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お菓子な気持ち 3

 05, 2011 00:00
「うっ、真琴さん止めて下さい」
「どうして?比嘉さんのここはちゃんと反応しているみたいだけど?」
「それは……男なら仕方ない事です。」
「じゃあ問題ないでしょう?もう邪魔しないでよね」

「うっ……」
 比嘉は真琴の巧みな舌使いにこれ以上抵抗する事を止めた。どうせ自分もあと何回かは真琴の処理をしなくてはならない身だ、一度くらいはやってもらっても罰は当たらないだろうと開き直った。

 それにしても真琴の上手さにかなりの経験を感じた。
「真琴さん、上手いですね」
 だが真琴は返事はせずに、その代わりに比嘉のペニスの先をちゅーっと吸い上げた。
「あうっ」
 昨日セフレを会い損なったって事は比嘉も溜まっているという事だ。こんな巧みな舌使いをされたら、そう長く持ちそうにない。
 だが昨夜真琴に早いと言った手前、早々に達してしまう訳には行かなかった。

 自分でも双球がせり上がり、もうビクビクと射精の準備をしているのが分かった。
「真琴さん……もう……」
 だが真琴は相変わらず潜ったままで、舌も手も離そうとしなかった。
 比嘉はこのまま真琴の口の中に吐き出す事だけは避けたかった。
「うっあぁっ!もう出るから……真琴さん……」

 結局比嘉は真琴の口淫の上手さに負けて、昨夜のお返しのように真琴の口腔に吐精してしまった。
「あぁやっぱり生っていいね」
 全てを飲み干した真琴が、満足そうな顔をして布団の中から這い出て来た。
「真琴さん……あなたって方は、いったい何を考えているのですか?」
 吐精してしまった手前あまり強い事は言えないが、それでも比嘉は言わずにはいられなかった。
「ええ?気持ち良かったでしょう?だったら文句言わないで」
 ピシャリと真琴に言いくるめられ比嘉もこれ以上は言葉を呑み込んだ。

「それに時差ボケがまだ治らないから、早く目覚めて退屈だったんだもん」
「退屈だからって言って人のナニを咥えるんですか!?」
「うふふふ……比嘉さんのって大きいね、顎痛くなっちゃった」
「無理してあんな事なんかするからですよ」
「比嘉ぁ~ねぇ、本当にあんなのがアナルに入るのかな?」
「人間の躰なんて融通利くように出来ているものです」
「ふーん?比嘉は挿れる側?」
「勿論です。あ…………」
 つい真琴のテンポのいい会話に答えなくてもいい事まで答えてしまって、比嘉は内心舌打ちをした。そしていつの間にか「比嘉」と呼び捨てされている事さえも気づかない比嘉であった。

 比嘉が何か言おうとするのを遮るように真琴は空腹を訴えた。比嘉も話をぶり返すのもどうかと思ったので、真琴の食べたい物を聞きルームサービスを頼んだ。真琴のペースに乗せられてばかりで全く普段の自分が出せない比嘉は、気持ちを切り替えるべくシャワーを浴びにベッドを降りた。

「比嘉、僕もシャワー」
「ではお先にどうぞ、私はシャワーブースの方を使いますので。お湯を溜めますか?」
 バスタブの付いている方を真琴に使わせ、自分はシャワーのみで済まそうと比嘉は考えたが「一緒に入って背中流してくれないの?」などと子供みたいな事を言われてしまい、又頭を抱えたくなった。

「トムにも背中流してもらっていたのですか?」
「そうだよ」
 そう言ってにっこり微笑む真琴を見て、本当に処女かと疑いの目を向けてしまった。
 だが勘がいいのか真琴は「僕は処女だよ」と比嘉の心を読んだように答えた。


 結局比嘉は今同じ浴室で真琴の背中を流している。
(どうして俺がこんな事まで……)と思わない訳ではないが、真っ白な肌理の細かい肌に触れるのは正直気持ちが良かった。
「トムというのは白人ですか?」
「そうだよ、23歳で僕よりも1歳年下だ。でもいつでも僕の事を子供扱いしてたけどね」
 日本人は実年齢よりもだいぶ若く見られる上に、同じ日本人から見てもこんなに幼いのだから白人から見たら真琴などは中学生の域だろうと比嘉は納得した。
「で、トムもゲイですか?」
「うん、ちゃんと恋人いるよ」
 恋人のいる男に背中を洗わせたり、フェラさせたりしていたのか!と内心驚いていると「僕に触れた後って恋人と燃えるんだって」と言ってのけた真琴に(それは中途半端な奉仕のせいじゃ?)などと突っ込まないでおいた。

「脚を洗いますから立って下さい」比嘉に言われ真琴は素直に立ち上がった。
 真琴の白い小振りの尻たぶをくるくる円を描くように洗い、太腿の内側に手を滑らせた。
「不安定ですので、もう少し脚を開いてもらえますか?」
「う・うん……」
 また真琴は素直に歩幅を拡げるが、少し様子が変だった。比嘉は内腿から膝裏脹脛とスポンジを滑らせ真琴の前に回った。前に回ると真琴の中心が半分ほど勃ち上がっていた。

「おやまだ足りませんでしたか?」
「だって……比嘉の洗い方が厭らしいんだもん……」
「いかがしましょう?」
 半分諦めたように比嘉が聞くと「舐めて……」と真琴が腰を突き出した。
(やっぱり……)

 今更拒むのも時間の無駄のような気がして、比嘉はぱくっと真琴のペニスを咥えた。
「あぁぁん……」
 待ち構えていたような真琴のペニスは、直ぐに硬さを持ち始め先走りの蜜をしたためた。
 比嘉は泡の付いた手で、真琴の双球を揉み解すと小さく呻いた真琴の手が比嘉の肩を掴んだ。比嘉はちょっとした悪戯心を起し、その手をつっと奥に滑らせた。

「やぁぁん、だめぇそこは……」
「ここも洗わないと駄目でしょう?」
 一度口からペニスを引き抜き比嘉はそう説明した。
「あぁぁん」
 慣れない行為に気持ち悪いのかいいのか?真琴は逃げるように腰を振った。

 真琴はこんな生活をしていたが本当にアナルは誰にも触らせた事は無かった。初めて感じるぬるぬるした指の感触に躰が粟立ち身震いがした。
(き・きもちいい……)
比嘉の指が蕾の縁までも洗うように撫で回している。
「あぁぁっ、あん、あぁん」
 その感触に真琴の口からは甘い喘ぎしか出て来なかった。

 そんな感触の中、ぷつっと比嘉の指が孔の中に突き刺さった。
「いやぁーん、駄目ってば、指入れたら駄目だよぉ」
「洗っているだけです、静かに」
 だってトムとかここまで洗ってくれた事は無いと言いたかったが、何故か気持ち良くて真琴は口を噤んで比嘉のやりたいようにやらせていた。

 黙っていると比嘉の長い指が奥まで挿入された。
「そ・そんな奥まで……洗うの?」
「勿論です、そんな事当たり前です」
 比嘉はアナルに関しての知識をあまり真琴が持っていない事に気づき付け込んだ。真琴は自分が何か聞く度に比嘉の口からペニスが出されるので、それが中途半端でもう何も言わないでおこうと思った。


 比嘉の指が中を掻き回す度に「あん」という声が漏れてしまい、真琴は浴室に響く自分の声にまた感じてしまっていた。とにかく比嘉の指の動きが気持ち良くて、真琴のペニスからは先走りの蜜がどくどくと溢れてしまうようで、流石の真琴も少々恥ずかしくなった。

 そんな時比嘉の指がある箇所を強く押して来て、真琴は体をビクンと震わせ慄いた。
「いやぁ……何?」
「別に私は中を綺麗にしているだけですが、いかがされましたか?」
 比嘉の言葉に真琴はそこが気持ちいいとも言い出せなくて、また黙った。

「比嘉ぁ、もう達きたい」
 真琴の言葉に比嘉は口の動きを早め、孔に埋めた指で前立腺を刺激し続けた。
「あぁぁぁあ……いい、比嘉ぁ……いいよぉ」
 真琴は悦びの涙を零しながら吐精した。

 びくんびくんと体を震わせながら吐き出した精を比嘉は、昨夜のように飲み干してくれたが、孔に入れた指が抜かれる事は無く、達く前からずっと同じ所を刺激されていた。
「あぁぁぁん、もっ、抜いて……」
「いや抜きたいんですが、真琴さんが締め付けるから抜けないんです」
 普段では言わないような嘘を吐くと、真琴は困ったような顔で「やん、また感じて来たよぉ」と悶えている。
 当たり前だ、そうなるように比嘉は前立腺を攻めているのだからと心の中でほくそ笑んだ。

「困りましたねぇ……ではもう1本指を増やして中を拡げたらこの指も抜けるかもしれません」などと平気で言ってみた。
「あぁん……じゃそうして」
 その言葉に比嘉は真琴の腰を抱えるようにして、2本目の指を蕾に当てた。ソープの滑りは2本目の指もゆっくりと呑み込んで行った。

「あぁん……ひがぁ……もう抜ける?」
「まだですね」
 2本入るのに1本が抜けない事など無いのに真琴が気づかないのが可笑しくて、比嘉は調子に乗って「もう1本入れてみましょうか?」などと言ってみた。
「あぁぁん、もう無理ぃ壊れちゃう……」
「そうですか?」ととぼけながら比嘉は真琴の前立腺をまた攻め立てた。
「やぁぁぁぁぁ――っ変になるぅ――」
 一度達った真琴のペニスがまた天を向いてしまっていた。

「そろそろルームサービスが来る頃ですね。あ、抜けました」
 比嘉は今まで真琴に振り回された復讐をしたかのように、にっこり微笑んだ。
「良かったですね抜けて。さぁもう出ましょう」
 唖然とする真琴をよそにシャワーの湯をかけ洗い流してから浴室の扉を開けた。
 一人取り残された真琴は泣きそうな顔で出て行く比嘉の背中を見送った。

 それから10分ほどして真琴が浴室から出て来た時には、比嘉はしっかりとワイシャツを着てテーブルの上に届けられた朝食を機嫌良く並べている最中だった。


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COMMENT - 1

NK  2011, 12. 05 [Mon] 13:04

冒頭部分で、勝手に、紫苑ちゃん・麗くん・拓海くん・千夜系(←NKの独断分類による)
にカテゴライズされると思っていましたが、予想外の展開でした。
私は初めて読むので、kikyouさんの新キャラクター誕生に思えました。
独断分類の新カテゴリにさせていただきます。名称はこれから。
他に強気系(千尋くんや大地くん)やおとぼけ系(遥くん)を勝手に分類。
最初のタイプは健気系です。
全てに癒し系が重複しております混ざっています。

冷静なはずの比嘉さんが翻弄されていて面白いです。
真琴くんは朝食にフルーツパフェでも食べるのかな。

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