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永遠の誓い 8<R18>

 12, 2010 00:00
<R18>です。
苦手な方はスルーして下さいね。




仁科は永遠の両足を大きく広げ、その間に身を置いた。
内腿の感触に酔いしれながら、何度も手を上下に動かす。
そして手を伸ばし、小さな粒を指の腹で転がす。
勿論それだけで我慢できる筈もなく、そっとその粒を口に含んだ。
何度も舌で転がし、吸い上げる。
「あぁ何て可愛いんだ永遠・・・僕だけの永遠」

自分の唾液でてらてらと輝く粒を眺め満足したかのように
その唇を下に這わせ、永遠の腹を舐める。
臍の周りも丹念に唇を這わせ、そして眠る永遠のペニスを唇で柔らかく包んだ。
そして口腔に呑み込む。

先端の穴に舌先を突き刺した時「んんん・・・」永遠の小さな喘ぎが聞こえ
嬉しくなりもう一度同じ事を繰り返した。
「え・・っ、何・・・えっ?」
頭上で永遠の惚けた声が聞こえ、顔を上げた。
まだ状況が飲み込めないでいる永遠に、仁科は抑揚のない声で言った。
「声を上げたら、噛み切るよ」と。

「やっ・・何?止めて・・・」脅かされた永遠は大きな声を出せずに・・
いや出そうとしても萎縮した体と喉からは大きな声など出ては来なかった。
「永遠好きだよ、ずっと好きだった。だから僕のものになってくれるね?」
固まったままの永遠は信じられない光景と言葉にただ首を横に振り続けた。

「今気持ち良くしてあげるから、大人しく待ってて」
「いやだっ!止めて・・・お兄ちゃん止めてっ!」
自分がどうして仁科の事をお兄ちゃんって呼んでしまったのか永遠にはまだ判らなかった。
自然とそういう単語が出てきたのだ。

「あ・・・っ」前にもこんな事があった気がする。
まだ薬が抜け切らない朦朧とする思考は永遠を過去へと懸命に導く。



南棟に着くと玄関の扉には施錠がしてあった。
「くそっ」まだ10時前だ、施錠されるには少し早い。
その違和感に瞬の焦り扉を叩こうとした。
だがその腕は岡野によって止められ、「先輩に電話入れるから待て」と言われた。
岡野はポケットから携帯を取り出し開いた。
陸上部に在籍している先輩がまだ退寮しないで残っているはずだと言いながら。

なかなか出ない電話の相手に瞬はジリジリと苛立った目でじっとその携帯を睨んでいる。
「おかしいな・・・」
そう言うと岡野は一度電話を切りもう一度掛けた。
今度は5回ほどコールした時点で相手が電話に出た。
「おお岡野か、悪いな今シャワーから出た所だ」
「先輩、ちょっとここの寮にいる浅見って奴に急用なんですが、玄関が閉まってるんです」
「そうか?もうそんな時間か?」
のんびりと答える先輩に向かって
「すみません、直ぐ開けて貰えませんかっ?」
岡野の声の様子が伝わったのか、「判った待ってろ」と電話が切れた。

ほんの1分ほどの時間が凄く長く感じられ、瞬は扉が開いた瞬間に寮に飛び込んだ。
小走りに永遠の部屋を目指す瞬の背後で、岡野が先輩に礼を言ってる声が聞こえたが、今の瞬にはそれどころでは無かった。

ドンドン!部屋をノックするが応答が無い。
「永遠、居ないのか?」ノブを回してみたら鍵は掛かってはいなかった。
瞬が部屋に入ると岡野も陸上部の先輩も部屋の前に辿り着いた。

「瞬、浅見はいないのか?」
勉強机の前にも、ベッドの中にも居ない。
浴室を覗き、トイレもノックしてから開けてみたが、永遠は何処にも居なかった。

「寮長はまだ居るから、聞いてみよう」先輩の言葉に瞬の眉が上がった。
「仁科寮長はまだ退寮してなかった?」
瞬は永遠の部屋に訪れた時に何度か会った仁科の永遠を見る目を思い出した。
「仁科の部屋だ!何号室?」もうそこしか考えられなかった。
「305号室だ・・何でそんなに慌てる、最後だからって話してるんじゃないか?」
のんびりした先輩の言葉を遮るように、「永遠が危ない」瞬の目は確信を持ち、そして怒りにつり上がっていた。

瞬たちが階段を駆け上がろうとしたその時、かすかに上の階から悲鳴が聞こえた。
その声に瞬の体からは沸点に達した黒いオーラが後ろに続く岡野には見えた気がした。
一気に階段を駆け上がる瞬の後を岡野と先輩は息を詰めて追いかけた。

仁科の部屋の前に辿り着いた3人の耳にはっきり聞こえた。
「いやーっ!止めて、お兄ちゃん止めてっ!!」永遠の声に瞬が扉に体当たりする。
「とわーーっ!!」

「瞬・・・?」扉に体当たりするような音と共に瞬の声が聞こえた気がした。
「しゅーーん!助けてぇー!」
予想しなかった瞬の登場に仁科は慌てず、「大丈夫ですよ、誰にも邪魔は出来ないですから」と言った。
永遠が首を擡げてドアの方を見ると、ドアから壁にまでびっしりと家具が置かれ簡単には開けられないようになっていた。
永遠が寝ている間に全ての家具を集め入り口からの侵入を阻んでいたのだ。

「さあ外の騒音は気にしないで、僕を受け入れて」
余裕のある仁科の言葉に永遠は血の気が引いていった。
逃げようにも両手は縛られた状態のままだ、体も仁科がのしかかっている。
「いやっ、お願い止めて・・・」
そんな永遠の懇願など無視して膝裏を抱え上げた。
「永遠可愛い、あの頃のままだ」

永遠は腿が胸に着くほどに体を押し曲げられ、仁科の目の前に普段人に見られる事のない箇所を晒けだした。
舌の根の合わない程に体は震え、呼吸も苦しくなって来た。
仁科の舌が永遠の蕾を舐め上げた時にその悪寒と嫌悪感に打ち震えていた永遠からまた大きな悲鳴が上がった。

ガッシャーーン!!
永遠の悲鳴と同時に3階にある仁科の部屋の窓が人の足で蹴割られた。
「とわーっ!」その侵入者の声が瞬の声だと判って、永遠は安心したように意識を手放した。




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COMMENT - 10

-  2010, 12. 12 [Sun] 00:46

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-  2010, 12. 12 [Sun] 02:19

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kikyou  2010, 12. 12 [Sun] 02:36

鍵コメ Cさま

こんばんは。

せっかく鍵を壊すつもりだったのに^^;

瞬が破壊したのは窓ガラス、屋上からの救出です。
ちょっとカッコいい瞬も見せてやらねば♪♪

でもここからが大変です。
さて、どうやって永遠が立ち直れるか・・・・
まだ未定なんです^^;

コメントありがとうございました。

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kikyou  2010, 12. 12 [Sun] 02:43

Re: 壊れちゃわないかな

鍵コメ NKさま

こんばんは。

NKさんの心配は大当たりです。
瞬は止まりません^^;(ここは確定です)
私も気が済みません。

あ、まだ予定なんですが(書いてないので^^;)
永遠の心の行く先がまだ未定で、書き進められないんですよぉ。

キリ番、昨日今日あたりだったので、コメ欄開けてお待ちしていたけど
申告が無いみたいです
日付が変わった時にはまだ30くらい余裕があったのですが、30分に見た時には大分過ぎてしまってました。

0時には多くのブロガーさまが更新されるから、移動が早いんですよね^^

明日まで待ってみます~でも狙ってて下さってありがとうございました(●^o^●)

コメントありがとうございました。


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jun  2010, 12. 12 [Sun] 05:30

おはようございます。
永遠、危機一髪で瞬が飛び込んできた。
永遠の処男(?)は守られて良かったです。
でも、永遠は2年前の記憶と一つになって
また心に深手を負うことになってしまった。
この傷、治せるのは瞬だけですよね。
でも時間かかるんだろうなあ。

昨日仁科の名前間違えてました。すみません。

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けいったん  2010, 12. 12 [Sun] 16:38

ペンペンから ナデナデだよ~

よく間に合ったねー。(´0`)ホッ
「エライ、エライ。いい男だぁ~♪」と 頭をナデナデですぅ。
私が 贅肉ブルブル躍らせて 走っても きっと間に合わなかったしねー(*・・*)エヘッ

でも 永遠の体は守られたけど、心が・・・
(iioii)...心配だぁ...byebye☆

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-  2010, 12. 13 [Mon] 09:57

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kikyou  2010, 12. 13 [Mon] 14:57

junさま

こんにちは。

格好良く窓を割って瞬が登場しました^^

永遠が意識を取り戻した時が問題ですね。
取り戻すのは意識と記憶・・

あとは永遠がそれを受け入れれるか・・
瞬の大切に思っていた思いが報われるといいんですが。

名前・・・大丈夫です。
でも何処から出てきた名前だろう?って思いました(笑)

コメントありがとうございました。

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kikyou  2010, 12. 13 [Mon] 14:59

けいったんさま

ナデナデしてくれてありがとう♪♪

ヒーロー登場なのですが、永遠はまた意識を手放してしまいました^^;
目覚めた時にどうなるかが問題です。

おっしゃる通り体は守られましたが・・・
さて(笑)

コメントありがとうございました。
おそくなりました!

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kikyou  2010, 12. 13 [Mon] 15:09

鍵コメ Sさま

こんにちは。

読んで下さったのですか!本当に恥ずかしいくらいの文で・・恐縮です。
目から鱗状態の今の私なんです。
崇拝するブロガーさまが一人増えて凄く嬉しいんです。
まだ媚薬が抜け切れない状態です。


「永遠の美学」「瞬間の欲望」というある物から名前は決めました。
それと同時に頂いた背中合わせのイラスト。

傷ついた永遠の心をどういうふうに瞬が癒していけるか・・・が現在の課題でして・・
プロットを立てない難しさを毎回痛感するのですが、
立てても立てなくても難しいですよね、話を書いて行くって事は。

いつかSさまのような、しっとりと心に響くものを書いて行きたいです。
わざわざコメント残して下さって本当にありがとうございました。

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