシュも用意しておいた方がいいんじゃないか?」
意味不明な事を言われたが、訳の判らないまま頷く麗にニヤッと口角を上げ杉浦は出て行った。

麗は机の上のパソコンを立ち上げ、DVDをセットした。
暫くして麗の目は驚きで見開かれた。
そこに映し出されたのは男女の絡みのシーンだった。
若い女が豊満な胸をゴツイ男の手に鷲掴みにされていた。

麗はその場から動けなかった。
すると画面はその若い女の腰の間に顔を埋めた男が映し出された。
女は歓喜の声を上げ喘いでいる。
このDVDは?何かの間違いかと思って慌てて停止ボタンを押した。

麗の指は小刻みに震えていた。
気を取り直して、違うDVDを再生してみる。
そこには、赤い縄で縛り上げられ、同じように喘ぐ女が映っていた。
麗は泣きたいような気分になり、又停止した。

布団を頭から被り、今見た事を忘れようと努力した。
胸がドキドキしたが、体は何の反応も示していない。
「やだ・・あんなの・・」
もしかして、全部がああいう映像だけなのだろうか?
杉浦が言っていた「おかず」ってこういう事?

迷った挙句これでお終いにしようと、もう1枚のDVDをセットした。
再生すると、そこに映し出されたのは
少し小振りの尻だった・・・
何か今見た2枚とは違う感じがして、そのまま再生しておいた。

尻の穴まで見えるようなアングルに息を呑んだ。
そしてそこに口を付けているのは筋肉質な男だった。
喘ぎ声が聞こえた・・・・
それはどう聞いても、さっきまで聞こえて来た女性のかん高い声では無かった。

その筋肉質な男は何かクリームのような物を手に付け
そしてその小さな穴に指を入れていたのだ。
「!」麗は一瞬自分に起きた出来事のように息が止まった。
組み敷かれているもう一人の顔がクローズアップされた。
そこには20歳少し過ぎたくらいの若い男の顔があった。

「何これ!」思わず声に出てしまい、慌てて口を手で塞ぐ。
停めなくっちゃ・・・そう思っても画面に目が釘付けになって体が動かない。
その青年は背中を弓のように仰け反り甘い声を出していた。
筋肉質な男の指は何時の間にか増やされ3本挿入されていたのだ。

「ごくっ」自分が唾液を飲む音が部屋に響いているようだった。
目を逸らしたいけど、逸らせない・・・
そのマッチョな男は自分の逞しく育ったモノをその青年の後ろに突き立ていた。
ぐぐーっと狭い中に押し入れる様子が良く判る。
青年の「ああぁぁぁあ・・・・」という悲鳴とも嬌声ともつかぬ声が耳に届き
麗の胸は激しく高鳴った・・・

そして自分の体が熱くなっているのに気づいた。
自然と手が下半身に伸びる。
心の何処かで「やめろ」と言う声が聞こえたような気がするが
もう感情のコントロールが出来ない。

麗の手は、その青年の喘ぎと肉のぶつかる音を聞きながら
その音に合わせるよに激しく動いた。
「うっ!」気が付くと、自分の太股を白い液で汚していた。

体がビクンビクンと震えている。
動悸も早く、呼吸も苦しい・・・・
テッシュで自分の腿と性器を拭きながら
さっきの自分は一体何だったんだ?と思うと何か空しくなってきた。

そして自分が女体ではなく男同士の絡みに反応した事に嫌悪した。
僕の心と体は一体どうしたんだ・・・・
麗は使ったテッシュをトイレに行って流した。
杉浦に知られたくなかった。
こんな恥ずかしい自分を・・・・

『僕は異常なのかもしれない・・・』

こういう映像があるのだから、嗜好の範囲内だという事に麗は気づかなかった。



その頃、杉浦はさっきDVDを購入した付き合いでソープに来ていた。
無修正のDVDの違法販売はヤクザのシノギのひとつでもあった。
DVDを持って来た若い衆に「たまには店に顔出して下さいって若頭が」と言われ
これも付き合いのうちだと思って「後で顔出すって言っといてくれ」と答えた結果だ。

「社長、ご無沙汰ですねぇ、若い綺麗な子入りましたから付けますんで」と支配人に言われ
特定の女を作らず、金払いの良い杉浦に付きたがる女はこの店にも大勢いた。

部屋に通され待っていると
「いらっしゃいませぇ・・・礼でーす」と若い女が入って来た。
「れい?」
「はーい、女優の高○礼子さんと同じ、お礼の礼でーす」
何でもかんでも言葉を伸ばせば可愛いと思っている今どきの女だった。




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